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yaginosanpo
短歌十三首 【2024年10月まとめ】
【10月自選五首】

踏み潰す 躙つた羽根の残骸を次こそぼくの好きに整へる
降りつもる言の葉の果ていづこにや 日不見となりて掘り進みたり
お待たせつて何でもなかつたかのやうにあなたが帰り来る世界線
秋の宵しづかにくらきうたた寝の夢にあらはる人ぞあらなむ
あんかうの灯りをひとつ 深海に包まるるやうな夜半よはのおしやべり
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ねえ、君の等しき雨が降りそそぐあさましき欲など振り捨てて
夜を寒み群青色のひざかけを 巣作りはじむるビーバームーン
静寂に香りそよめく金木犀きみとの日々に栞をはさむ
コロンブスの卵はファーストペンギンとなる夢いだき孵るのだらうか
白を足しすぎたみづいろ 消えさうなおばけの色で塗りつぶす黒
月蝕の夜には銀河満ち満ちて終着駅にきみが待ちをり
天使の日に生まれしきみは背徳に溺ほるる友をゆめ離すまじ
もの思ひ歩けばいちやうの木は明く月の桂はしづしづと散る
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