スペインから長田に来て「エイエイオー」だけ覚えて帰ったオトコの話
はっぴーの家には毎日のように見知らぬ人がふらっと現れる。
連絡してから来るちゃんとした人もいれば、「連絡しても返事こなかったから勝手に来た!」と飛び込んでくる人もいる。
北海道から沖縄まで、全国津々浦々から来る飛び込みお客さんもいる。
ある日、いつものように「見学の方来られてまーす!」とSlackに通知が飛んできた。
「今度は誰やねん」とリビングに降りると、超絶大柄スペイン人がニコニコしながら立っていた。
はっぴーの家を、スペインに作りたいんだ!!

日本語は一切通じない。
でもとにかくニコニコしている。
どうしよかなと思っていたら、「私スペイン語話せますよ!」と1人の介護士が手を挙げた。
(介護士にスペイン語ペラペラの人がおったの知らんかった)
話を聞くと、スペインでエネルギー会社をやってる人やった。
でもそんなのどうでもよくて、仕事放り出して単身日本へ来たらしい。
「へー、でもなんで来たん?」
と聞くと、
「スペインに、はっぴーの家を作りたい!」
は?
コイツ本気で言うてんのか?
エネルギー余りすぎて頭おかしくなったんか?
意味わからんけどその熱量だけはわかる。
まぁ悪い人じゃなさそうやから、
とりあえずテキトーに、自由に過ごしてもらうことにした。
勝手におせっかいするスタッフたち
しばらくすると、リビングで円陣を組むスタッフ。
その中に、あのスペイン人がいた。
汎用性のない「エイエイオー」という昭和言葉おしえられるスペイン人。どんなシチュエーションで「エイエイオー」を暴発するのか観察していきたい。 pic.twitter.com/DDpvmMbj6I
— 首藤義敬@多世代型介護付きシェアハウスはっぴーの家代表 (@HappyKanaeba) February 24, 2025
そこでなぜか「エイエイオー!」という掛け声を教わっていた。
たぶんスペイン帰ってから使うことはないし、意味もよくわかってないだろう。
でもスペイン人は変わらずニコニコしてた。
気づけば子どもと高齢者と一緒にコンビニに行くことになっていた。
きっとお互い誰かもわからず、言葉も通じないはず。
なのに、出ていくみんなはニコニコしてた。
コンビニへ無事に一緒に行く大役を投げられるスペイン人。子ども、高齢者、スペイン人が三者ともお互いに見守ってるつもりで向かってもらうのが隠れた我々の狙い。 pic.twitter.com/xLTO2TPyXD
— 首藤義敬@多世代型介護付きシェアハウスはっぴーの家代表 (@HappyKanaeba) February 24, 2025
「戦略的放置」するから勝手に学べ
はっぴーの家に視察にくる人はたくさんいる。
丁寧に対応する場合もあるけど、基本的にほったらかす。
それは忙しいからって理由もあるけど、その場を体感して感じるものがあるから。
なんなら街中を歩いて、色々な人と話したり、ご飯を食べたりするのがおすすめ。
はっぴーの家だけ見てもわからない。
「すごいですね」って見るだけで終わっても何もわからない。
このニコニコしたスペイン人は、
その辺りを教えてもないのに勝手に理解していた。
ガチの「アディオス」初めて言うた
だからなのか、1週間もいた。
長ない?会社大丈夫?
その間に何を学んだのかはわからない。
でも私たちは「アディオス アミーゴ」を覚え、
彼は「エイエイオー!」を完璧にマスターした。
「はっぴーの家スペイン」が爆誕したら、運営しているのはこのオトコに違いない。
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