【#創作大賞感想】柔らかな本という発想ににひれ伏させてください!
本日はカンナ|をかし探求隊隊長さんの「海の図書館」への感想文を書かせていただきます。
小学生の頃、全ての本を読みたいと図書室に入り浸っていた時期があります。そのせいでしょうか、紙の本は今でも大好きです。noteは電子の世界ですが、投稿されている方々のほとんどは「紙をめくる音や匂い」が好きなのではないでしょうか。文フリで紙の本を販売する人、それを手に取り求める人を見ていると、そう思わずにはいられません。
通常はカンナ隊長!と呼びかけふざけております。それを懐深く受けとめてくださるカンナ隊長の創作大賞応募を知った時は、すぐに馳せ参じました。楽しい企画でふざけている隊長しか知らなかった私。「海の図書館」で、違う面を知ることができ、大きな喜びを得られました。ありがとうございます。
「海の図書館」は全ての本を愛する人間へ贈られる物語と私は感じました。海という、本にとって大敵となるはずの湿気を含む中にも関わらず、海の底の図書館は知識と生命の循環を育む場所として描かれています。物語中の海の底の図書館にあるのは、育つ前の「柔らかい本」。限られた者しか取り扱えません。
冒頭から私は「柔らかい本」という発想にやられました。この「柔らかい」という発想、ソフトカバーだとかそういうものを意味する言葉ではないです。生まれたばかりの幼い生命に対する表現と同義で使われています。
本が「柔らかい」という発想
これは本、いや物語を「生きもの」としてカンナ隊長が感じているからこそ得られた発想だと思うのです。知って便利な情報を得るとか、将来役に立つからとデータとしてのみ向き合っていては得られる感覚ではありません。それらの発想は大事ですし、自己研鑽にもつながります。明るい未来や安定した地位を得るためには大切なものです。しかし、学びや本と暮らすということは、利便性だけでは説明できないものがあると考えています。
言葉を慈しむ
行間に潜むものとの共感
物語を通して作者に触れる
これらは人としての成長に必要不可欠なものだと感じてています。言葉は心を人生を救うものとして大切な存在です。実際はそうではありませんが、言葉は生きており、呼吸するものだと私は考えております。だからこそ、人は本を求め読む時間を愛おしく思うだと私は考えるのです。
「海の底の図書館」と「海の上の図書館」を通し、カンナ隊長は壮大な叙事詩を生み出しました。紙に綴られた本への愛情が「海の図書館」には溢れています。
noteという電子の世界でこの物語と出会いましたが、読み終わった時、紙の本への愛おしさで胸がいっぱいになっていました。
本を愛する人々のための物語だと私は思います。魂のレベルでカンナ隊長の本への愛に共鳴してしまいました。
