【猫の老後と看取り】🐈『おかーさん!出ません…』 老猫の訴えに、介護福祉士の私が犯した致命的ミス

🐾 序章:はなちゃん絶望の「ハの字」の眉
「おかーさん、出ません…!」
トイレと私を何度も往復し、眉をハの字にして私を見上げる18歳の愛猫、はな。
その不安に歪んだ、助けを求めてまっすぐ私を見る瞳を見た瞬間、
私は取り返しのつかない過ちを犯した――
助けてあげたい一心で、私は指を伸ばし──。
これは、介護福祉士という肩書きを持ちながら、
愛する家族の前で無力だった私の、後悔と再生の記録です。
🐱 第一章:二匹の猫、二つの個性
うちには2人の愛するおばあちゃん猫がいます。
二人とも18歳(人間なら88歳!米寿!)
はなちゃん(サビ):
繊細/我慢強い/空気が読める/心配性
→ 不調がわかりにくいタイプ
ゆずちゃん(三毛猫):
おおらか/マイペース/食欲旺盛/心配なし
→ 不調がわかりやすいタイプ
このふたり、ほんとうに性格が正反対。笑っちゃうくらい違います。
はなちゃんは、無神経な(はな的には)ゆずちゃんに
しょっちゅう「いらっ」としていて、
若いころは、庭のスズメに興奮した勢いで
隣のゆずちゃんの頭を「ぱしっ」と叩くことも。
ゆずちゃんは「なんで?」って顔で、
「まぁいっか〜」とマイペース。(たまに叩き返す)
⏰第二章:忍び寄る「老い」という現実
はなもゆずも、今ではすっかりお年寄りらしい落ち着いた雰囲気。
ゆずちゃんなんて網戸につめをたてて上まで登って降りれなくなっていたのに。
はなちゃんなんて、いたずらをしては食器棚の上まで三段ジャンプして
「おかーさん! 怒るならここまできてごらんよ、へーだ!」ってしてたのに。
猫じゃらしもスーパーの袋も、
あんなに夢中だったのに、もう遊ばなくなりました。
お庭にも、あまり興味がなくなり、
眠る時間がどんどん長くなりました。
声をかけても以前はパッと「何?おもしろいこと?ご飯?」と目をキラキラさせて起きていたのに。
腎臓病で週2回の点滴、
はなはもう膝にジャンプして飛び乗るのも難しくなりました。
ぼーっとしている時間が増えて、
「昨日までできていたことが、今日できない」。
猫の1日は人間の4日。
“老い”は、ほんとうに静かに、でも確実に進んでいました。
💥 第三章:やってはいけない!
老猫の便秘対処で犯した大失敗
はなは高齢になってから排便の間隔が空くようになり、
不規則にもなりました。(以前は毎日。)
実家で母が世話をしてくれていましたが、
「大丈夫よ、ちゃんとご飯は食べてるし。」
と、どこか楽観的なところがありました。
私も遠方にいたため、何も言えず、気にしつつも任せきりにしていたのです。
事件が起きたのは、私がまだ県外に住んでいたとき。
帰省中、はなが何度も私のところへ来て、
泣きそうな声で訴えてきました。
「にゃーん……」
トイレと私を往復しながら、
トイレの砂にはふみふみ踏みしめた小さな足跡。
このふみふみはウンチをしようとした。。。?
「ウンチが出ないの…?」
その眉は、絶望で「ハの字」に歪んでいました。
「おかーさん! ウンチが...でません…!」

