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FUJIFILM X-M5 長期使用レビュー | ぶっちゃけ今は出番ない

こんにちは、こんばんは、Harushikaです。

FUJIFILM X-M5を発売日に買ってから、1年8ヶ月が経った。

以前書いた「FUJIFILM X-M5を購入した理由」という記事が、今でもけっこう読まれている。せっかくだし、しばらく使ってのアンサー的なことも述べておくか…。そう思って、この記事を書いている。

ただ、長期使用レビューと言っておきながら、ぶっちゃけ最近の使用頻度はかなり低い。そうなった理由も述べたいと思う。

詳しいレビューを期待している人には申し訳ないのだが、カメラを網羅的にレビューするのは大変なので、今回はかなりポイントを絞った。

夏季休暇に暇を持て余しながら書いたラフな記事なので、大目に見て欲しい。

なお、動画はほとんど撮っていないので、すべて写真用途での話である。

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良いと思うところ

Xシリーズ史上いちばん好きなデザイン

購入時の記事で、X-M5のデザインはXシリーズ史上いちばん好きだと書いた。1年8ヶ月経っても、その評価は変わっていない。エントリーモデルという位置づけだけど、デザインに妥協しないFUJIFILMはさすがだ。

フラットな軍艦部と、シンメトリーなデザイン

小さい・軽いはやっぱり正義

小ささと軽さは、やっぱりX-M5最大の魅力。バッテリー・メモリーカード込みで355g、X halfを除く現行のXシリーズでは今も最軽量だ。APS-Cのレンズ交換式でこのサイズというだけで、十分に価値がある。

いちばんX-M5の良さを引き出したのは、84gのパンケーキレンズ、XF27mmF2.8 R WRとの組み合わせ。合わせて439gなので、レンズ交換式なのにコンデジのX100VI(521g)より軽いのだ。

XF27mmF2.8 R WRとの組み合わせが良き

結局、カメラは持ち出してこそだと思う。どれだけ写りが良くても、重くて家に置いていくなら写真は撮れないので。

上位機種に劣らない写り

FUJIFILMも例に漏れず、カメラはこの数年でずいぶん高くなった。その中でX-M5は、X halfを除けば、今も現行のXシリーズでいちばん安い1台だ。

この記事を書いている時点で、価格.comの最安がボディ単体で114,246円。次に安いX-T30 IIIが137,600円なので、2万円ちょっとの差がある。

僕は、X-T5やX-E5といった上位機種も使っている。画素数が違うのでトリミング耐性には差があるが、描写や質感には差がないと感じている。一枚の写真としては、上位機種に引けを取らない。なのに安い。そういう意味では、値段以上の写りと言っていいんじゃなかろうか。

普通に良い写りよね

シャッターフィーリング、ズシュンッ!

シャッターを切ると、ズシュンッ!と手に伝わってくる。指先に伝わる反動が気持ちいい。その小ささとは裏腹に、X-T5やX-E5よりも、フィードバックが強く感じられる

おかげで撮影にリズムが出る。どんどんシャッターを押したくなる。テンポよく撮っているときの気持ちよさと言ったらもう… 最高だ。

ファインダーを覗いて撮るカメラと比べれば没入感は薄くなるけど、この手応えが「写真を撮っている感覚」を補ってくれている気がする。

被写体検出・トラッキング性能の向上に感動した。けど…。

以前使っていたX-T4と比べると、被写体検出の精度と速度は明確に良くなっている。さらに、AF-Cでのトラッキングも含め、被写体認識の追従性も改善されている。

第5世代の画像処理エンジンを積んだXシリーズを使ったのはX-M5が初めてだったので、かなり感動したことを覚えている。

ただし、詳しくは後述するが、AIによる被写体検出の性能と、AFがピントを合わせられるかはまた別のお話…。


残念に感じるところ

グリップの持ち心地

グリップの持ち心地は良くない。出っ張り自体が小さめなのに加え、握ったときに指先に吸い付く感覚が弱い。スルッと滑って落とさないか心配になる。かといって外付けグリップを付けたら、小ささと軽さが損なわれるというジレンマ。

グリップはお世辞にも持ちやすいと言えない

リアコマンドダイヤルの重さ

リアコマンドダイヤルが少し重い。絞り優先オートで、露出補正にしか使わないなら問題にならないと思う。むしろ不意に触って設定が変わるのを防いでくれる。

ただ、マニュアルでシャッタースピードの変更とかに割り当てた場合、親指だけでは回しづらくてストレスに感じる。これは人によるが、個人的にはもう少し軽い方がうれしかった。


縦構図がメインなら、バリアングルは悪くないというかむしろ良い

X-M5の液晶はバリアングル式。横に開いて上下左右に回るタイプだ。

横構図でローアングルやハイアングルから撮るときは、X-T5のようなチルト式のほうが使いやすい。バリアングルは液晶が横に出るので、レンズとの軸がずれる。つまりめっちゃ撮りにくい。

一方、縦構図なら逆だ。ローアングルの縦構図はバリアングルのほうが撮りやすい。Instagramには縦写真を載せることが多いし、最近はXもカルーセル投稿に対応した。縦構図を撮る機会は、むしろ増えている。


良い選手だけど周りとの兼ね合いで控えに回ることあるよね

使用頻度が少ないのは、X-M5が悪いからではない。僕の手元に、X-E5とRICOH GRⅢxがあるからだ。X-E5を購入してから、X-M5を持ち出す機会はガクッと減ってしまった。

