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僕たちは小さな光を練り、放ち続ける。 #ひかりねる

 たいへんに、うれしいこと!が、ありまして
 友人の奥月ひかりが
 わたしのエッセイ、読んでくれました!

 それも2回目!
 それも、わたしがリクエストしたやつ!
(まさかのリクエスト通るやつだった。すっげ〜〜!!)

▼しれっと、奥月にリクエストしたわたし


 前回、読んでもらった「夜の隣人」は
 わたしの中でも問題作というか
 これね〜〜〜「世に送り出すかかなり悩んだ」と「絶対に送り出すべき」が、どちらも重たく在って。ときどきあるのよ、両立する毒が。

 言い訳の掌編。真実をエンタメに昇華。の、度合い調整をいつもより丁寧にした。

 奥月は、わたしがかつて毎月リリースしていた折本名刺(現在はお休み中です)から、これを選んでくれたとのことで。
 渡した作品、数個よりは多い。ような気がしてるんだけど
 これ選んだの、奥月だな〜〜〜ッ!!て思った。
「よりによって、いちばんの問題作を!」という気持ちもあったけど
 どちらかというと「奥月は、これだよなァ」みたいな。
 納得。

 その、「これだよなァ」っていうのが
 奥月とわたしの共通項というか、
 なんとなく、奥月にとって「他人事」ではない匂いがするような作品、だったんだよなあ。と思って

 読んでもらえて、うれしかった。
 わたしの悲しみが、奥月の声を通して「生きている」と思った。
 わたしが世に放った言葉が
 急に歩いて、わたしの隣にやってきたことが、もう、超新鮮で。
 生きてンのよ。

 声を生業に、命や温度を吹き込む人は、ほんとうにすごいって、改めて思って。
 わたしは、「文章」「書くこと」で言葉を適切な形に届けることに人生を賭けているけど
 同じ「言葉」でも「声」は違うね。
 温度だね、匂いだね、
 書くことと、違った温度感がある。
 なんて、常識的に、わかりきっていたことなのに
 圧倒的に「実感」した。
 初めての感覚。

 あと、すごく冷静に「書き言葉として」の表現の甘さにも気づいたり
 それと同時に、こちら側の「表現の甘さ」ではなく
「声に対して適した言葉選びがある」ってことも、奥月に教えてもらった。
 これはすごい発見だよね!
 ひとりでもう、2200日とか書き続けるんだけど
 誰かの声がなかったら、一生たどり着かなかったところだよ!

 で、このときの「夜の隣人」は
「奥月ひかり本人のキャラクター」と、そんなに遠くない作品(だと、わたしは思ったので)
 次は「全然違う奥月」を引っ張り出せたらいいなあ、と思っていたのに


「これ、超ウルトラ奥月っぽい」と思うエッセイを生み出してしまって。

 この、「しゃーなし」「案外冷静」「根は怒ってる」みたいなバランスが
 まあこれ、わたしの本体なんですけど。
 奥月にも、通じるところがあるだろうなあ、と勝手に思って。
 わかってくれンじゃないかなあ、という期待。
 自分が書いたエッセイなのに、「この中に、奥月ひかりもいる」みたいな。ほんとうに、勝手にね!

 で、わたし今回のエッセイではめずらしく、けっこうストレートに「気持ちが悪い」って体調を書いたんだけど
 いや本当に、このときかなり悪くて。
「楽しい予定があると、体調不良はある程度無効化できる」と思っていたから、自分でもびっくりで。それでも今日の約束、出版パーティーで「他の日」ってわけには行かないから
「秋葉原」わたしの守備範囲外を、かなり必死に歩いてた。
 っていうのが、そこまで書かなかったけど、わたしの前提条件で。

「録ったよ〜」って送ってもらって、YouTube開いたらさ
 ワンさんネコさんの画像で驚いた。
 わたし自身は、エッセイを「空」のサムネにしてたのね。
「ワンさんネコさん」ワードは出てくるけど、本体は出てこない。
 散歩の一部を切り取った話だから。

 で、けっこう明るいBGMが流れてまた驚いた。
 アレッ、これ死にそうなときの状況を書いたエッセイだよな?

