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前編「私なんで保育士になったんだっけ」意欲と理不尽の荒波にいる保育士の力になりたい

今回は保育士として苦しかった思いや失敗を赤裸々に日記形式で書かせてもらおうと思います。
きっと同じ気持ちが重なる保育者がいるのかなと思うし、結局はそういう先生たちの力になりたいという話。

保育士2年目の3/31。私は泣き崩れた。
主任の先輩に背中を撫でられながら、ヒクヒクしながら「なにもできなかった」と自分がやってきた1年間に大泣きして。
その先輩が励ましてくれて、なんとか気持ちを整えたものの、あの日のことは忘れない。

2年目の私は、受け持ったことのない3歳児を、新卒の先生とともに受け持った。1人じゃないだけ良かったかもしれない。でも新卒の先生にも色々教えないといけない、自分も分からないのに。

複雑な家庭、発達の特性、情緒面の浮き沈み、さまざまな問題があって、とても難しかった。
1年目は、働き方改革以前で、今じゃ考えられないほどブラックすぎる働き方をしていて、勉強をすると言う発想もなく、あったとしてもそんな余裕は全くなく、睡眠時間すら足りていない、休憩などとったこともなく終電に間に合わないこともよくあった。それが当たり前だと思ってた。全然武勇伝じゃない。

そんな一年を過ごして、自分がしっかりしなきゃと2年目からは、家庭援助や発達障害、法人の保育について学び始めた。でも実践では全然活かせず、子どもたちの楽しめることをしようと空回りして、オーバーヒート。その上、関わりや知識の引き出しがないので、1年目に組んだ「叱ることも愛情!」という感じの先輩の真似をするしかなく楽しい保育を提供して全力で向き合う!と、結局怒ってばかりいた。(その後そのクラスが年長でも担任させてもらい、その申し訳なさをエネルギーに次はできる限りいい関わりを目指しました。。。)

でも、2年目の私の〝こうじゃない感″は日々募っていった。
一年経って、冒頭の「私は何もできなかった、何もしてあげられなかった、まともに保育できなかった」と後悔した。でも、こうすれば良かったと具体的なことは何も浮かんでおらず、ただただ、自分がやってきたことは正しくない、という感覚だけあった。

それでも子どもたちは一年でとても成長した。
「私は何もできてないのに、どうしてこの子達はこんなに成長したんだろう?」
それが、今思えば

子どもたちの育つ力を実感して衝撃を受けた瞬間だった。

だって何もできてないのに子どもたちがこんなにも成長した。何かしたから子どもが成長するのではなくて、子どもには育つ力があって、それをいかに邪魔せず、最大限発揮できるようにするか、なのか。と子どもたちに教えてもらった。

保育はとてもたくさんの分野を網羅的に理解していなければいけない。しかし、全てを一度に学ぶことはできない。
私の場合はクラスの課題(=私の課題)でもあると考え、それについて学んで実践して、ということを繰り返した。
本当は、
🔵子どもの人権
🔵保育所保育指針
🔵行政のガイドライン
についてまず深く理解をすることが先決であったが、私の学び方が実践に近いことから始めていたこともあり、それをまず学ばなければいけないことだと気づくのに、恥ずかしながら少し時間がかかった。
その分、専門知識の理解がずれて少し遠回りにもなったと思う。

それでも、5年目になる頃には保育も楽しく、
まだまだ到達できないけど、こういう道に進めばいいのかも。という道標が見えてきて、それに向かっていれば、日々が忙しくても、それすら楽しかった。
子ども主体の保育に向かっていくことで、それまでの「これじゃない、なんで保育士になったんだっけ」という感情ではなくなった。

その後、副主任、主任となり、
園内の保育の舵を取る立場になり、
より一層勉強した。
マネジメントや他分野からも学んでみたりした。今でもまだまだ足りないけれど、
🔵子どもの人権
🔵保育所保育指針
🔵行政のガイドライン
🔵発達心理学
🔵感覚統合
🔵発達にあった工夫や関わり
🔵構造化
🔵コーチング
🔵インクルーシブ保育

などについて学んだ。
入職してすぐに受けた研修で教えてもらった
🔵『氷山モデル』、

保育士養成校の授業で習った
🔵『バイスティックの7原則』が実践においてどれだけ重要かを再確認した。

それらを園内研修で伝え続けた。
理想を現実に寄せるのではなくて、理想を掲げたまま、現実がどうすれば実現できるかみんなで考え続けた。
はじめは首を傾げていた保育者も、主体的に「自律的な保育をするには?」と考えてくれるようになった。
そして、大体の保育者が「指示語、禁止語、命令語を使わずに、専門スキルとともに肯定的に長期的に成長を見守る」ことができた。問題や課題はたくさんあったけれど、子ども、保護者、保育者の安心感が高まっていた。
保育者の成長や自己実現がリンクして、それもとても素敵な経験になった。
あとは、どうすればいいかは、子どもがたくさん教えてくれた。

残念ながら、話はハッピーエンドではない。

なぜ、ハッピーエンドではないのか?
その悲しい結末に私は何を思ったか?

後半に続きます。

#いまあなたに伝えたいこと
#子どもに教えられたこと


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