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都市はなぜ「感じる」必要があるのか?Sensibility Urbanismとは何か(Q&A)

Sensibility Urbanismとは何か(Q&A)

Sensibility Urbanismとは、
都市の三層を感性で捉え、価値へと転換する実践理論である。

この言葉を初めて聞いたとき、多くの人はこう思うはずです。
それは都市計画なのか、デザインなのか、それとも思想なのか。

本記事は、何も知らない前提から整理するQ&Aとして、
小島和人が提唱するSensibility Urbanismと、背景にあるHarmonismをコンパクトに解説します。


Q1

小島和人が提唱しているSensibility Urbanismって何ですか?

都市ミルフィーユモデル

Sensibility Urbanismは、都市を
大地・歴史文化・人の営みという三層で捉える考え方です。
(都市ミルフィーユモデル)

都市の価値は表層ではなく、
その土地に蓄積された深層に依存しています。

その深層に対する敬意を持ち、
それを感じ取るための方法が「感性」です。

Sensibility Urbanismとは、
この感性を通じて都市を再解釈し、価値へと転換する実践理論です。


Q2

普通の都市計画やUrban Designと何が違うんですか?

都市はこれまで、さまざまな理論によって語られてきました。

たとえば、Jane Jacobsは都市の多様性や人間の活動を重視し、
「生きた都市」の重要性を指摘しました。

また、Kevin Lynchは都市のイメージや認知構造に着目し、
人がどのように都市を知覚するかを分析しました。

さらにSmart Cityは、テクノロジーによる最適化のアプローチです。

これらはいずれも重要ですが、主に

  • 構造

  • 機能

  • 認知

を扱っています。

一方でSensibility Urbanismは、
それらに加えて**「体験」そのものを扱う**点に特徴があります。

都市を「感じ取り」、それを「計測し」、実装へと接続する。
つまりこれは、既存理論を引き継ぎながら、

体験を起点に価値を生成する実践フレームワークです。


Q3

なぜ今、都市に「感性」が必要なんですか?

現代社会は、経済的合理性だけでなく、
社会的合理性を求めるようになっています。

ウェルビーイングや持続可能性といった概念はその象徴です。

しかしこれらは、従来の都市指標では十分に扱えません。

だからこそ、都市を「感じる」という視点が必要になります。
Sensibility Urbanismは、そのための新しい都市の見方です。


Q4

都市体験ってそんなに重要なんですか?

人は、自らの身体で感じた体験によって、意味を価値へと変換します。

その価値は、記憶・再訪・愛着へとつながり、
結果として持続的な経済価値にもなります。

つまり都市体験は、単なる感情ではなく、
価値生成の起点です。

Sensibility Urbanismは、この体験の構造を扱います。


Q5

感性って測れるんですか?

感性は本来、測ることができません。
だからこそ価値があります。

しかし人はまだ、それを十分に扱うことができない段階にあります。

そのため現時点では、あえて指標化し、
テクノロジーも活用しながら可視化します。

これは定量化するためではなく、
感性を使いこなすためのプロセスです。

これがUrban Sensibility Indexという考え方です。

Urban Sensibility Index

Q6

それって実際に使われているんですか?

Sensibility Urbanismは、すでに実装されています。

その中心となるのが、
まち感性指標まち感性ラボです。

まち感性指標は、寄り道の衝動や滞在の仕方など、
都市体験を可視化するための指標群です。

これは評価のためではなく、
都市の感性を扱うためのツールです。

まち感性ラボは、
それらを実際の都市空間で検証する場です。

FabCafe Osakaは、
その代表的な実験拠点として、体験の設計と観測を行っています。

ここでは、目に見えず共有しにくい感覚を
体験として可視化し、共有し、使いこなすことを試みています。

つまりSensibility Urbanismは、
指標と場を通じて実装されているフレームワークです。


Q7

Harmonismとは何ですか?

Harmonismは、小島和人が提唱する思想です。

物事を単純な二項対立で捉えるのではなく、
複雑な関係の中で調和を探求します。

Sensibility Urbanismは、
このHarmonismを都市に適用したものであり、
社会実装のためのフレームワークです。


Q8

この考え方が広がると、都市はどう変わりますか?

都市は、現在の私たちだけのものではありません。
未来の世代にも価値が引き継がれる必要があります。

そのためには、都市の深層に敬意を払い、
体験を通じて価値を育て続ける必要があります。

Sensibility Urbanismは、
そのための都市の磨き方です。


Conclusion

Sensibility Urbanismとは、
都市の三層を感性で捉え、価値へと転換する実践理論である。

都市は、つくられるものではなく、
感じられるものでもある。


関連記事(英語・定義)
より体系的な説明はこちら

What is Sensibility Urbanism?

https://medium.com/@heartfull_drab_deer_542/what-is-sensibility-urbanism-131dc6ee2e6f

Sensibility Urbanism Framework:
https://sensibility.city/


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