”白ひげ”と大切なもの
最近、接骨院に通っている。
待合室には本棚があって、それはよくある「患者さん用」ではなく、先生の本棚の一部のようだった。
暇なときはここでマンガでも読もう。
手に取った”MAJOR”は、ゴローとトシくんが試合していたシーンなので、聖秀高校時代だろうか。
わたしも、”MAJOR”ではこのあたりが一番好き(自分が高校生のときにサンデーでリアルタイムで読んでた。清水さんちの弟の大河くんが好き)。
「あ〜〜〜ワンピースもあるじゃ〜〜〜ん」と手を伸ばしたら、
「俺のお気に入りはいつでも読めるように、本棚には入れていない」などと言い出した。まじか。
「どこがいちばん好きなの?」と聞いたら、マリンフォード編で、白ひげが一番好きで、一番カッコ良いという。なるほど。確かに、白ひげはカッコ良い。
白ひげ海賊団の船長で、”世界最強の海賊”
彼を失った海は、大きな渦を巻き起こすことになる。
というような、超オオモノ重要人物であり、乗組員を「息子」として、家族として、深く愛していた。
彼が船で掲げたたったひとつのルールは「仲間を殺さないこと」であることからも、彼の情の深さが伺える。
最近YouTubeでやってる、ワンピースの常時放送を時々見ている。
第1話から最新話までを、24時間エンドレスで放送し続けるというもの。
期間は約1年間らしい。
ついつい「ルフィはいまどこにいるかな〜」なんて思いながら、様子を伺ってしまう。
現在は2周目に入って、昨日とか一昨日あたりは、マリンフォードとか、その直前のインペルダウンあたりをやっていた。
ワンピースは高校生のときの空島まで
そして昨年あたりに最初からワノ国の入り口あたりまでを読み直して、だいたいの内容はざっくり理解している(1回読んだだけだと、ざっくりくらいしか理解できない)。
改めてインペルダウン編を見ながら、「いちばん好きなキャラは、ボンちゃんかもしれない…」と思ったりしていた。
ボンちゃんは大柄でオカマ口調、背中には”オカマ道”、着ているのは白鳥のコート、そして「オカマ憲法」の使い手である。
なーんていうと、どこがいいのかわからないかもしれないけれど、ボンちゃんの良いところは情に厚いというか、とにかく「友だちを大切にしている」という、これに尽きる。
いろいろ割愛するけれど、知り合って友達になったあとに、敵対する相手だと判明。
一時は敵同士になるけれど、敵の親玉がいなくなって以降は、ルフィの友人として、何度も窮地を救っている。
とくに「インペルダウン編」では、激しい痛みを伴う治療を受けるルフィに向かって、「がんばれ〜〜〜ムギちゃあああ〜〜〜〜ん!!!」と喉が切れても叫び続ける。
その姿が周りの反応を変え、治療をしたイワちゃんに「あの声援が、回復に無関係だったとは思わない」と言わせ、そしてわたしは泣いた。
その姿を見て、「ああ、やっぱりボンちゃんが一番だよなぁ」と、ひとり頷いてしまった。
ワンピースには魅力的で個性的なキャラクターも多いので、もちろんボンちゃんがすべてというわけではないのだけれど
やっぱり、チョッパーは可愛くて好き
あと、好きなキャラで挙げるならばニコ・ロビンだと思う。
彼女のことは、自分が高校生のときから贔屓にしていたのだけれど、今でもやっぱり好きだなあと思う。
高校生のころは、あの「おとなな感じ」に憧れていたような気がするけれど、今ではウォーターセブン編で「生きたい(生ぎたいっ!!)」と言ったあとの、さらっとしながらも仲間を大切にしていることがすごく好きだなあと思う。
考古学者っていうのも良い。
ロビンはよく本を読んでいるし、「知識で仲間を救う」というのも一番カッコ良い気がする。
ちなみにチョッパーも本が好きで、好きなものを買ってもらえるならば「医学書」と言っていた。
そう考えると、わたしが大切にしていることのひとつは「知識を得ること」
そして何より「仲間を大切にすること」なんだと気がついた。
自分の人生はいま、何度めかの窮地のひとつに立っていると思うのだけれど
ここから救ってくれたのは友人で、この1ヶ月間、運良く友達が連絡をくれたり、会う予定があったりしたことにすごく救われた。
家にいることで身体は休まったけれど、わたし自身のチカラではもう、自分自身を救うことはできなかった。
そして友人たちはみな「こちらこそありがとう」とか「何もしてないよ」と言って笑い、「また遊びに行くね」と言ってくれた。
君が笑ってくれたから、わたしも笑った。
そのことが、人生でいちばん大切なことだと思えた。
「好き」にも種類があって、
「カワイイ・カッコいい」と慕うこと
「こんなふうになりたい」という理想を重ねること
「自分と似ている」と共感することも、「好き」のひとつだと思う。
チョッパーは、本が好きなところは共通しているけれど、「チョッパーみたいになりたい」とは思わないし、わたしと似ているところはないと思う。けどやっぱり好きだ。カワイイから。
わたしはニコ・ロビンに「カッコいい」と憧れ
ボンちゃんには憧れと同時に、「自分と似ている」と共感していたような気がする。
接骨院の先生が、どんな気持ちで白ひげを「好き」と言っていたか、詳しくはわからない。
「カッコ良い」とは言っていたし、フィギュアを自分のデスクに飾るくらい(何より単行本を手元に置くくらい)は好きなんだと思う。
なんとなく白ひげは、先生の核のひとつ、ある意味で「そのもの」を表しているような気がしている。
わたしにとって、ボンちゃんがそうであったように。
接骨院にいるときのわたしは、船の乗組員で、船長である先生の、その瞬間だけは「息子」にしていただいて
わたしは今日も、生意気な口を聞きながら、言葉通り背中を預けている。
白ひげ、エドワード・ニューゲート
接骨院のヒロ先生のことを、我が家では「エドワード・ヒロゲート」と呼んでいることは、ここだけの秘密である。
▼1年前のこと
いまは「意地張ってたな〜」というよりも、「怒り尽くした」って感じかな。もう満足した。へんに許したりしないでよかった。
▼友達のこと
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