【開運マネジメント②】問題行動を「見える化」する記録技術
シーズン4 第2話
EP01でタイプ診断を学びましたが、診断の精度を高め、法的にも自分を守るために必要なのが「記録」です。
「あの人、いつもやる気がない」
「何度も同じミスをする」
こうした感情的な評価は、人事考課や退職勧奨の場面で通用しません。必要なのは「客観的な事実」です。
1. なぜ記録が必要なのか?
理由1:記憶は曖昧
人間の記憶は驚くほど不正確です。1週間前の出来事ですら、細部は忘れています。
理由2:法的証拠
退職勧奨や懲戒処分を行う際、「指導の記録」がなければ不当解雇と判断される可能性があります。
理由3:パターンの発見
記録を積み重ねることで、「毎週月曜に遅刻する」「特定の相手とトラブルが多い」といったパターンが見えてきます。

2. 5W1H記録法
記録の基本は5W1Hです。
When(いつ):2026年3月10日 14:30
Where(どこで):会議室A
Who(誰が):山田太郎
What(何を):プレゼン資料の提出期限を守らなかった
Why(なぜ):「忘れていた」と回答
How(どうした):口頭で注意。次回期限を再設定。
NG例:感情的な記録
「山田はやる気がなく、いつも適当に仕事をしている。」
OK例:事実ベースの記録
「2026年3月10日、山田は提出期限(3月9日17時)を守らず、翌日14時に提出。理由は『他の業務を優先した』。口頭で優先順位の確認方法を指導。」

3. STAR法で構造化する
より詳細な記録にはSTAR法を使います。
Situation(状況):どんな状況だったか
Task(課題):何が求められていたか
Action(行動):本人は何をしたか
Result(結果):どうなったか
記録例
S:顧客向けプレゼン資料作成(期限3月9日17時)
T:資料30ページを完成させ、上司承認を得る
A:山田は期限を守らず、翌日14時に提出。内容に誤字多数。
R:顧客への送付が1日遅延。信頼を損ねるリスクが発生。

4. 良い行動も記録する「Good Catch」
問題行動だけでなく、良い行動も記録しましょう。
「山田が新人のサポートを自発的に行った」
「期限より早く報告書を提出した」
これにより、「一方的な批判ではない」ことを示せます。
開運の法則:「観察眼」を磨くことが運を開く
「相手を正しく見る」。
これは、マネジメントにおける愛であり、最強の開運行動です。
量子力学には「観測者効果」という言葉があります。見ている人が変われば、対象の振る舞いが変わるという現象です。
人間関係も同じです。あなたが「どうせダメな奴だ」と適当に見ている時と、「この人は何につまずいているんだろう?」と深い関心を持って観察している時では、相手に伝わるエネルギーが全く違います。
「自分のことをわかろうとしてくれている」。
部下がそう感じた瞬間、そこに信頼の種が生まれます。診断しようと観察すること自体が、すでに信頼関係構築(=運氣の器づくり)の始まりなのです。
5. 今週のミニ習慣:1週間記録チャレンジ
今週1週間、気になった行動(良い・悪い両方)を1日1件、スマホのメモに記録してみてください。
フォーマット例1:
【日時】2026/3/10 10:00
【誰が】山田
【何を】朝礼で積極的に意見を述べた
【結果】チーム全体の議論が活性化
フォーマット例2:
【日時】月曜 10:00
【事実(行動・発言)】会議で発言を求めたら、「特にありません」と下を向いた。
【診断仮説(タイプ)】モチベーション低下?
※ ポイントは「決めつけない」こと。「〜かもしれない」と仮説を立て、それを検証するために次の行動(声をかける、教えるなど)を変えてみることです。
次回予告:EP03では、問題の9割を解決する「期待値調整」の技術を解説します。
(続きはEP03へ)
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