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「別れは突然やってくる」〜執筆:介護士A2C、復活するタバコ屋と新しい物語〜

今まで名前も知らなかった角のタバコ屋さん。

そこに集まる人たちの情景が好きで、私がシタマチコウベに寄稿した際、写真を撮らせていただいた。

M氏から閉店の報を伝えられた際に、またひとつ私の好きな情景がなくなってしまったと空虚な気持ちになってしまったのは言うまでもない。

シャッターが閉まったままのタバコ屋さんの前に、軽トラックが停まっている。

淡路産の野菜が届けられ、
その軽トラックから直接、
野菜を購入するご近所さんの姿が喜ばしくも、切ないある日のAM6時半。

「息子さんが開ける時は開けるらしい、しかも個人タクシーやってるんやて」

訃報の涙も渇かぬうちにI氏が嬉しい土産を持ってきた。

今まではK氏が◯◯予想のために新聞を買ったり、
◯◯を滞納しつつも◯◯◯を買ったり、
F氏が毎日大声でライターを求める場所だったが、
これからはタクシー利用という領域で私たちの生活に寄り添ってくれる場所として生まれ変わったのだ。

山本さん、今までありがとう。
これからもよろしく。

どうやら別れだけではなく、新しい出会いも突然やってくるものなのだろう。



-追記-

不定期にシャッターが上がるようになった山本タバコ店。
そこにまた新しい流れが誕生している。
 
キッカケは、はっぴーの家で暮らすユッキーナさん。
彼女が長年こよなく愛するタバコの銘柄が棚にないことを知って、お店を受け継いだ息子さんがわざわざ新しく仕入れてくれるようになった。
 
それをきっかけに、ユッキーナさんが新しい動きを見せた。

自分の足で店まで歩き、お目当てのタバコを手に入れて戻ってくる。
かつては当たり前だったその一連の動作が、今では「リハビリ」となり、いつもの散歩道は「リハビリコース」へとその役割を変えた。
 
毎日お母さんが作っていた「アタリマエ」の景色は、もうそこにはない。
けれど、形を変えながら続いていく新しい景色もまた、確かにこの街の地続きにある。


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