【ショートショート】300年越しのありがと#きのころネクスト/#八風ちゃんの50案
先日、「なんのはなしです課」通信恋着な51通目
のオープンニングのお知らせで、シンガーソングライター八風(やふぅ)ちゃんの推し活4連チャン記事をご紹介して頂きました。
八風ちゃん応援仲間に加わってくれた(と私が勝手に思っている)きのころさんが、本日2/28まで自主企画を立ち上げられています。
チャンレンジされる方はきのころさんの記事をご一読くださいね。
・きのころネクスト
・きのころチャレンジ
2つのお題を設けられています。
この中の
「きのころネクスト」にチャンレンジしたいと思います。
本文から抜粋して簡単にお伝えすると…
#きのころネクスト
・あなたの記事の「続き」
・日常生活で見つけた「続き」
・自分や家族などの何かの「続き」
あなたご自身が「続き」という言葉を聞いて
考えたこと、連想したことを記事にして投稿してください。
〈エッセイ、小説、など形式自由〉
「#きのころネクスト」を付けて投稿
そしてそこに僭越ながら、私の自主企画「八風ちゃんの50案」を掛け合わせて、参加させて頂きます。
本日、上げ立てほやほやのネクストです。
このお話の続きを、「八風ちゃんの50案」の他のお題を使って書いてみたいと思います。
きのころさんのnoteで『妄想100%で』という言葉を見たような気がします。
もともと妄想物語ですが、さらに頑張って妄想100%で書いてみたいと思います。
きのころさん、よろしくお願いします。
m(_ _)m
(前回までのお話)
江戸時代、八百屋の娘、お風は、琉球王国から出稼ぎに来ていた八吉と、妄想の世界で再会。
八吉が弾く三線の音色に合わせ、2人で沖縄民謡『てぃんさぐぬ花』を歌った。
(お時間ある方は↑「300年前の恋」も読んでいただくと↓のお話がスッキリすると思います。)
月日は流れ…300年後。。
ママー。起きて、起きて、起きて。
ん~ん。よく寝てた…
今、何時?
もう15時だよ。
2026年、2月の関西。
さっきまで夢を見てたような気がするけど、思い出せない。
近藤千賀子は、昼寝をしすぎて、小学2年生の娘の風美香に起こされたとこだった。
プルルルル プルルルル
ママ、電話だよー。
風美香が出てもいーい。
千賀子のスマホを覗くと「沖縄のおばぁ」と書かれている。
あーおばぁからやぁ~
ポチッ
もしもしーおばぁ?
ふみかー
おー、ふみちゃんか。
元気にしとるかぁ~
うん、元気やで。おばぁは?
おばぁも元気にしとるで。
ママはおるんか?
千賀子にスマホを渡す風美香。
話し終え、電話を切る。
今年もそんな時期になったんやね。。
風美香、5月のGWにママと沖縄行こっか?
あ、シーミーの日、決まったん?
行く行くー。
風美香はルンルン気分で外に遊びに行ってしまった。
千賀子は引き出しから、ハンカチを取ろうとして、引き出しごと、スッポ抜いてしまった。
あーあ。
仕事、増えちゃった。。
引き出しの整理をして、元に戻そうとした時、引き出しの奥に巾着のような袋が押し込んであるのを見つけた。
取り出してみると、四と五のドット柄。
何これ?
中に茶色い封筒が入っているのが見えた。
取り出してみると、手紙のようだった。
どうしよう…。
一瞬、読んでいいものか迷ったが、ここは風美香と2人暮しの自分の家である。
躊躇いながらも、手紙を開いてみると、短い文章で、
お風ちゃん
大きくなったら、琉球王国へおいで。
お風ちゃんのスーとアンマーには、お許しをもらっているからね。
絶対に待ってるよ。
八吉より
なんだろ?
よく分からなかったが、捨てる訳にもいかず、シーミーでおばぁに見てもらおうとスーツケースの中に入れておいた。
2026年5月。。沖縄
風美歌:おばぁ、ふみかだよー。
おばぁ:ふみちゃん、よー来たな~
おばぁに頭を撫でられて、上機嫌の風美香。
千賀子:明日のシーミーの用意出来てるの?
おばぁ:仕込みは出来とるから、朝ちょっと手伝ってな。
千賀子:あんなー。これ何やと思う?
と千賀子はスーツケースに入れておいた手紙をおばぁに見せる。
おばぁは手紙を見ると、驚いた顔になったが、
おばぁ:明日、お墓で言うわ。
シーミー(御清明祭)は、沖縄で4月の旧暦3月(二十四節気の清明)の時期に行われる伝統的なお墓参り行事です。一族(門中)が大きな墓の前に集まり、供え物を並べてご先祖様を供養した後、親族で賑やかに食事をする「お墓ピクニック」のような一大行事です。
時期: 新暦の4月上旬〜ゴールデンウィーク頃の週末に集中する。
風美香:あー。お腹いっぱい。。
おばぁ:千賀子ぉ、風美香ぁ、ちょっとおいで。
おばぁは2人を墓石の前に呼んだ。
沖縄の墓は夫婦墓と言い、右から先祖代々の墓石、そして歴代の夫婦墓が並んでいる。
手前にお地蔵さんの墓があって、敷地内全部に夫婦墓が立ったら、全部壊して、先祖代々に名前を入れるそうだ。
おばぁ:ここ見てみ。
先祖代々の墓石に掘られてた名前を見て、千賀子は驚いた。
八
風 吉
千賀子:この人ら、ご先祖さまなん?
おばぁの話によると、お風さんは15歳で沖縄の八吉さんの家に嫁いだそうだ。
そして子孫を作り、私たちが生まれた。
八吉さんのお父さんとお母さんにも、お風さんは大切にされ、仲良い家族だったようだ。
おばぁ:あんたらが今住んでるとこは、お風さんの実家があったとこや。
そこを八吉さんが買い取って、今でもうちの土地になっとるって訳や。
千賀子:大阪から沖縄に嫁ぐって凄いね。。
おばぁ:あんたかて、大阪に嫁いだやないの。
うちより早く、あんたの亭主が、逝ってしまうとは思わへんかったけどな。。
千賀子:ほんまやね。何があるか、分からへんね。
おばぁはもうちょっと長生きしてよ。
風美香はきょとんとした顔で、2人の会話を聞いている。
おばぁ:そうや、あんたが持ってきた手紙に、もう1枚手紙が付いとったよ。
風美香、お墓に向かって読んだげて。
風美香に手紙を渡す。
八吉さんへ
お風はちょっと抜けてるとこもあるけど、よろしゅう頼みます。
大阪から2人を見守っています。
父と母より
風美香:お風さん、こんな大事な手紙持っていくの忘れてるん。
抜けとるな~
千賀子:あんたが言わんでよろしい。
3人で笑う。
おばぁ:帰る前にもう1回手、合わせとこうか。。
3人でお墓の前で手を合わせる。
「ありがと。」
そう聞こえた気がした。。
他のお家はまだ、シーミーの最中な所もあって、どこからともなく、「てぃんさぐぬ花」の歌声が聴こえてきた。
~fin~
《感想》
どうなることかと思ったけど、滑り込みセーフ?で書けました。
漏れてたエピソードも入り、スッキリ!
久しぶりに物語を書いた。。
結構難しかったけど、楽しかったです。
ありがとうございます。
m(_ _)m
