「PDCAなんてクソ」。仏の顔したパンクなケアマネ。血圧200の変態的ボランチ、野上おじさんの話
Happyにジョインして丸4年。
コロナ禍の真っ只中、フェイスガード越しに滴る汗を拭いながら、延々と手すりを消毒し続けていた男がいる。

ケアマネジャーの野上さん。
通称「野上おじさん」だ。
一般的なケアマネジャーの仕事といえば、お行儀よく予定を組み、会議を開き、美しくプランを練ること。
だが、野上おじさんがHappyで突きつけられたのは、そんな綺麗事が1秒で吹き飛ぶような「リアルな戦場」だった。
えらいところに来てしまった…
それが、ケアマネジャー・野上おじさんが抱いたHappyへの第一印象。
そして、パンクな魂に火がついた瞬間だった。
「PDCAなんてクソ」“OODAループ”の思想

介護保険が始まって4半世紀。
業界のアタリマエである「PDCAサイクル」という概念に、野上おじさんは真っ向から中指を立てている。
日々状態が変わる対人援助の現場で、プランなんて待っていたら、目の前の人間は死んでしまうよなって(ニコニコ)」
優しい顔をして猛烈な毒を吐く。
そんな野上おじさんが見つけたのは「OODA(ウーダ)ループ」という考え方だった。
空中戦の最中、敵機が背後に迫った瞬間に「会議を開こう」などと言うパイロットは即座に撃墜される。
まずは「観測・判断」し、即座に「実行」する。
刻一刻と変わり続ける情勢に、反射神経で対応していく。
死に際の人を前にして、「プランを作りましょう」なんて…“眠たいこと言っていんちゃうぞ”って思ってる(ニヤニヤ)
困っている奴がいたら、まず動く。
それが野上おじさんの、そしてHappyのやり方だ。
毎日2000字の狂気、ライティングという沼にハマってみた

野上おじさんの過去には意外な「執念」がある。
どうやら、狂ったように文章を書いていた時期があったらしい。
半年間、毎日欠かさず2000字。京都の天狼院書店で開催されたライティングゼミでは、200人の受講生の中でグランプリ7位に入賞した実績も持つ。
「これでいける」と思った。
だが、読まれるためのマーケティングと、内側から溢れる書きたい情念の狭間で、一度は筆を置いた。
その時の挫折と、言葉を削り続けた経験が、今の野上おじさんが放つ一言一言の重みを物語っている。
父としての顔、そして「目標」

息子が20代、30代になった時、
お前はお前で頑張れよって言いたいと思ってる(ふふふ)
そう言って野上おじさんは不敵に笑う。
だが、その眼差しは真剣だった。
仕事においても、その想いは繋がっている。
野上おじさんが見据えるのは、Happyが新たに展開する拠点「ポート駒(仮)」だ。
高齢者と障害児が同じ空間に身を置き、背景を問わずに「世の中いいことばかりじゃないぞ」と学べる場。
綺麗事ではない、生身の人間がぶつかり合う環境。
野上おじさんは、これから始まる新拠点「ポート駒(仮)」に関われることを、静かに楽しみにしていた。
パンクロックと、境界線の変態性

若い頃の彼を突き動かしていたのは、ピストルズ、クラッシュ、ブランキーといったパンクロックだった。
何かを壊したい、衝動のままに生きたい。
その感性は、今も全く錆びついていない。
同じケアマネの岩本さんが運転する岡山へ向かう車中でのことだ。猛烈なスコールで視界がゼロになり、死の恐怖すら感じる極限状態。必死にハンドルを握る岩本さんの横で、野上おじさんは平然とニヤニヤしていたという。
極限状態の境界線を切り開いて走る感覚に、ゾクゾクしちゃうんですね。たぶん僕は変態なんでしょう(笑)
野上おじさんの血圧は時折200を超える。
医者にはいろいろ止められているようだが、本人は「白衣を見ると血圧が上がるだけだ」と豪語する。
どうやら戦場のパイロットに、平時の健康診断は通用しないらしい。
ボランチという役割と、解き放たれる日

サッカーで言えば、野上おじさんの位置は「ボランチ」だ。
僕やみんなが安心して前線へ飛び出していけるのは、野上おじさんがバランスを取っているから。
本当はもっと前へ、オーバーラップしてゲームをぶち壊したい欲求もあるように見える。けれど今はまだ、野上おじさんはチームのために、あえて後ろに下がって静かに役割を引き受けている。
もし、もう一人後ろを守れる奴が入ったら、野上おじさんにもガンガン暴れ回って欲しい
ゲームプランを粉砕し、ドリブルで前線へ駆け上がる。
その時、Happyはさらなる「カオス」へ突入するだろう。
ボランチもストライカーも絶賛大募集中

Happyというチームは、予定調和のプランよりも、目の前の「今」を優先する。野上おじさんの言葉を借りると「OODAループ」を高速で回しながら変わり続けている。
そんな現場を支えるのは、野上おじさんのような、仏の顔をしたパンクな精神を持った人だ。
「お行儀のいいケアに物足りなさを感じている」
「プランを練るより先に、身体が動いてしまう」
「カオスな現場で、自分なりの役割を極めたい」
そう思う情熱を持っている人をHappyは待っている。

ついでに野上おじさんの血圧管理をしてくれる看護師さんや、他の職種で力になってくれる人も絶賛大募集中だ。
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