6歳次男の「自分軸」が育ちすぎた話。3兄弟をモンテッソーリ保育園に通わせて9年【シリーズ第3回・次男編】
卒園式の日のこと。
園児たちが並んで座る中、後半になると、何人かの子が体を揺らしたり、隣の子に話しかけたり、ダレ始めていました。 6歳ともなれば、長い式の途中で集中力が切れるのは当たり前です。
でも、6歳の次男だけは、最初から最後まで、一切ダレることなく、ちゃんと参加していました。
姿勢を崩さず、まわりに流されず、自分のペースで式に向き合っていた。
その姿を客席から見ながら、僕は思いました。
「ああ、こいつ、ちゃんと自分軸で生きてるな」と。
これがシリーズ第3回。 今日は、6歳次男の話を書きます。
(※第1回「3兄弟をモンテッソーリ保育園に通わせて9年。実際に子どもはどう変わったか」、第2回「9歳長男が、2歳三男をお風呂に入れる」も合わせて読むと、シリーズの流れがわかります)
次男のキャラ:こだわり強い・頑固・賢い・年下に優しい
うちの次男(6歳・小1)は、3兄弟の中で一番タイプが強い子です。
こだわりが強い
頑固で、決めたことは譲らない
賢い、状況をよく見ている
年下にはめちゃくちゃ優しい
泣いている最中にニヤニヤ笑い始める切り替えの速さ
正直、親としては一番手を焼くタイプです。 でも同時に、一番頼もしいタイプでもあります。
このギャップ、モンテッソーリ教育で育ったからこそ、と僕は思っています。
「自分軸が育った」プラス面:卒園式と日常の集中力

冒頭の卒園式の話をもう少しします。
普通、6歳児にとって長い卒園式は退屈です。 眠くなる、隣の子と話したくなる、体を動かしたくなる。 それが「普通の6歳」。
でも、次男は違いました。 最後まで姿勢を崩さず、自分のペースで参加し切った。
これ、モンテッソーリ保育園の毎日を見ていれば、納得できる結果でした。
モンテッソーリ保育園では、子どもが「今、自分が興味を持っていること」に集中する時間を、徹底的に大事にします。 他の子が違うことをやっていても、関係ない。 「自分が今やっていること」が最優先。
これを3年間繰り返した結果、
周りに流されない 自分のペースを保てる 集中力が途切れない
という3つの力が、次男の体に染み込みました。
「自分軸が育った」もう一つの面:年下への優しさ

次男のもう一つの顔は、年下にめちゃくちゃ優しいこと。
ある日、保育園のお迎えに行った時、こんな場面を目撃しました。
園庭で、3歳くらいの小さな子が、自分の名札を一生懸命つけようとしていました。 うまくつかなくて、何度もやり直している。
その子の隣に、次男が何も言わずに立って、ただ静かに見守っていたんです。
手を出すわけじゃない。 口を出すわけでもない。 ただ、「困ったら助けるよ」という雰囲気で、横にいる。
しばらくして、その子が「できた!」と言った瞬間、次男は満面の笑顔で「よかったね」と一言だけかけて、その場を離れていきました。
これ、6歳の子が自然にできることじゃないんです。
普通、6歳児なら「やってあげようか?」と手を出すか、「早くしなよ」と急かすか、どちらかです。 「ただ静かに見守る」という選択肢は、なかなか出てこない。
これも、モンテッソーリ教育で「自分でできた」を大事にする文化で育ったからこそ、だと思っています。
ここからが本題:「自分軸」が育ちすぎた話
ここまで読んで、「次男くん、すごい子!」と思った方、ちょっと待ってください。
正直に書きます。
自分軸が強すぎて、親が毎日困っています。
困りごと①:「やらない」と決めたら、絶対にやらない
次男は、自分が「やらない」と決めたことは、地球がひっくり返っても動きません。
朝、こちらが「お風呂入って」と言っても、本人が「今は遊びたい」と決めていたら、入らない。 食事中に「これ食べて」と言っても、本人が「これは食べない」と決めていたら、食べない。 着替えの時に「これ着て」と言っても、本人が「これは違う」と決めていたら、着ない。
説得は、まず通用しません。
長男(コツコツタイプ)なら「なんで?」と質問すれば動きます。 三男(2歳)なら気をそらせば動きます。 でも次男は、自分の中で結論が出ているので、それを覆すのは至難の業。
困りごと②:周りが何をしていても気にしない
これも、ある意味すごい力なんですが、親としては困る瞬間があります。
家族でお出かけする時、3兄弟が玄関で準備をしていて、長男と三男はもう靴を履き終わっている。 でも、次男だけは自分のペースで、自分の好きな順番で準備している。
「みんな待ってるよ」と言っても、響かない。 「早くしないと遅刻するよ」と言っても、自分の手を止めない。
「自分は自分、他人は他人」を、6歳にして完全に内面化している。
困りごと③:こだわりを貫く

