電波が弱いと止まるのに、なんで文字化けはしないの?「イーサネットフレーム」とFCS📦| vol.4
お疲れ様です。花冷です🌸
前回(vol.3)は、機器に焼き込まれた一生モノの名札
「MACアドレス」についてお話ししました。
今回は、その名札を貼って荷物を運ぶ「入れ物」のほうを覗いていきます✨
📍 今回のパケット旅の現在地

【現在地】:2つ目のマス「L2 SWITCH」。
名札を貼り終えたパケットちゃんが、
同じフロア(同一ネットワーク内)を運ばれていく段階です!📍
❓ 電波が弱いと止まる。でも、文字化けはしない
電波の弱い場所で、LINEが届かないことありますよね?
でも、届いた内容が本来送られた内容が
ぐちゃぐちゃになっていたことってないですよね?
電波が弱いということは、データが途中で欠けたり乱れたりしているはずです。なのに、遅くはなっても、壊れたものは出てこない。
これ、データを運ぶ「入れ物」のほうに仕掛けがあるからなんです。
📦 同じフロアを運ぶ「配膳トレー」
同じネットワークの中でデータをやり取りするとき、
前回の「封筒」の外側に、さらに
イーサネットという外装が被せられます。
イメージとしては、
キッチンからテーブルまで料理を運ぶ「配膳トレー」です。
このトレーに載せられたデータのまとまりを、
「イーサネットフレーム」と呼びます。

トレーの上には、決められた順番で情報がピシッと並んでいます。
◀── さき 中身はIP? あと ──▶
┌─────────┬──────────┬───────┬───────────────────┬──────┐
│ 宛先MAC │ 送信元MAC │タイプ │ データ(ペイロード)│ FCS │
└─────────┴──────────┴───────┴───────────────────┴──────┘
誰に渡す? 誰が持ってきた? 届けたい本体 壊れてない?
(名札) (名札) (チェック値)
最初の2つが、前回お話しした名札ですね。
そして今回の主役は、いちばん後ろにいる「FCS」です。
🛡️ 壊れていたら、黙って捨てる
FCSは、いわばトレーにかぶせた「衛生ガードカバー」です。
FCS:
Frame Check Sequence(フレーム・チェック・シーケンス) の略。
そのまま「フレームを検査するための並び」という意味で、
中身が壊れていないかを確かめるための値を指します。
送る側は、荷物の中身から計算した値をFCSとして書き添えます。
受け取った側は、同じ計算をやり直して、書かれている値と一致するかを確かめます。
もし合わなければ——
「あ、これ途中で壊れてる」と判断して、その場で迷わず破棄します。
ここが大事なところで、L2は壊れたデータを直そうとしません。
届けもせず、黙って捨てるだけ。けっこう冷たいですよね(笑)
でも、この潔さのおかげで、
壊れたデータが上の階層まで這い上がってこないんです。
だから、電波が弱いときに起きるのは「文字化け」ではなく「遅くなる」。
壊れた荷物は途中で捨てられ、
気づいた上の階層が、もう一度送り直しているからなんですね。
※誰がどうやって「気づいて送り直す」のかは、
TCPの回でじっくり扱います!
🌸 おわりに
いかがでしたでしょうか?
🔴イーサネットフレーム:
同じネットワーク内でデータを運ぶための「配膳トレー」
🔴FCS:中身が壊れていないかを確かめる値。
合わなければ、その場で破棄する
「壊れたら直す」ではなく「壊れたら捨てる」。
一見そっけないこのルールが、私たちの画面をきれいに保ってくれているんです😋
さて、トレーの準備はできました。
でも、このトレーは誰が正しいテーブルまで運んでくれるのでしょうか。
次回は、フロアの司令塔「L2スイッチ」の、
ちょっと感心してしまう賢さを覗いていきます!
今日もお疲れ様でした✨
また次回の記事でお会いしましょう〜!
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