X-M5との組み合わせでいちばん使っているXF27mmF2.8 R WRは、フルサイズ換算で約41mm。コンデジであるGRⅢxは40mm相当で、ほぼ同じ画角だ。

ところが重さは、X-M5+XF27mmが439gに対してGRⅢxが262g。X-M5+XF27mmもAPS-Cとしてはかなり小型軽量なのは間違いないが、GRⅢxは次元が違う。体感でも大きな差だ。今日は手軽に持ち出したいと思ったら、手に取るのはGRⅢxになる

X-M5 と GRⅢx

XF35mmF1.4 RやフォクトレンダーのNoktonといったレンズを使いたい日は、X-E5を選ぶことが多い。

電子ファインダーも、ボディ内手ぶれ補正も、あった方が便利だし、そりゃあ快適だ。特に日中の撮影ではファインダーがないときつい場面も多い。画面が反射してしまい見づらいのだ。マニュアルレンズだとなおさらである。

X-E5

そして4020万画素。X-M5の2610万画素と比べると、後からトリミングできる余地が段違いだ。僕の実力不足のせいなのだが、もっと寄りで撮っておけば…と思うシーンは山ほどある。

加えて、X-E5は1.4倍と2倍にワンタッチで拡大できる。画角の違うレンズをプラス2本持っている感覚なのだ。これに慣れるとX-M5が不便に感じてしまう。

X-M5は、GRⅢxとX-E5の中間にいる。小ささと軽さ重視ならGRⅢxを選ぶ。そうでなければX-E5を選ぶ。

X-E5を買う前は、今日はFUJIFILMの色で撮りたいから、という持ち出す理由があったのだが、X-E5のコンパクトながら機能性も持ち合わせた存在によって、すっかり出番を失ってしまった。

良い選手だけど周りとの兼ね合いで控えに回ったサッカープレイヤーのような感じだ。日本代表で言えば、久保、堂安、伊東純也のうち、右サイドのスタメンで出せるのは2人だけみたいな。


ピントが背景に抜けることが(けっこう)ある

前述したように、被写体検出も追従も前世代に比べて良くなっている。だからこそ少し残念なのがこの話。

少なくとも僕の個体では、画面上で顔や瞳を認識してAF枠も乗っているのに、撮った写真は背景にピントが合っていることがある。被写体検出がうまくいかないよりも厄介。撮れたと思った写真が撮れてないんだから。

はっきり気づいたのは、2026年5月の香港・マカオ旅行で撮った写真を見返していたとき。レンズはXF27mmF2.8 R WRを使い、瞳検出で妻を撮っていたのだけど、帰って確認したらちょくちょく背景にピントが抜けていた。複数のシーンで同様の事象が起きていたので、再現性があるようだ。

※わかりやすいように拡大している
AF枠は瞳に乗っていたのに、ピントは背景へ

撮影直後にも写真を確認はしていたが、そのときは気づかなかった。X-M5のモニターサイズでは、写真を拡大しないと分からないのだ。結果、PCに取り込んでから気づいたというオチ。

それ以前の写真も見返したところ、XF35mmF1.4 Rとの組み合わせでも後ろにピントが抜けている写真が数枚あった。でも圧倒的に数は少ない。F1.4を使うことが多く、被写体と背景が大きく分離するような撮り方が多かったことも関係しているのかもしれない。

他にもピントが後ろに抜けている写真が…
「まれに」とは言えない高頻度で発生

X-E5にXF27mmF2.8を付けているときは起きないので、X-M5側に原因があるのではないかと。X(旧Twitter)でも同様の症状を報告する投稿を見かけた。ただ、これだけでX-M5固有の問題なのか、個体差なのかまでは判断できないと思う。

XF27mmF2.8との組み合わせで起きやすいのがつらい。小型軽量という点でベストマッチだし、フルサイズ換算40mmは僕の好物だから。

まあスナップでF8とかまで絞れば気になることは少ないので致命的とまでは言わないけど、AFの正確性についてはちょっと残念と言わざるを得ない。


好きなカメラなんだけどね

購入時の記事で、僕はX-M5を「フルサイズ換算50mmを外で使うときのファーストチョイス」だと書いている。

でも、X-E5を購入してから、その立ち位置は変わった。X-E5との重量差は約90g。その90gと引き換えにファインダー・手ぶれ補正・高画素を取れるなら、僕はX-E5を選ぶ。

小さくて軽く、レンズ交換ができて、FUJIFILMの写りで撮れる。この組み合わせの価値は、今も変わっていない。

ただ、FUJIFILMにこだわらず、APS-Cで小型軽量を突き詰めるなら、GRⅢx一択だ。体感として、携帯性は別次元だと感じる。写りだってFUJIFILMに劣らずめっちゃ良いし。

最近は「しばらく使っていないから、今日はX-M5を持ち出してあげよう」と思って選ぶことがある。逆に言えば、そうでも思わないと自然には手が伸びない。良いカメラだと思ってはいるが、自分の機材構成の中で出番を失ってしまった。

もう売ってしまおうと考えたことは何度もあったが、そのたびにまた出番が来るかもしれないと思って、手放せずにいる。好きなカメラであることは間違いないのだ。まだしばらくは手元にあることだろう。

ではまた。Harushikaでした。


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