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50代、今でも自分は半人前

あなたは自分が一人前だと思ってるの?

僕はね、今でも自分は半人前だと思ってるよ。

これは私が社会人になって間もない頃に、上司が言い放った言葉。
風来坊のような弁護士で、型にハマらないその生き方が私の好奇心をくすぐる上司だった。

当時、私は25歳前。
上司は50歳にはなっていなかったと思う。

親子ほど歳の離れた上司に、私はどのように見えたのだろう。
若いのに落ち着いちゃってる?
でも中身はそんなに詰まってないでしょ?
まだまだ経験を積む余地はたくさんあるよね?

たまたま一緒になった帰り道、
新橋駅のホーム、
おそらく私が会話の流れで「一人前に仕事をこなして…」云々と言ったのだったと思う。

その後に、冒頭の上司の言葉。

あなたは自分が一人前だと思ってるの?

僕はね、今でも自分は半人前だと思ってるよ。

そんなことを言った。

会話の前後はあまり覚えていない。
ただ、この言葉だけが25年も経って思い出されたのは、昨日のnoteで
「まだまだ半人前…」と書いたからだった。

犬の散歩をしながら考えた。

今の私は、当時の上司の年齢よりも上で。
長い時間が経って、今、自分が一人前になったかというと、

ようやく半人前になれたかな?

という感じ。

少々心許ない。

おそらく、一人前のオトナの顔をしながら中身はこれからもずっと半人前なのではないかと思う。

何はともあれ、私は彼の直属の事務員としてさまざまに振り回され仕事をしていくはずだった…正事務員となって半年後、上司は歩行も困難になるほどの大怪我で事務所を去ることになる。

あの言葉は、私に向けた言葉だったのか、それとも上司自身に向けた言葉だったのか。

今となっては確かめようがない。

あ、上司生きてます。ご健在です。
ただ、弁護士という属性でそんな言葉は忘れているだろうと思うので(はい、私の偏見です)、確かめないだけです。

自分が完璧じゃないことは分かっている。
だからこそ、驕ることなく。
足りないものをひとつずつでも足していって一人前に近づけたらな、と思う今日この頃です。

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