焦った私は、
彼女が次にいきんだ瞬間、お尻から覗いたそれを――
指でつまんでしまったのです。
❌絶対にやってはいけない禁じ手でした。
※肛門から出かかっている便を無理に引っ張ると、直腸や肛門を傷つけたり、脱肛や出血のリスクがあります。
幸い、傷にはなりませんでしたが、その刺激で渾身の力で排便後、
はなは体制を崩してその場にへたり込んでしまった。
その後、何度も嘔吐を繰り返しました。
その小さな背中が、どれほどショックだったかを物語っていた。
ごめん、ごめんね、はな――。
この事件の根本原因は、
母の“サボり”だけじゃない。
見て見ぬふりをし、
最後の最後で間違った選択をした私の、
弱さだったのです。
📝 第四章:後悔から学んだ「本当の介護」
実家に戻ってから、はなとの便秘との闘いが始まりました。
ここからは、私たちが試行錯誤でつかんだ小さな成功の記録です。
✅① 「好み」というサインを見逃さない!
~10年使った砂を捨てた日~
粗相が続き、オムツまで考えていた私に、ペットクリニックの先生からアドバイスをいただきました。
「砂、替えてみたら?」 「砂?」
まさかと思いつつ、
10年以上愛用していたトイレに流せるパルプ砂をやめ、
鉱物系の砂に変えてみたところ――
ピタリと粗相が止まりました。
きっとはなは(たぶんゆずも)、ずっとこの砂が好きだったんだね。
我慢してくれていたんだね。
私たちが、
「トイレに流せるなんて衛生的」
「ゴミとして捨てる手間もないし」
自分たちの都合で選んでいたトイレの砂、いやだったこと、ちゃんと教えてくれてありがとう。
でも先生はさすがです!ボケてしまったのかとおむつにするところでした。
「ごめんね。気づくのが遅すぎたね。」
(※もしかしたら、シニアになってから好みがかわったのかも。)
✅② 「食べ方」というサインを読む!
~特製カリカリと“おつゆ”作戦~
可溶性繊維の療法食を勧められ、これは便秘に効果抜群!
…でも、はなはというか、猫、老猫は特にご飯に飽きっぽい。
そこで登場したのが、ゆずの「ウェットフードのおつゆ作戦」!
ウェットの上澄みだけをすくって、
はなにおすそわけ。
これははなも大好き❤
水分も摂れて一石二鳥。
✅③ 「気分」というサインを見逃さない!
~陶器より計量カップ~
おしゃれな陶器、水の循環器――前はよかったのだけど
今は全部ダメ。
今のはなの一番のお気に入りは、
透明プラスチックの計量カップ!
水がキラキラして見えるのがそそられるらしい。
温度は温いお水が1番飲む頻度が多いので、ご飯を食べるタイミングで汲みなおしています。
「あ、飲んでくれた!」その一瞬が、私の宝物。

✅④ 先生の触診!
うちのもふにゃんたちは週に二回、腎臓病のために点滴に行きます。
その時、おなかにウンチが溜まっていないかも診てもらいます。
この先生の触診がマッサージにもなっているようで、次の日にはあまりたまってなくて少しでも、だいたい排便があります。
先生に診ていただくと、
「あんまりたまってないみたいだけど、出口付近が硬いみたいだからマッサージしておくね~。」など、「そうなんだ、よかった~。」とほっとすることが多いです。
🌿 終章:今日のウンチは、明日の命
たかがウンチ、されどウンチ。
18歳の老猫にとって、
今日のウンチは、明日を生きるための命そのものです。
私はあの日、はなの「ハの字の眉」に教わりました。
本当の介護とは――
かんぺきな知識や技術ではなく、
「気づこうとする気持ち」と「何度でもやり直す覚悟」。
みんなの共同作業、はなも辛抱強く頑張ってくれました。
何度でも、粘り強くトライ&エラーです。
もしあなたが今、愛猫の“老い”や介護に、たった一人で不安を感じているなら、思い出してください。
獣医師や、ネットにいる経験者の知恵も、きっとあなたの道しるべになります。
専門家(人間の介護福祉士)である私ですら、今回のお話のような大失敗をしています。
このnoteでは、これからも私の失敗談はもちろん、18歳の愛猫たちとの暮らしの中で日々直面する課題や、そこから見つけた解決策を、「具体的なケア方法」「見過ごしやすい体調変化」として包み隠さず発信していきます。
あなたの愛猫との大切な時間が、1秒でも長く、幸せなものであり続けますように。
ぜひこのアカウントをフォローして、次の記事をお待ちいただけると嬉しいです。
コメントであなたの猫ちゃんの話や、今悩んでいることを教えてください。一緒に考え、支え合っていけたらと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
同じように老猫のお世話をされている方、またこれからシニア期を迎える方へ。
少しでも参考になったら「スキ」やコメントをもらえると嬉しいです。
