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【ミュージカル】芸術の秋に! 元演劇研究者が語る『ダディ・ロング・レッグズ』のススメ

◾️『ダディ・ロング・レッグズ』って知ってる?

実は劇団養成所や
大学・大学院で10年以上
演劇研究していたharukaです!


本日は芸術の秋ということで
『ダディ・ロング・レッグズ』という
知る人ぞ知る傑作ミュージカルについて
ご紹介したいと思います。



こちらのミュージカル
実は今週末10月25日(土)に
一般発売開始


ブロードウェイ作品でも
ディズニー作品でも
ウェストエンド作品でもないのに
今回でなんと再演6回目なんです😳


知る人ぞ知る大人気作品な上
数々の賞を獲るなど
専門家による評判もよく
何よりとっつきやすいミュージカルなので


ぜひ観劇初心者の方も
チェックしてみてください🎉


本記事では
『ダディ・ロング・レッグズ』
(以下、『ダディ』)について


過去に5回観劇して
CDやDVDまで持っている私が


note1記事に収まる範囲で🤣
全力でお伝えしたいと思います!


(普通に全然収まらないので数回に分けます😇)


◾️『ダディ・ロング・レッグズ』基本情報

▶︎あらすじ

『ダディ』は
1912年に出版されたアメリカ文学
『足ながおじさん』のミュージカル版です。

1919年版の原作の表紙
Wikipediaより

作者はジーン・ウェブスター。
アメリカの女性作家です。

アメリカ文学の大家
マーク・トウェインの親戚でもあるそう
Wikipediaより


あらすじは、孤児院育ちの孤児が
孤児院のとある理事に
作文の才能を認められ
大学に進学し、作家を目指す
というもの。



進学に必要なお金は
理事(以下、ダディ)が全額出してくれるのですが
条件がただ一つ。



「毎月、大学生活について手紙を書くこと」


しかも、その手紙に返事は来ない。
理事の名前も明らかに偽名。


主人公の孤児・ジルーシャ・アボットは
顔も名前も知らない「親切な理事」に
返事の来ない手紙を
4年間書き続ける
ことになります。



▶︎読んだことがない人こそ!

