【身体が教えてくれたこと②】私は壊れたと思った。でも身体は「助けて」と言っていただけだった。|失神した日、本当に起きていたこと。―倒れた日、本当に身体が伝えたかったこと
「私は壊れたのかもしれない。」
床に倒れた瞬間、本気でそう思った。
冷や汗が止まらない。
立てない。
顔を打ち、しばらく動けなかった。
でも数日たって振り返ると、
あの日、壊れかけていたのは身体ではなく、
『ずっと一人で抱え続けてきた私の生き方だったのかもしれない。』
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あの日は、小さな出来事が重なっていた
少し前の記事で書いたように、
蟻が出たことで私は大きく揺れた。
でもその後、
管理会社や駆除業者さんが丁寧に対応してくださり、
私は人生で初めて、
「安心する」
という感覚を少しだけ身体で味わった。
それで終わるはずだった。
でも、その翌日。
司法書士さんのところで、
元夫が取得した戸籍から、
私の新しい本籍が分かってしまったことを知った。
「見つかった。」
その感覚は、
子どもの頃から抱えていた怖さと重なった。
身体は静かに疲れていた。
それでも私は、
翌日は証人になってくれた叔母夫婦との食事。
部屋を片付け、
髪を染め、
「大丈夫。」
そう思おうとしていた。
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身体は、もう限界だった
夜。ビールを飲み、
食事を終えたあと、
急にお腹が痛くなった。
トイレへ行く。
冷や汗が止まらない。
座っているのもつらい。
一人だ。
その怖さが押し寄せてきた。
やっと立ち上がった瞬間、
私は床へ倒れた。
「ああ、このまま横になっていたい。」
しばらく意識も曖昧だった。
起き上がった時には、
顔を打っていた。
その時、真っ先に思った。
「私は壊れた。」
私は壊れ始めているのかもしれない。
そう思うと恐ろしくなった。
顔の痛みを感じながら、
なんとかベッドまでたどり着き、
そのまま横になった。
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翌日、私が最初に考えたこと
翌日も、
一人で倒れた怖さが身体に残っていた。
そして心の中では、
ただ一つの言葉が響いていた。
「もう、ほんと誰か助けてよーーー。」
その時はまだ気づいていなかった。
身体は、
私に何か大切なことを教えようとしていた。
少し落ち着いてから、
私は一つひとつ状況を振り返ってみた。
「私は、どうして倒れたんだろう。」
脱水や疲労、
飲酒、
排便後の血圧低下。
いくつもの要因が重なっていたのだと思う。
でも、
それだけでは説明できない何かがあった。
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私はずっと「大丈夫」と言っていた
元夫に本籍が知られたこと。
叔母夫婦との約束。
蟻の出来事で積み重なっていた疲れ。
部屋を片付け、
髪を染め、
それでも私は、
「大丈夫。」
と言い続けていた。
でも身体は、
もう限界だった。
私は疲れていても、
怖くても、
苦しくても、
「助けて。」
とは言わなかった。
いや、
言えなかった。
そんな感覚自体、
私の中にはなかった。
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私は助ける側だった
母を支え、
空気を読み、
我慢して、
疲れたらビールで気持ちを押し込める。
そうやって、
一人で全部背負っていた。
背負っていることにさえ、
気づかないまま。
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初めて分かった「助けて」
この出来事をきっかけに、
私は身体の声を真剣に感じてみた。
そこで初めて聞こえてきた言葉があった。
「本当は助けてって言いたかった。」
驚いた。
私は今まで、
助けてと言いたい人間だなんて思ったことがなかった。
私は、
「助けて」
を知らなかった。
でも、
身体は知っていた。
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本当に怖かったもの
倒れたこと。
失神したこと。
どれも怖かった。
でも、
もっと怖かったものがあった。
それは、
「一人で抱え続けることだった」
私は、
一人で抱えるのが怖いのに、
助けてと言えなかった。
だから、
ずっと一人で抱えるしかなかった。
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あの日、身体は壊れたんじゃなかった
叔母は、
「顔を見に行こうか。」
と言ってくれた。
私は、
「今日は寝ていたい。」
と伝えた。
昔なら、
無理をしてでも会いに行っていたと思う。
でも今回は違った。
初めて、
身体を選んだ。
今思う。
あの日、
身体は壊れたんじゃなかった。
身体は、
人生で初めて、
私の代わりに、
「助けて」
と言ってくれていたのかもしれない。
次の記事では、
その数日後、
身体が私より先に手を挙げた出来事を書こうと思う。
怖かったはずなのに、
身体は勝手に前へ進んでいた。
あの日から、
私の身体は少しずつ、新しい生き方を覚え始めていた。
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