正直に書いたら、逆に応募が増えた話。
こんにちは、harutaです。
自社に応募がないのは「魅力がないから」と考える方や、そういったことを提案する営業もいると思いますが、実は「正直さ」が足りていないかもしれません。今回の記事は以前、営業をしていたときに担当した企業とのやりとりですが、正直さこそ、最強の採用戦略である、という内容がわかるかと思います!
「こんなの書いたら、誰も来ないよ」
営業時代、ある企業の中途採用を担当することになりました。以前他社でなかなか応募の来きていない企業です。今回担当をすることになり、最初の求人設計のMTG、そこで
「仕事の厳しさなんて書かないよ」
「残業も少しくらい少なく書きたい」
と言われました。
「あ、これはダメだな」本能的に感じたのですが、企業のこだわりも強く、求人を嘘ついてでも出していこうという考えはなかなか強いものでした。
長い時間ディスカッションをしましたがなかなか考えは変わらず、そこで、担当の方にこう言いました。
「どうして御社って、うまく会社を見せようとするのですか?」
「え、そりゃ…本当のこと書いたら、人来なくなるだろ?」
「じゃあ、正直に書いてみましょう」
「わかりました、今回だめもとで正直に書いてみましょう。もし私の言うような形で効果出なかったら、いただいたお金は返金します」
そんなことを出来る裁量は、当時なかったのだが、正直に出せば来るという考えがあったので、強気で先方に押し通しました。
「そこまでいうなら、やってみてください。ただし来なかったら本当にお金は払いませんよ」
この時の関係性は良いものではなかったかもしれませんが、企業の言う嘘をついた広告を出しても、それをみたユーザーに迷惑がかかるし、求人業界のあり方も問われる。こういった企業を減らしたいという私の考えもあり、大善を発揮する必要がありました。
▼Before(従来の求人)
「フラットな組織で、自由にチャレンジできます」
「スピード感ある環境で成長できる」
「残業も少なく、定時にはオフィスにほとんど人もいません」
▼After(正直バージョン)
「フラットな職場ですが、その分自分の意見を求められます。会議等では自分の意見を発信する必要があり、主体的に動けない人は厳しい環境です」
「スピード優先なので、丁寧に時間をかけたい人は合わないと思います」
「制度はこれから整備中。なので“つくる側”になりたい人向きです」
「正直、残業は月30時間は発生します。クライアントへ良いものを提供したいメンバーが多いので、定時後にロープレや勉強会などを取り組むメンバーもいるのが特徴です」
「こんなの載せたら上に怒られるわ」
とか言われながら、なんとか公開。
すると――。
想定外の応募が、次々と
1日後、応募が3件。1週間後、応募が10件。
…少ない?
いいえ、面接での会話がぜんぜん違いました。
候補者:「残業しても良いもの提供したいという考えは、むしろ信頼できました」
候補者:「整ってないって言われたら、自分が活躍できそうって思ったんです」
そのうちの1人が入社。
支援から3ヶ月経った時には、入社したメンバーが周囲から「一番フィットしてる」と言われる存在になっているという報告ももらいました。
正直にしたことで、見えた景色
あのとき、勇気を出して「正直な求人票」に切り替えていなかったら、
この人は採れていなかったはずです。
あんなに正直に出すのを渋っていた担当の方から「採用で嘘をつかなくていいと気づけたことが、いちばん大きかった。」と言葉をもらいました。
まとめ:正直こそ、最強の採用戦略
誰にでも好かれようとするのをやめたら、「この人だ」と思える人に出会える
ウソで採っても、ウソに疲れて辞めていく
求職者は“いい話”より“リアルな話”を求めている
採用に必要なのは、“盛る”ことではなく“選ばれる”こと
この経験から、私は強く思いました。
求人票は“広告”ではない。
ブランドを「よく見せる」ことではなく、「合う人にだけ、ちゃんと届く」ことが重要なんです。
そして、そのために一番効くのが「正直さ」。
会社のクセも弱点も含めて伝えることが、信頼を生む入り口になります。
採用活動に悩んでいるなら、一度、「正直すぎる求人票」をつくってみてほしいです。きっと、変わると思います。
「これってウチにも当てはまるかも…」そう思ったら、まずは「1つだけ、正直なことを書く」ことから始めてみてください。
その一文が、未来の仲間を連れてきてくれるかもしれません。
