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十首連作「花のあとさき」

たにゆめ杯5に応募した連作「花のあとさき」です。
真島朱火さんに1票をいただき、候補作として残していただきました✨
これを励みに、またじぶんなりに短歌と向き合いたいと思います。
たにゆめ杯の主催さま、選者のみなさま、すばらしい機会をありがとうございました!



「花のあとさき」


セーラーの襟飾タイは蝶々にあこがれて春の景色を水面みなもに映す

はつなつの青空として笑ふからまなうらにまで目映いひかり

大人にはなれない 擬態するためのローズレッドはまだ似合はない

ひそやかに小指を絡めまどろみのほとりであなたの夜をおしへて

ひびわれた月はもとにはもどれずに愛と信じてゐた二つ星

枯れ色の薔薇の花びら名残なく流してしまふ昏きゆふだち

追ひ風が吹きぬけてゆく 振り向かぬひとは彗星の尾をなびかせて

アイリッシュ・ラテの残り香 守られぬ約束をただ待ち続けてゐる

さめざめと花の雨降るひるさがり壊れた傘を手放したなら

終点は約束のない明日でした 春のをはりの花のあとさき



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碧乃 そら 記事をご覧下さりありがとうございます😊💕もしサポートいただけましたら、感謝して創作に充てたいと思います。