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評価されない人や仕事が、組織を支えているという矛盾

はじめに

組織で働いていると、
「なぜこの人が評価されないんだろう?」
と感じる場面に出会うことがあります。

成果は出ている。
トラブルは減っている。
現場は確実に楽になっている。

それなのに、
評価は低い。
もしくは、ほとんど触れられない。

これは珍しい話ではありません。
むしろ、多くの組織で構造的に起きていることです。



よくある誤解

評価されない = 成果が出ていない

多くの組織では、評価は次のような形で測られます。

  • 誰が前に立っていたか

  • どれだけ忙しそうだったか

  • どれだけ分かりやすく説明したか

  • 誰の名前で成果が報告されたか

つまり、
**「成果そのもの」ではなく「成果が見える形」**が評価対象です。

ここで問題が起きます。


評価されない人が、実はやっていること

評価されにくい人がやっているのは、こんな仕事です。

  • 誰かがいなくなったら止まる仕事を、止まらなくする

  • 個人の判断に依存していた部分を、仕組みに移す

  • 「なんとなく回っている」状態を、再現できる形にする

これらの仕事は、
うまくいけばいくほど目立たなくなります。

なぜなら、

  • トラブルが起きない

  • 誰かがヒーローになる必要がない

  • 成果が「当たり前」になる

からです。


構造の話をすると、こうなる

評価されない仕事が効いている理由は、とても単純です。

成果を生む「人」を変えているのではなく、
成果が生まれる「構造」を変えているから。

構造が正しくなると、

  • 誰がやっても同じ結果が出る

  • 特定の人に依存しなくなる

  • 成果が個人の手柄ではなくなる

結果として、

「誰がやったか分からない成果」が増えます。

これは、組織にとっては健全です。
でも、評価制度とは相性が悪い。


なぜ、その人がいなくなると問題が起きるのか

よくあるのが、このパターンです。

  • 評価されていなかった人が異動・退職する

  • 数ヶ月後、なぜか成果が出なくなる

  • 残った人が責められる

ここで初めて、
「あの人、実は重要だったのでは?」
という話が出ます。

でも、その時点ではもう遅い。

なぜなら、
その人は成果を残していたのではなく、
成果が出る前提条件を整えていただけ
だからです。

前提条件が崩れれば、
当然、成果は出ません。


成果は、プロセスが正しければ誰でも出せる

これは個人的な確信です。

成果は、才能の証明ではありません。
多くの場合、

  • 判断基準

  • 分岐条件

  • 手順

  • 責任の置き方

こうしたプロセスの積み重ねです。

プロセスが整っていれば、
誰がやっても成果は出ます。

逆に言えば、

成果が出ているのに再現できないなら、
それは偶然に近い。


評価されない仕事の本当の価値

評価されない仕事は、
組織の中では扱いづらい存在です。

  • 数字で説明しにくい

  • ストーリーにしづらい

  • 人事評価に落とし込みにくい

でも、こうした仕事がなければ、

  • 組織は属人化する

  • 成果は続かない

  • 何度も同じ問題を繰り返す

つまり、

評価されない仕事ほど、
組織にとっては“効いている”

という矛盾が生まれます。


結論は出しません

もし、

  • 成果が出ているのに、なぜか評価されない

  • 自分がいなくなった後の方が心配になる

  • 成果よりプロセスの方が気になっている

そんな感覚があるなら、
それは能力の問題ではありません。

ただ、
見ているレイヤーが違うだけです。

この違いに気づけるかどうかで、
次に選ぶ働き方は、大きく変わる気がしています。

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