『足ながおじさん』という作品は
主にアメリカや日本で人気があり
何度か映画化やアニメ化
されています。



でも、『足ながおじさん』って
聞いたことはあっても
実際に読んだこと
あんまりなくないですか
🤣


かくいう私も
大昔に読んだきりで
あんまり覚えてなくて😂


だからこそ、ミュージカルなんです!
小説だったら
何時間かかるかわからない分量でも
ミュージカルなら2時間そこら


小説を読まずに
アメリカ文学に触れられるなんて
お得すぎます🤭



しかも数あるアメリカ文学の中でも
『足ながおじさん』は
日本人ウケがいい作品
のようで。


実際、ミュージカル『ダディ』の公演も
本国アメリカを差しおいて
再演回数は日本が一番多いんです。


Wikipediaより
日本の再演回数がずば抜けてる😂



さらに、日本では
「親を亡くした子供たちへの支援を」
という繋がりから


両親を亡くした
子供の進学をサポートする
「あしなが育英会」という
奨学金もあるくらい



ダディの公演ではいつも
あしなが育英会の周知がなされています


比較的日本によく浸透している
アメリカ文学
と言えるでしょう。


せっかくの芸術の秋
アメリカ文学とミュージカルを
一気に楽しんでみませんか🍁


◾️『ダディ・ロング・レッグズ』の特徴

そんな『足ながおじさん』のミュージカル版
『ダディ・ロング・レッグズ』ですが


実は通常のミュージカルと比べると
かなり特殊な上演スタイルをとっています。


主な特徴はこちら


2人芝居
セリフはほぼ全て「手紙の文章」
演奏に使用される楽器は3種類だけ
役者は幕間以外はずっと舞台上で演技
大掛かりな舞台転換や仕掛けはない


『オペラ座の怪人』や
『レ・ミゼラブル』といった
大規模な商業ミュージカルと比較すると
決して華やかとはいえない作品
ですが


だからこそ落ち着いた雰囲気で
観劇できますし


役者に相当な実力が求められる
かなり難易度の高い作品であることは
間違いない
です。


▶︎2人芝居

まず、2人芝居ということは
2時間近い上演時間の大半のセリフを
たった2人で賄うということ。


しかも手紙のやり取りの話ですから
事実上、セリフを中心とした会話劇と同じ分量
つまり通常の演劇やミュージカルより
俳優が覚えるべきセリフの量が膨大なんです。


▶︎セリフはほぼ「手紙のやり取り」

そう、この作品は
2人芝居でありながら
「手紙のやり取り」という
体裁をとっています。



これはオリジナルの小説が
「書簡小説」という
「手紙の文章で構成された小説」という
スタイルをとっていることに由来します。


セリフが会話のように聞こえる場面も
もちろんあるのですが


一応設定上は「手紙の文章」なので
2人芝居の割に
2人の目線はそれほど合うこともなく
セリフを直接ぶつけ合う感じでもないので


「手紙の文章」だけで
登場人物の心境の変化を表現する
など
多彩な表現力も求められます。


特に、ヒロインの手紙を
読み上げるシーンの多いダディは


ヒロインの文章を読み上げながら
自分自身の感情も表現するなど
独特の見どころがあります。


▶︎BGMの楽器は3種類

また、BGMの楽器は
ピアノ・チェロ・ギターの3種類だけ。


スリーピースと思えないほど
編曲も巧みですし
アコースティックでいい雰囲気ではありますが


これも表情豊かな歌唱力がないと
歌が単調になるリスクを孕んでいます。


ちなみに過去の上演では
音楽は生演奏でした!
俳優と演奏家の息の合ったパフォーマンスも
見どころでした。


▶︎役者はずっと出ずっぱり

そして、極め付けは
役者がずっと舞台上にいること。


出演人数が多ければ
1幕の間に退場したり
再登場したりできるのですが


特にヒロイン・ジルーシャ役は
舞台前方にずっと出っぱなし。



Musical Theater Japanより
ヒロインはいつも前方。
いつも後ろからダディに見守られています。


ここまで読んでお分かりの通り


この作品は相当な実力者でなければ
そもそも作品を成立できない
役者泣かせの作品なのです。


でも、登場人物が2人だけで
セリフの量も膨大で
ずっと舞台上にいるからこそ


2時間以上の時間を共にする
観客と役者の関係性は
濃密になりやすく
ものすごく感情移入しちゃいます
😭


Musical Theater Japanより
再演が多いのは2人への没入感から
ファン化しやすいからかもしれません。


特に、ダディの手の内で
転がされるヒロインは
観客の心を掴むのがすごく上手なので
きっと誰でも虜になるのではないでしょうか🤭


◾️『ダディ・ロング・レッグズ』の魅力は?

▶︎『ダディ』の魅力を端的にいうと…?

さて、ここからは
肝心の『ダディ』の「魅力」について
お話しします!


語り始めるとキリがないんですが


あえて端的にまとめると


ヒロインの好感度が高すぎる
足ながおじさんが罪深すぎる
感情移入しやすく、ファン化しやすい
笑いのポイントが多い
歌や音楽がいい
教養好きや知性派に刺さるモチーフ
日本人好みの世界観
親しみやすいのに硬派な裏テーマ
手紙やノートを書いたり、勉強したくなる


という感じでしょうか。
(全然端的ちゃうやんけ!)


▶︎とにかくヒロインに感情移入!

まず、ヒロインの好感度が
高すぎる
問題😭😭😭😭


もうとにかくヒロインが魅力的すぎて
アメリカ版、日本版のヒロインとも
この作品で何かしらの女優賞を
獲っているくらいなんです
🤣


ちなみに日本版のヒロインは
坂本真綾さんと上白石萌音さん!


我が推し・坂本真綾様!
菊池一夫演劇賞受賞。
声優歴37年・歌手歴30年の大ベテランです。
最近は舞台でも活躍中の
若手実力派女優・上白石萌音さん!
読売演劇大賞最優秀女優賞を最年少で受賞!


グッドガールな雰囲気があり
品や知性を備えていて
それでいて感性豊か
強い芯も持っている。


『ダディ』のヒロインに
ぴったりな配役です!


『ダディ』のヒロインは
「ジルーシャ・アボット」という
孤児院の最年長のお姉さん。


毎日100人近い年下の孤児の
面倒を見る生活から(もはや寮母😱)
裕福な女学生が集まる大学へ


その激しいギャップや
運命に翻弄されつつも


孤児院育ちのコンプレックスを
乗り越えながら
直向きに努力を続ける姿は
健気で応援したくなります😭


特に、孤児院育ちのせいで
世間の常識や流行の話に
全くついていけない姿や


「可愛くなりたい」「成功したい」
「他の子のようになりたい」
「誰かに見守られたい」


と切実に歌う姿は
観客の共感を呼ぶことでしょう😭


他方、正体不明の紳士による
一方的な条件に
素直に、真面目には従いつつも



「模範的な手紙じゃなくてもお許しください」
「あなたは白髪ですか」
「ナイチンゲールって新入生の名前かと思った」


などなど
世間を知らない孤児ゆえの
天然発言も可愛くて🤣💖


手紙の中で彼女がぶちまける
自由な喜怒哀楽が
あまりに素朴で愛おしい🤣💖


最近SNSなどで
「手帳やノートを書く」というのが
静かな流行になっていますが


誰にも見せない紙の上で
のびのびと感情を解放するのが
好きな方にも
きっと刺さると思います!


◾️はい、まとまりませんでした

というわけで
ここまででもう3000字越えです。


本当はダディのツッコミどころ
歌の良さ、世界観
名台詞の数々も紹介したいんですが


それをやると
軽く論文になってしまいそうなので
(元大学院生の血が騒いでしまう…)


今日はこの辺にしておきます。


国内外の多くの
『ダディ』ファンが語るように
『ダディ』はunderrated(過小評価されている)
傑作の1つだと思います。


それくらい本当にいいんで!!!


明日の一般販売
お互い頑張りましょう!!!


(ちなみに私はファンクラブ先行で
既に1枚は確保してます🤣)


ここまで読んでくださり
ありがとうございました!


よろしければ読了記念に
あるいはダディ好きの「同志」アピールに
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また、今後は世界一周計画の記事や
ライトに読める教養エッセイ
もちろんダディトークの続きなど
執筆予定です!



※過去の記事↓↓↓


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とっても嬉しいです!!


ここまでありがとうございました!

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