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【施術と身体の考え方】運動してますか?

私の考え方として、整えたいものが3つあります。それは

①身体の動かしやすさを整える(関節の可動域や筋肉の柔軟性)
②身体の感覚(センサー)を整える(足底などの感覚神経)
③全身のバランスを整える(筋肉のバランス)

この中でも、①はヨガや運動教室、③はジムなどで自分でやっています、という人が多い印象です。

ですが、あえて聞きたい
「本当に、運動してますか?」


正しい運動なら、身体は痛くならない

最初から結論になります。

トレーニングをしている。
柔軟やストレッチをしている。

それは大切です。でも、それが
本当に正しい運動なら、あなたは肩こりや腰痛に悩まされないはずです。
本当に身体に合っていたら、接骨院や整形外科・マッサージに通う必要がないはずです。

私の例

この間、久しぶりに本気でバドミントンをしました。
ダブルスで、相方が予想外の動きだったので即座に反応した時に腰を痛めました。

ですが、私は整形外科や接骨院にはいきませんでした。
当然ですが、自分の身体に必要なストレッチやトレーニングが分かるからです。

整体業などは前かがみの姿勢が続き、お世辞にも身体によい仕事ではありません。それでも、1週間もあれば問題がない状態に持っていけます。

運動の内容が正しければ、これが普通と考えます。

勉強できない子供と同じ

運動をしているのに身体が痛いと言っている大人
勉強をしているのに成績が振るわない子供と同じと思います。

勉強量を増やしても成績が上がらない

私の例です。
中学生の時、国語・数学・理科・社会・英語5教科で約400点取っていました。

平均点は80点。すごく悪い訳ではないと思いますが、勉強をあまりしていなかった私は親や先生に「勉強しろ!」とよく言われました。

では、勉強量を増やして成績は伸びるのか?
答えは『NO』でした。

何故、勉強量を増やしたのに変わらないのか?

その解決には、それぞれの成績を細かく見る必要があります。
実はこの子供は平均点は80点でも、実際は

得意な理科がほぼ100点
苦手な国語は約60点

という少し歪な点数配分でした。
この子に単純に「勉強しろ!」といったとき何が起きるか?

理科の勉強量を増やしてしまうんですね、好きだから。
この子供が仮に勉強時間を6時間増やし、その分理科に充てたらどうなるか?

95点だった点数が96点になる程度の違いしか出ないのです。
結果、勉強時間は増やしたのに、総得点は1点しか増えない。

親・先生「点数が変わってないじゃないか!勉強しろ!!」
子供「いやいや、前回より勉強時間は増やしたんだよ!」

ちなみに、これも私の実例です。
勉強をしているのに成績が伸びない子供です。

運動しているのに身体が痛い大人

全く同じ構図です。運動は大きく分けると2つに分かれます。

筋力を上げる・増やす『トレーニング系
柔軟性や可動域を上げる『ストレッチ系

運動をしているという大人であっても、この両方をバランス良くやっている人はほぼいません(それはアスリートです)。

身体を痛めた人に、「運動は大切ですよ」と伝えたとして
もともと運動している人は「そうか、更に運動しないとなのか」と思います。

そうすると、自分が得意な分野の時間を増やしてしまいます
(先ほどの理科が得意だからその時間を増やすのと同じですね。)

仮にトレーニング系が好きな場合、更にトレーニングをすることになります。
ですが、もともとトレーニング系で90点の人が時間を増やして92点になっても、対するストレッチ系が変わらず30点なら、結局トータルの点数はほぼ一緒です。

(実は、筋トレは身体が強くなる代わりに固くなるため、柔軟性とはトレードオフの関係にあり、むしろストレッチ系の点数は下がる可能性もあります。)

そうすると、また身体を痛めます。点数が変わってないので。

施術者「また同じところを痛めていますね。運動しないとですね」
患者「いやいや、前回よりも運動は増やしたんだよ!」

・・・どこかで見た流れですよね。

いきなり『漢字の書き取り』やりますか?

この子供の成績を本当に上げたいとします。そうしたら、更なる分析が必要です。
国語といっても

・漢字の読み書きが苦手なのか
・長文問題で相手の心理状況などを察するのが苦手なのか
・古典の単語の意味が分からないのか
・漢文のレ点、一二点、甲乙丙点の読み順が分からないのか

これによってやることが変わりますよね?

「とりあえず漢字の書き取り!」とやっても、その子供がその辺りは人並みにできているなら効果は限定的。
古典の単語が分からない、だったらそれを覚えるだけで飛躍的に点数が上がる可能性があるのです。

そんなの当たり前じゃん、と思いますよね。

いきなり『スクワット』やりますか?

しかし大人も同じようなことをします。そもそも、
「足腰に自信がなく、階段を上るのもツラい」人が、
「分かりました、じゃあスクワット50回から!」なんてやるはずがありません。

その人は、もともと脚に自信がある・得意なんです。だから最初の選択肢が『スクワット』になるのです。

国語・数学・理科・社会・英語のどれが伸び悩んでいるか、と同様
首・背中・腰・股関節・肩関節のどこが能力的に不足しているのか
これを見極めないと正しい運動とは言えないでしょう


更にややこしいのは、『スクワット』で何を鍛えるか、という点です。

「脚!」
それはそうなんですが

大腿四頭筋なのか、ハムストリングスなのか、内転筋群なのか
大腿四頭筋でも前側なのか内側なのか奥の方なのか・・・・

やり方によって、どこに効くかは変わってきます。
ハムストリングスを鍛えたいのに、得意な大腿四頭筋だけ鍛える形になっていたら
古典の単語をやるべきなのに、漢字の書き取りをやってる子供と同じということです。


運動することは良いこと

やらないよりはやっていた方が良いのが運動です(過度にやるのはNGですが)
でもそれは、勉強も一緒。やってないよりやった方が良いけど、やっても大して変わらなかったら意味がない。

・自分の身体に足りないのは何か?
・なぜストレッチ系を選んだのか?
・そのトレーニングの目的は何か?

ここを整理することが、実は忙しいビジネスパーソンにとってはかえって近道になるかもしれませんね。


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