見出し画像

【第59回】補助金と事業承継は両立できるのか

――自動車整備業・天ぷら店のケースから制度を整理する

事業承継が絡む補助金案件で、
よく聞く言葉があります。

承継したら、補助金は返還しなくてはいけないのでは?

結論から言えば、
適法な事業承継と補助金は、原則として両立します。


問題になるポイントは2つだけ

補助金制度で本当に問われるのは、次の2点です。

  1. 補助事業の主体が誰か

  2. 補助事業の内容が継続しているか

自動車整備業のケースでも、
天ぷら店のケースでも、

  • 補助対象となる事業内容は変わっていない

  • 設備・店舗・従業員は引き継がれている

  • 名義貸しや架空事業は存在しない

という状態でした。

つまり、
形式変更はあっても、実質は同一です。


「別事業では?」という疑念の正体

多くの場合、
「別事業ではないか」という指摘は、
違法性の指摘ではありません。

実際には、

  • 担当者が判断に自信を持てない

  • 前例が少ない

  • 説明を受ける側が全体像を把握できていない

という、不安の裏返しであることがほとんどです。

本来、行政や事務局がすべきなのは、

  • 形式的に止めることではなく

  • 実質を整理し、説明可能な形に落とすこと

です。

「承継=即アウト」という発想は、
制度解釈としても、現実としても、正しくありません。

いいなと思ったら応援しよう!