ズボンも、靴下も、シャツも、自分が「これ」と決めたものしか身につけません。(一時期夏は同じシャツを毎日着ていました。)
ズボンに穴が空いていようが、多少洗濯後の生乾きだろうが、お構いなしです。
朝、こちらが時間に追われて「これでいいよね?」と渡しても、「ちがう」の一言で却下されます。
毎朝、次男専用の選択肢を3パターン用意して、その中から本人に選んでもらう。 これが、我が家の朝のルーティンに組み込まれました。
「自分軸が強い」は、長期的には武器
毎日困りながらも、僕は次男のこの性格を否定する気はないんです。
なぜなら、長期的に見れば、間違いなく武器になるから。
僕は営業を14年やってきて、「自分軸がない大人」を散々見てきました。
上司が言うから、やる
みんながやっているから、やる
流れに合わせて、自分の意見を言わない
周りの目を気にして、やりたいことを諦める
そういう大人に育ってほしくない、というのが、僕の本音です。
逆に、「自分軸がある大人」は、
自分で決めて動ける
周りに流されない
必要な時に「No」と言える
やりたいことを、ちゃんと追える
こうなる土台が、6歳ですでに育っているのが、次男です。
親の役割:折り合いを教えること
ただし、自分軸が強いだけでは、社会では生きにくい。 「自分軸を保ちながら、周りと折り合う力」を、家で教える必要があります。
僕がやっているのは、こういうことです。
①「やらない」を聞くだけじゃなく、理由を聞く
次男が「やらない」と言った時、「なんで?」とまず聞きます。 本人が言葉で説明できると、こちらも理由を理解できる。 理由を聞いた上で、「お父さんはこう思うけど、どうする?」と返す。
押し付けない。でも、こちらの意見も伝える。 これだけで、次男の中で「他人の意見も考えに入れる」クセが少しずつ育ちます。
②選択肢を与える
「これ着て」じゃなくて、「この3つから選んで」と渡す。 こだわりは満たしながら、こちらの希望範囲には収める。
これは詳しくは有料note(後述)に書いていますが、こだわりタイプの子にはこれが鉄則です。
③「お兄ちゃんも待ってるよ」と、他者の存在を伝える
「早くして」じゃなくて、「お兄ちゃんも待ってるよ」と伝える。 他者の存在を、否定せずに、事実として伝える。
これだけで、次男の中で「自分以外の人」への意識が、少しずつ育っていきます。
7年で見えた、次男という人間
次男は、たぶん、生まれ持ったキャラクターとして、もともと頑固だったと思います。
でも、モンテッソーリ保育園で、
自分のペースを尊重される環境
「自分でできた」を大事にする文化
異年齢混合で年下と関わる経験
集中する時間を大切にする日々
これらに3年間浸かったことで、その生まれ持った強さが、確かな自分軸へと育った。
これが、7年見てきた僕の結論です。
親の本音:大変だけど、こいつは大丈夫
次男との毎日は、正直、3兄弟の中で一番疲れます。
朝の戦争、食事の戦争、着替えの戦争。 こだわりを満たしながら、周りとの折り合いも教える。 これを毎日やるのは、かなりエネルギーが要ります。
でも、卒園式で最後まで姿勢を崩さなかった次男の背中を見た時、僕は確信しました。
こいつは、大丈夫だ。
10年後、20年後、社会に出てからも、自分の軸でちゃんと立てる大人になる。 そのための土台は、6歳の今、もう8割できている。
毎日の戦争は、未来の安心への投資です。
まとめ
シリーズ第3回・次男編。
6歳次男の最大の特徴は「自分軸の強さ」
卒園式で最後まで姿勢を崩さない集中力
名札をつけようとする年下を、ただ静かに見守る優しさ
一方で、「やらない」と決めたら絶対にやらない、こだわり強すぎ問題
自分軸が強いことは、長期的には間違いなく武器
親の役割は「自分軸を保ちながら、周りと折り合う力」を教えること
毎日大変だけど、未来への投資と思えば、悪くない
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第1回:3兄弟をモンテッソーリ保育園に通わせて9年。実際に子どもはどう変わったか
第2回:9歳長男が、2歳三男をお風呂に入れる
【補足】こだわりタイプの子への声かけテンプレ、もっと知りたい方へ
次男のような「こだわりタイプ」の子に効く声かけテンプレを、有料noteに7個まとめました。 「やらない」と決めた子をどう動かすか、こだわりを満たしながら親の希望にも収める方法など、実践的なテンプレ集です。
▼ 3兄弟パパが使っている声かけテンプレ30選
最後まで読んでくれてありがとうございます。 モンテッソーリで「自分軸が育ちすぎる」問題、共感できる方がいたら、コメントで教えてください。
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ハルキ|3兄弟パパの伝え方研究室 営業14年・3兄弟パパ。「お父さんがリーダーで家族を引っ張る」をテーマに、家庭での伝え方を発信しています。
