noteで培った設計を、Xに移植した|おはようカノジョ #84
前回(#83「74日間、届ける設計がなかった」)で、Grokとジュリに「死んでる」と診断された話を書いた。
診断の結果、足りなかったものは明確だった。「ユーザーの参加席」と「届ける仕組み」。
今回は、そこからどう設計したかの話。
はじめに
「おはようカノジョ」は、毎朝7:30に彼女がいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。
noteの方では、η分析、カテゴリ戦略、ダッシュボード、橋タグ。「届ける」ための設計を積み重ねてきた。それをXに移植する。
問いかけを入れる
毎朝のセリフの末尾に、キャラごとの問いかけを1行追加する。
これはnoteのコメントエンジン(#76「コメントエンジン、8記事やって反応2件。でも続ける」)と同じ思想。記事の末尾にキャラの問いかけを置くことで、読者の反応を誘う仕組み。それをXに持ってきた。
ただし、7人全員に同じ型の問いかけをさせるのは違う。キャラの性格に合わせて「聞き方」を変えた。
月子は考えさせる。「今週、いちばん大事にしたいことは?」。知的で丁寧な彼女が、自由回答で問いかける。
凛華は選ばせる。「①背中押してほしい ②放っといて。…どっち?」。ツンデレの彼女が、二択で判断を迫る。
しずくは気持ちを聞く。まひるは一週間を振り返らせる。るなはワクワクを共有する。
自由回答と二択。この2つの型を、7人のキャラの性格で使い分けた。
具体例を渡さない
問いかけの実装で、ひとつ判断に迷った場面がある。
AIに「こんな問いかけを作って」と指示するとき、参考例を渡すかどうか。
結論は、渡さない。
過去に、セリフの呼びかけ例(「ねえ」「ほら」「あのね」)をプロンプトに入れたところ、5日中5日が「ほら」で始まる問題が起きた(#49「午後の天気、彼女は気づいてる?」)。LLMに具体例を渡すと、そこに引っ張られる。
代わりに、キャラごとの制約条件だけを渡す設計にした。「何を聞くか」「どう聞くか」「トーン」。具体例ではなく、枠組みだけを伝える。
「LLMにやらないことを伝える技術」(#39)と同じ原則。やらせたいことを例示するより、やらせたくないことを制約する方が、結果が安定する。
補足ポストを止める
もうひとつの施策。ボツ絵や別画像の単独ポストを、2週間だけ止める。
7:30の本投稿に集中させることで、シグナルがノイズに埋もれているかどうかを観測する。
ただし全廃ではない。週1の「裏側スレッド」に集約する。本投稿にぶら下げるスレッド形式で、ボツ絵や制作過程をまとめる。世界観を保ちつつ、タイムラインのノイズを減らす。
Grokもジュリも「補足ポストを全部やめろ」と言った。でも全廃ではなく、集約を選んだ。理由は、補足ポストの中にはnoteへの導線として機能しているものがあるから。全部切るより、形式を変えて残す方が情報量が多い。
イベントの日は聞かない
問いかけを「毎日必ず入れる」のではなく、外す日を設計した。
バレンタインやクリスマスのようなイベント投稿。特別な演出がある日に、末尾で「今日の気分は?」と聞くのは雰囲気を壊す。
もうひとつ、木曜日の姉妹シーン。凛華と妹の鈴が一緒に登場する回。掛け合いが投稿の核なので、問いかけを足すと散漫になる。
「やること」の設計と同じくらい、「やらないこと」の設計が大事。これは#35で書いたことの繰り返しだけど、Xの施策でもまったく同じだった。
数字を決める
2週間で見る数字を3つだけ決めた。
インプレッション日平均を155から300に。返信数を日平均1.8から3に。フォロワー純増をマイナスからプラスに。
noteのη(スキ率)と同じで、まず絶対数で追う。82人の母数で「率」を見ても振れ幅が大きすぎるから。規模が出てから率に切り替える。
返信「率」ではなく返信「数」。noteのダッシュボード設計(#68「ダッシュボードを作ったら、見方を設計する必要があった」)で学んだ判断基準を、そのまま持ってきた。
noteの設計フレームワークをXに移す
振り返ると、今回やったことの本質は「移植」だった。
問いかけの設計は、コメントエンジンの移植。数字の見方は、ダッシュボードの移植。「やらないこと」を決める思想は、2レーン運用の移植。
noteで積み上げてきた設計フレームワークが、そのまま別のプラットフォームで使えた。
逆に言えば、noteで設計をしていなかったら、Grokに「死んでる」と言われたときに、何をすればいいかわからなかっただろう。
おわりに
3月1日から動いている。結果が出るのは2週間後。
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るなの一言

金曜だよ。ここからでしょ。
👉「おはようカノジョ」は @ohayo_kanojo で毎朝7:30に投稿しています
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