見出し画像

【投資の教科書③】なぜ日本株じゃないの?ハルが米国株に注目する3つのシンプルな理由

こんにちは、ハルです。

「投資の教科書」シリーズの第3回をお届けします。

前回の記事では、株式投資が「企業のオーナーになること」であり、ギャンブルとは根本的に違う、というお話をしました。

この記事を読んで、

「なるほど、企業のオーナーになることなんだな」

「でも、日本にも良い会社はたくさんあるのに、なぜハルはわざわざアメリカの会社に注目するんだろう?」

と、思われた方もいるかもしれません。

素晴らしい疑問です。もちろん、日本の企業に投資することも、とても有力な選択肢の一つです。

ただ、その上で、私が特に「米国株」を分析の対象としているのには、いくつかの明確な理由があります。今回はその理由を、大きく3つに絞ってシンプルにお伝えします。



理由1:世界経済の「主役」たちが集まっているから

突然ですが、皆さんが普段使っているものを少し思い浮かべてみてください。

  • スマートフォン(iPhoneやAndroid)

  • パソコンのOS(WindowsやMac)

  • 検索エンジン(Google)

  • ネットショッピング(Amazon)

  • SNS(InstagramやFacebook)

これらは私たちの生活に深く根付いていますが、実はそのほとんどがアメリカの企業のサービスです。このように、アメリカには日本やヨーロッパをはじめ、世界中の人々からお金を集める力を持った「主役級」の企業が数多く存在します。

例えば、アメリカの代表的な大企業500社の株価を元に計算される「S&P500」という指標があります。これは、いわば「米国株式会社」の成績表のようなもので、この500社だけで、米国株式市場全体の約80%を占めています。

つまり、S&P500に名を連ねる企業群に投資するということは、世界経済そのものの成長に参加する、という考え方に近いのです。


理由2:長期的に「成長」を続けてきた実績があるから

次のグラフは、過去30年間のアメリカ(NYダウ)と日本(日経平均株価)の株価の推移を比較したものです。

ハル調べにより作成

もちろん、ITバブルの崩壊やリーマンショックなど、途中で大きな下落は何度もありました。しかし、アメリカの株式市場は、そうした危機を乗り越え、長期的には一貫して、30年で10倍以上の右肩上がりの成長を続けてきました。

この力強い成長の背景には、

  • 世界中から優秀な人材が集まり、イノベーションが生まれやすい環境

  • 人口が増え続けており、経済の規模が拡大し続けていること

など、様々な要因があります。もちろん「未来も絶対に上がり続ける」という保証はありません。しかし、過去のデータを見る限り、長期的な資産形成を考えた場合、この成長力は非常に魅力的な特徴であると考えることができます。


理由3:株主への「還元」を重視する文化があるから

最後の理由は、少し専門的になりますが非常に重要です。

アメリカの企業は伝統的に、「会社が生んだ利益は、会社のオーナーである株主のもの」という意識が非常に強く、利益を株主に「還元(かんげん)」することを重視する文化があります。

その代表的な方法が、前回少し触れた「配当金」です。

​これは、会社の利益の一部を、現金で直接株主に分配する仕組みです。先日のカフェの例で言えば、「今期はすごく儲かったので、オーナー(株主)の皆さん一人ひとりに、利益の中から1,000円ずつ現金でお返ししますね!」というのが配当金です。

​株を保有しているだけで、定期的にお金がもらえるため、投資家にとっては大きな魅力となります。

この配当金に対する考え方で、日米には少し文化の違いが見られます。

  • ​増配への意識:
    アメリカの優良企業は、一度出した配当金を減らすこと(減配)を非常に嫌い、毎年少しずつでも配当金を増やしていくこと(増配)を重視します。中には、50年以上も連続で増配を続けている「配当王」(コカ・コーラなど…)と呼ばれる企業群も存在するほどです。

  • ​配当の回数:
    日本では年に1〜2回の配当が一般的ですが、アメリカでは年に4回(3ヶ月ごと)に分けて配当金を出す企業が多いのも特徴です。よりこまめに利益の還元を受け取ることができます。

このように、株主を大切にし、利益を積極的に還元しようとする姿勢が、世界中の投資家から「この会社のオーナーになりたい」「長期的に応援したい」と思われ、資金が集まる大きな理由の一つになっているのです。


理由4:1株からでも気軽に「お試し投資」ができるから

​最後の理由は、これから投資を始める方にこそ知ってほしい、非常に実用的なメリットです。

​日本の株式市場には、通常「単元株制度(たんげんかぶせいど)」というルールがあります。これは、「株を売買するときは、原則100株単位でお願いします」というもので、多くの銘柄はこのルールに従っています。

​例えば、株価が3,000円の企業の株を買いたいと思っても、3,000円で1株だけ買うことはできず、「3,000円 × 100株 = 30万円」というまとまった資金が必要になるのです。これは、初心者の方にとっては、かなり高いハードルに感じられるかと思います。

​一方で、アメリカの株式市場には、この単元株制度がありません。

​すべての銘柄を、原則として1株から売買することが可能です。

例えば、世界的に有名な企業の株価が150ドル(約22,500円)だった場合、22,500円あれば、その会社のオーナー(株主)になることができます。

​この違いは、初心者にとって非常に大きな意味を持ちます。

  • ​少額から始められる:
    数万円からでも、世界的な大企業の株主になるという「お試し体験」ができます。

  • ​分散投資がしやすい:
    「A社の株を1株、B社の株を2株、C社の株を1株」というように、少ない資金でも複数の会社に分けて投資する(分散投資)ことで、リスクを抑えやすくなります。

​このように、始めやすさとリスク管理のしやすさという点でも、米国株は初心者の方にとって非常に魅力的な選択肢であると考えることができます。


まとめ

今回は、私がなぜ「米国株」に注目しているのか、その理由をお話ししました。

  • 世界中の人々の生活に根付いた、「主役級」のグローバル企業が多い。

  • 数々の経済危機を乗り越え、長期的に「右肩上がり」で成長してきた実績がある。

  • 株主への利益還元(配当など)を重視する文化が根付いている。

  • ​1株から売買できるため、少額からでも始めやすく、分散投資もしやすい。

もちろん、為替の変動リスクなど、外国株ならではの注意点もあります。しかし、これらの大きなメリットがあるからこそ、私は米国株を学び、分析する価値があると考えています。

次回は、いよいよ実践編の入り口です。「【投資の教科書④】わかった、じゃあどう始める?証券口座の開き方、3つのポイント」というテーマで、投資を始めるための具体的な第一歩について解説していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ハル


▼続きはこちら


大切なお願い
この記事は、米国株に関する情報提供を目的として作成したものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますよう、お願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!

ハル @米国株を学ぶ会社員 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー