【#創作大賞感想】もたもた感を楽しめ!
noteの中でも福島太郎さんとの交流は結構多いです。去年は四ツ谷のnoteのイベントで何度かお会いしましたし、今年もじゅんみはさんの個展や文フリでお会いしています。そのおかげで福島さんの書籍に「あとがき」を書くという光栄な経験もさせてもらいました。
本来ならあとがきのご縁のある「化石のキセキ」で感想文を投稿すべきだったのかもしれません。
また、昨年からプロジェクトXのようだと涙を流しながら語り、推している「黒田製作所物語」の2年連続「創作大賞感想文」を書くべきかも、とも思うのですが。
「化石のキセキ」は児童文学を思い起こさせながら命の尊さを感じさせる物語ですし、「黒田製作所物語」はものづくりへと郷土への情熱を感じさせ、私の脳内に田口トモロヲを住まわせてしまう傑作ではあります。
しかし!私はあえてこちらの感想文を書こうと決めました!
この物語は木元さんと西野さんの、もどかしいまでの恋愛を描いた小説です。この2人、とにかくめんどくさいんです。四の五の言わずにちゃっちゃとくっついちゃいなさいよ!と背中をバシンと叩きたくなるくらい、最後まで「もたもた」します。
2人共どうしてそんなに口ばかり動かして行動に出ないのかしら、と思いつつ、気になって更新を待つ日々を過ごしました。結局、私は連載期間中、「福島もたもたマジック」に魅了されてしまったのです。
この作品は、福島さんが楽しく書いてくださっていることが伝わってくるのも楽しめるポイントとなりました。サラーリマン物の漫画原作にも適していると思うのですが、note公式様、その路線で出版社に売り込んでいただけないでしょうか?こういう滑稽味のあるもたもた感は、仕事に疲れた方々に好まれると思うんですよ。
木元さんと西野さんは会社の同僚ということもあり、物語の中では職場での人間関係にも触れています。そのため、恋愛をからめながらも「人と人とを大切にしながら仕事を進める」お話も出てきます。
木元さんと西野さんの「もたもたな恋愛」をたっぷりと楽しんだ私ですが、仕事面の描写も素晴らしく、お仕事部門での挑戦もありかなと思う物語でした。恋愛といっても他の面もクローズアップされるとストーリーに奥行きが生れると私は思うのです。
