土砂降りだったけれど「また出たい」と思えた。ZINEフェス神戸 旅と食
2026年6月20日(土)。私にとって3度目の出店となる「ZINEフェス神戸」が、無事に終了しました。

ZINE(ジン)とは、個人や小グループが自由な手法でつくる、小冊子のことです。
今までと違うのは、イベントのテーマが「旅と食」であること。せっかくなので、これを機に、食にまつわるエッセイ集を制作しました。
天気はあいにくの雨。それでも振り返ってみると、印象深い一日になりました。
今回も、心地よい疲れを感じながら、イベント当日の様子や次回出店への反省点をまとめています。
雨の日のZINEイベントは初で、あれこれ悩む
雨の日にZINEイベントへ参加するのは、今回がはじめて。3〜4日前からYahoo!天気を何度もチェックしては、どんよりした気持ちになっていました。
傘を差しながら、スーツケースを引いて会場へ向かうのはハードルが高いし、湿気で髪がうねるのも憂鬱……。
そこで、ChatGPTに相談しながら、スーツケースの雨よけ方法や、湿気によるくせ毛対策をあれこれ考えました。


結局ZINEは、OPP袋(透明袋)に1冊ずつ入れてから、さらにスーパーやコンビニのビニール袋で覆うことにしました。
スーツケース自体は、特に何もかぶせず。ハードタイプだし、そこまで雨水が染みこむこともないはず。念のため、45リットルのごみ袋とハンドタオルをリュックに入れておきました。
行きは雨がそこまで激しく降っていなかったせいか、会場の最寄り駅に着いてみると、スーツケースにレインカバーをつけている人はほんの数人。なーんだ、いろいろ考えたのに、拍子抜けしちゃった。

突如あらわれたネガティブモードの私
雨にも負けず会場に到着し、ほかの出店者の方々と、テーブルや椅子を並べるお手伝いをしました。無事にディスプレイも完了。

開場までのあいだ、近くのブースの出店者さん同士で、お互いのZINEを紹介し合う時間がありました。
ホヤへの愛を語ったZINEや、料理の失敗談をまとめたエッセイ集など、個性豊かな作品ばかり。それにみなさん、自信に満ちあふれているように見えます。
私ももちろん、一生懸命つくったつもりだったけれど、紹介を聞いているうちに、自分の作品がなんだか地味で味気ないものに思えてきてしまいました。
「いかん、いかん。気持ちを切り替えなくては」と思いながらも、お客さんが入りはじめると、さらにネガティブ思考に……。

今度は自分以外の出店者さんが、みんな「コミュ力おばけ」に見えるんです。
初対面のお客さんと盛り上がっている人。
自分の作品について、楽しそうに説明している人。
なんだか自分のブースだけ人が少ないようで、じわじわ焦りを感じてしまいました。
でも、そんなネガティブモードの私を救ってくれたのが「こういう文章系のZINE、貴重かも」というお客さんの言葉でした。
たしかに会場を見渡してみると、イラストや写真をたっぷり使った作品が多い印象です。
文章をじっくり読みたい人にとっては、私のようなエッセイ中心のZINEが新鮮だったのかもしれません。
自分では地味に思えていた部分を、魅力として受け取ってもらえたことで、気持ちを持ち直すことができました。
同じものでも、見る人が変われば印象はずいぶん違うもの。ZINEに限らず、「なんでも見方ひとつで、良くも悪くもなるな」と改めて感じました。
新刊『「おいしい」の向こうがわ』への反応
イベントのテーマが「旅と食」だったこともあってか、食をテーマにした新刊『「おいしい」の向こうがわ』が一番人気でした。
表紙デザインがシンプルだったからか、性別や年齢問わず、幅広い属性の方に興味をもっていただけた感覚があります。
新刊の表紙のこだわりは、こちらのnoteにくわしく書いています👇
具体的な販売内訳はこちらです👇
『「おいしい」の向こうがわ』:6冊
『だから、私はこれが好き。』:2冊
『これからは、私のままで生きていく』:1冊
『書いてみつけたしあわせ』:1冊
私にとって、利益は一番の目的ではないけれど、自分のつくったものが誰かの手に渡っていくのは、素直にうれしい!お迎えいただいたみなさん、ありがとうございました。
一番うれしかったのは、心地よいつながり
ZINE関連のイベントに出るたびに思うのだけれど、出店して一番うれしいのは、お客さんや出店者さんたちと自然につながれること。
雨のなか、本棚オーナー仲間が遊びに来てくれたり、お客さんや出店者さんと話しているうちに、共通の知り合いがいることがわかったり、今度私が出店するイベントに、参加予定の方がいたり。
「またぜひ会いましょう」という、これからも無理なくつながれる気配が、とても心地いい。私はきっと、こういう自然に人とかかわっていく感じが好きなんだと思います。

ずぶ濡れになったけれど、また出たい
ネガティブモードを乗り越えて、おだやかな気持ちで終了したZINEフェス神戸。
イベント終了後、会場の出入り口に向かうと、出店者さんたちが集まっていました。外はどしゃ降り。地面には、たくさんの水たまりができています。どうやらみなさん、駅まで歩くか、タクシーを待つか、悩んでいる様子です。
私はというと、お守り代わりに持ってきたごみ袋をスーツケースにかぶせるのも面倒で、人ごみをすり抜けそのまま外へ。迷わずズンズン歩き出しました。
すると当然ながら、即ブラウスはびしょ濡れに。靴底から雨水が入り込み、歩くたびにジュワッと水がしみ出します。まるで、出汁をたっぷり吸った高野豆腐みたい。高野豆腐がおいしいのに対して、こちらは不快でしかなかったのだけれど。
帰宅すると、靴を履いたまま玄関で濡れた服を脱ぎ、パジャマに着替えてから、スーツケースやリュックの中身を救出して、ようやくほっと一息。
そのとき思ったんです。「また出たいな」って。そう思えたことが、今回一番よかったかも。
土砂降りで大変だったし、イベント中にネガティブになった瞬間もあったけれど、「参加しなきゃよかった」とは1ミリも思いませんでした。
本が売れることはもちろんうれしい。でも、それだけじゃない。人と人がゆるやかにつながっていく時間そのものが、私にとってのZINEフェスの魅力なんだと改めて感じました。
今回の学び。
「スーツケース用レインカバーは、開催直前になると面倒になってしまうので、雨予報が出た時点で買っておくこと」

それからもうひとつ。
どしゃ降りの雨の日にZINEフェス出店を経験した私に、もう怖いものはありません。
たぶんね。
▼これからの出店予定
・7月19日(日)まちのZINEフェス&INDIE MARKET in神戸ふたば・夏
・9月13日(日)文学フリマ大阪14
・12月13日(日)ZINEフェス大阪
もしタイミングが合えば、会場でお会いできたらうれしいです。
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