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東京からのSOS。猫2匹と親子で移住。そして“1,000ピンキー”貯めるまで

はっぴーの家には、たまに予想もつかない角度から相談のボールが飛んでくる。

今回の始まりは、東京・国分寺からの突然のSOSだった。

「東京を出て、あそこに行く」

昨年の春、「はっぴーの家」へ体験入居に来ていたオロク親子。
どうやら、この「多世代型介護付きシェアハウス」という名の、「自由な空間」を気に入ってくれていたらしい。

東京に戻って暮らしていたある日、母のチエコさんがカクガクシカジカでパニック状態に。

「もう嫌!地元(鹿児島)へ帰る!」

そう叫ぶ彼女に、相談に乗っていた人があえて聞いてみた。

「じゃあ、もう神戸(はっぴーの家)には行かんでええんやね?」

するとチエコさん、さっきまでの怒りをコロッと忘れて、

「……あそこには行く」 と一気に落ち着いたらしい(なんでやねん)。

アルコールの誘惑よりも、「タニンがいる安心感」が勝った瞬間だったのかもしれない。

そうして、東京から神戸への緊急移住が「秒」で決まった。

気がついたら「ペット可」になっていた

新たな居候は人間だけじゃない。

愛する猫も一緒にやってきた。

「はっぴーの家」、これまで「ペット可」なんて一言もうたってなかった。

でも、そもそも「ブタ」を飼っていたこともあり、これを機に「ペット可」ということにしてしまった。

すると、面白いことが起きた。

ネコ好きなスタッフたちが、勝手に最新のネコ知識を蓄えシェアしはじめた。

そして他のシェアメイトたちも、
ネコちゃんに触れ合えてなんだか嬉しそう。

そして子どもたちはネコに会うため、オロク親子の部屋へ入り浸りあっという間に、「猫カフェ状態」

結果的に、「オロク親子」⇆「猫ちゃん」⇆「子どもたち」という、狙っても作れない天然の「相互見守り」が爆誕した。

G党ユッキーナは野球観戦と自由な一服

娘のユッキーナさんは、筋金入りの巨人ファン。

リビングでナイター観戦に熱中し、時には本物のスタジアムへも繰り出す。

吸いたい時にタバコを吸い、眠れない夜には一服し、たまたま居合わせた街の若者とどうでもいい話で盛り上がる。

東京から身寄りのない神戸への移住。

普通なら不安で押しつぶされそうな劇的な環境変化も、このカオスに紛れれば、いつの間にか「まあ、ええか」とどうでもよくなっていく。

一方その頃、東京では(おせっかい不動産の出番)

この移住劇を裏で支えるのが、Happyの「おせっかい不動産」

東京・国分寺に残された持ち家の売却という、重大な任務が残っていた。

長年暮らしてきた思い出の場所。

「見知らぬ不動産屋に事務的に処理されるより、顔の見える、いつもお世話になっている人たちに扱ってほしい」

そんな依頼を受ければ、現地まで飛んで行く。

建物内に残った機器の退去立ち会いを代行し、現地で芋づる式に見つかる未解約の手続きを一つひとつ潰していく。

不動産の仕事はキラキラした仲介だけじゃない。

実はこうした「泥臭すぎる事務作業」の積み重ねだったりする。

雑談から生まれた「1,000ピンキーチャレンジ」

そんな中、車椅子生活だったユッキーナさんの「リハビリプロジェクト」が動き出した。

キッカケをくれたのは、ある日突然現れた“NEWカマー”
近所で暮らす「ピンキーさん」

ちなみに得意料理は、東京のゴールデン街グルメグランプリ3位にも輝いた「オカマがつくる“オカマーボー”」

人気コンテンツは「カマのお告げ〜ブス説法〜」だ。

一緒に食事をしたり、タバコを吸ったりする中で、ピンキーさんはユッキーナさんが実は少し歩けるということを知る。

そこでピンキーさんは提案した。

1歩歩くごとに『1ピンキー』あげるわ
1週間で1,000ピンキー貯めたら、タバコ1箱買ってあげる

この、医療従事者が聞いたらひっくり返るような不純な動機付けが、ユッキーナさんのスイッチを入れた。

翌日からリハビリに励むユッキーナさんの姿があった。

そしてSlackには「今日は◯◯ピンキー貯まったよ!」というスタッフからのタレコミが溢れていく。

そして1週間後、見事1,000ピンキーを達成。

その後も習慣化され、ついにはお寺の階段まで自力で登れるようになった。

さて、次は何を目標にしようか?

1,000ピンキーを達成し、プロ野球もオフシーズンに入った。
次は何を燃料に動こうか?

そんなタイミングで、物語はまた勝手に動き出す。
キッカケは、彼女が愛してやまない「タバコ」だった。

続く…かもしれない。


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