 いや、さすがに今回は、せめて画像の変更だけでも依頼しようかなあ……と、思ったわけだけど

 その必要、なかった。
 全然、なかった。

 前回も、奥月は意識してくれた(というか、わたしの意図を汲んでくれた)んだけど
「悲しい話を、悲しいままにしない」というか。
 わたしは「悲しいとか不幸を、悲しいまま不幸に書くのは、エンタメでない」と思っていて。自分でつくるものはね。
 だから、他の情報とか感情、結末を混ぜる。
 わかりやすいのが「希望」で
 でもわたし、希望って凶器だと思ってるから
「元気なろうぜ!」「未来は明るい」っていうワードだけ並べるのは、乱暴という解釈。

 なんていうか、ポンデリングのタマひとつみたいな(ミスド食べたい)
 そういう、希望未満みたいな
「しゃーなし」な感じ。を、だいたい入れる。
 今回も入れた。

 でも、どろりとした感情を、なるべくポップに表現するために「一人称じゃないセリフ」みたいなものが今回、多くて
 これ「だから奥月に」って、わたしが意識していた部分じゃなかったんだけど
 それが、すごいよかった。
 その言葉尻とか、端的に言えば「言い方」に
 言語を超えた思惑が入っていることを、確かに感じて。

 たいへんにすばらしかった。

 わたしの、「チャーミングに汚い」みたいな物語の
 その比率を調整してくれて
 わたしが正直「くそムカつく」と本心で並べたワードに隠したものを、汲み取ってもらえた。
 それが結果的に「明るいBGMと、ワンさんネコさん」の画像にぴったりなのでした。すごいです。
 ちゃんと汚いままなのに
 エンタメとしてチャーミングに昇華。


 というようにわたしが褒めると、奥月は困るかもしれない。
 もしかしたら「そこまで考えていない」って言うかもしれない。
 あるいは「そこ当然じゃない?」とか「みんなできることだよ」とかね。
 わたしの感想は、見当違いかもしれない。

 でも
「発信側」と「思惑」の、
「受信側」と「感想」って、
 基本的に離れて当然だから。
 と、思っているわたしは「近いところでうまいことやってくれたな〜すごいや」で、感動しちゃう。

 ただ、わたしはうれしかったです。
 奥月、君が何と言おうと。

 いやでもね〜〜〜改善点じゃないけど
 やっぱり今度は、ディレクションしながら録ってもらうのもやってみたい! 事前打ち合わせでもいい。
 わたし「餅は餅屋」と思っているから。基本は奥月にお任せ。が、正しいと思っている。わたし自身も、ディレクションとかガラじゃない。

 でも、バンド時代の先輩である奥月だから、こういう言い方するけど
 どこが、サビであるか。
 そしてそのサビを、どう処理するか。
 サビだからいちばん強いとは限らない、サビだからいちばん強いワードが来るとは限らない。
 そういうことを、一緒にあれこれ話したら楽しそう。

 とか、今回はもう、これが大正解っていう大前提のうえ
「体調の悪さの度合い」を、わたしが言語で補っていたら、たぶん答えは変わっていた。で、今回は「答えを変えなくてよかった」と思うんだけど
 たぶん、違う答えが出てくるときもあって
 そういうことが、楽しそうだなあ、などと思うのです。
 いつかそういう実験ができたらうれしい。
 君と一緒にできたらいい。と、わたしは思う。


 なんてことはぜんぶ、奥月が読んでくれなきゃ気づけなかった!
 本当にありがとう。

 この試みに、次回がありますように。(勝手に願う、奥月が愉快と思える範囲でやってほしい)
 そして、この試みを保管していくために、「奥月ひかりに読んでもらった、松永ねるのエッセイ」について、 #ひかりねる をつけさせていただきます。
 今回のエッセイのタイトルにもしました。
 光を練る。いいね、ポエミーで、わたしたちらしい。
 でもほんとうに、ずっと練ってるのよ。光を、こねこねと。そして、世界に放ってる。手を変え、品を変え。

 で、恥ずかしながらわたし、ハッシュタグの利用用途を「宣伝のため」としか思ってなかったんだけど、「たどり着いていただいたあなたへの道標」の意味もあったんだね。(つい数日前に気づいた)
 この #ひかりねる を、すべての媒体の関連投稿に貼ってゆきます。
 押したらね、調べたらね、すぐ見つかるように。
(note関連記事にはタグつけました。インスタはまだ投稿すらできていません……順次やります!)

 そんなひと手間をかけてまで、あなたに送り届けたい物語となりました。
 ありがとう。
 まずはここまでのわたしたち旅を
#ひかりねる
 どうか知って、覚えていてください。

 また会えたら嬉しいということは
 また会えなければ寂しいということとは違います。
 わたしはただ、これからもずっと、覚えています。

 2026年6月16日 ねる




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