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私が「カフェ」に恋をした日。90年代・東京カフェブームの熱狂と、私のカフェの原点。

90年代半ば。
田舎者の私が東京のど真ん中で青春を謳歌していた頃、街は空前のカフェブームを迎えようとしていた。

ブームの最初に現れたのは、アパレルや雑貨ショップが手掛けるカフェだったと思う。
とにかく、ショップにカフェが併設されることが多かった。

デュラレックスのグラスを日本に広めたFOB.COOPのカフェや、オシャレな家具屋さんのCAFE@IDÉEは、後にカフェ本も出版されて買った記憶がある。


緊張のおひとりさまカフェ初体験

それまで、1人ではファーストフードやベローチェくらいしか行ったことなかった私が初めて1人で行ったカフェは、食器ブランドが手掛ける南青山のCafe Maduだった。
(こちらのカフェ、まだ健在なのですね!)

オープンテラスもあり、ビストロ料理も味わえるフランス風のカフェ。
めちゃくちゃドキドキしつつ、慣れてる風を装って席に座ったのを今でもよく覚えている。

オーダーしたのはその頃流行っていたベトナムコーヒー。アルミのフィルターが乗った小さなガラスのカップに練乳が入っていて、コーヒーが抽出されるのを眺めていた。
何だか大人になった気がしたものです。

この頃から、オープンテラスのフレンチスタイルのカフェが人気になった。
オー・バカナル、本場フランスのカフェ・ド・フロール、カフェ・ドゥ・マゴ、フレンチレストランが手掛けるカフェ・デ・プレなど。

今では店舗数も増えたオーバカナル


真っ白なタブリエを巻いたギャルソンの姿が眩しかった。
カフェオレにカプチーノ、ハムやチーズのバゲッドサンドに憧れた。
人々は、テラス席に座り、道行く人を眺めながら、自分もそのオシャレな風景の一部となって道行く人に見られることがステイタスでもあった。

「サードプレイス」との出会いと「カフェの定義」

そして、スターバックスが日本上陸
大きな話題となり、「サードプレイス」という言葉を知った。
私が、カフェ・デ・プレに就職したのはその翌年だった。

私が配属されたのは、人気だった表参道店や広尾の本店ではなく、あまりメジャーではなかった六本木店。(でも私には合っていたのでこれで良かったのだ)

ここで、カフェの基礎を教わり、それまでの飲食店勤務では得られなかった様々なことを学んで、軽いカルチャーショックを受けた私。
ここから私はカフェの魅力にハマっていったのです。

その中で、研修で言われてずっと心に残っている言葉がある。

「カフェは、1人になれて孤独じゃない場所」

そして、カフェはどんな人にも平等に開かれた場所だと。
食事、お茶、お酒、お喋り、読書、1人でも誰かと一緒でも、どんな目的でも入れる自由な場所。
肩書きや立場や収入に関係なく、
「ありのままの自分」に戻れる場所。


あぁ、本当にその通りだなぁと思い、自分のカフェを作る時にも、「1人でも利用しやすく居心地の良いカフェ」を目指して、ずっと大事にしていた言葉です。

ちなみに、私が初めてスタバに行ったのは、勤務していたカフェの休憩時間だった。
お店の近くにできた六本木店で、どう頼んだらいいのかよくわからず、めちゃくちゃ緊張しながら列に並んで、結局前に並んでた人と同じオーダーをした(笑)。

今ではそこら中にあるスタバ


スターバックスラテのアイス。
若干優越感に浸りながら飲んだラテはとても美味しかった。 

カフェブームの盛り上がり、そして「伝説のカフェ」

その後、お家のリビングルームのようなイメージのカジュアルなカフェ、あえてバラバラなデザインの家具やソファを置いたカフェが人気となり、瞬く間に増えていった。

多くは、古いビルの一室を改装したようなお店で、インテリアやメニューにオーナー個人の趣味や考えが反映された多種多様なカフェ。
それらは「東京カフェ」スタイルと呼ばれ、雑誌Hanakoなどでは盛んにカフェ特集が組まれた。

私が帰郷した後の2000年代に入ると、「東京カフェブーム」は最高潮の盛り上がりを見せていく。
代表的なカフェは、パワリーキッチン、ロータス、カフェ アプレミディなど。

東京カフェブームの火付け役と言われるパワリーキッチン


私はカフェを開業するまで、年に2回くらい、東京へ泊まりがけでカフェ巡りに行っていた。
すでにカフェ開業を決意していたので、ノートに記録したりして、多い時で1日4軒を回り、カフェ研究をした。

その頃はまだWEBで検索する時代じゃなかったので、雑誌で見つけたカフェを巡っていた。
たくさんの素敵なカフェに出会ったけれど、私の記憶に一番残っているのは、代官山のマンションの一室にあった、隠れ家的な
「cafe RAKUDAHOTEL」

店名がインパクトあったのと、店内の雰囲気が個性的なんだけどめちゃくちゃ居心地が良くて、何というか、空気感が最高だったのです。
女性スタッフの接客も良かった。
確か、短期間で閉店してしまったので、私の中では伝説のカフェです。

あとがき

やっぱり、私の中で(カフェとして)大事なのは、
空気感や雰囲気、居心地の良さなんだなぁ。

今日は、ちょっと本線から外れまして、
私がカフェ道に足を踏み入れた「原点」について、少々ノスタルジーに浸りつつ書かせていただきました。

もしかしたら、40〜50代のカフェ好きな方、
90年代を東京で過ごした方には懐かしく思っていただけるかもしれません。

よかったらこちらもご覧下さい。

私にとって、東京で過ごした日々は宝物のような思い出。
大変なことも多かったけど、たくさんの出会いと経験と共に、あの時代・あの街の空気感はいつまでも私の心に残っています。

WEBサイト「東京カフェマニア」から生まれた本

この本は今も大切に持っていますが、開業準備期間(7年間)は、カフェ、そしてカフェ開業に関する本や雑誌は、ほぼ全て買って読んでいましたね〜。

最後までお読みいただきありがとうございました!
私のカフェ愛は尽きることはありません♡

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