子育て家庭の固定費見直しチェック
見直すだけで浮いた、意外な支出
「今月もなんだか出費がかさんでる気がする……」
夏休みに入ってから、そんな不安を感じていませんか。
私は毎年この時期になると、通帳を見て小さくため息をついています。ASD診断済みで不登校の娘と、ADHD傾向で元気いっぱいの息子を育てながら、療育や通院、カウンセリングの費用に加えて、習い事もやりたがる子どもたちを見ていると、正直「両方は厳しいな」と思う瞬間が何度もありました。
夫は在宅ワークですが家事育児にはほぼノータッチで、我が家はほぼワンオペ体制。家計を管理するのも、見直すのも、結局は私の役目です。そんな中で去年、思い切って固定費を洗い出してみたところ、月に約1万円が浮きました。特別なことは何もしていません。ただ「なんとなく払い続けていたもの」を、ひとつずつ確認しただけです。
この記事では、私が実際に見直して効果があった固定費のポイントを、具体的な数字とあわせてお伝えします。発達グレーのお子さんを育てるご家庭は、療育費や習い事費など特有の出費もあると思います。だからこそ、削れるところはしっかり削って、必要なところにお金を回せるようにしたいですよね。
まず家計簿より先にやったこと
固定費を見直すとき、私は家計簿アプリを開く前に、通帳とクレジットカードの明細をひたすら遡って見直すことから始めました。家計簿をつけるのが苦手な私にとって、これが一番手っ取り早かったんです。
過去3か月分の引き落とし項目を紙に書き出してみると、「あれ、これ何の契約だっけ」というものがいくつも出てきました。使っていないサブスク、解約したつもりで手続きが終わっていなかったアプリ、子どもが小さい頃に入った保険の特約など。存在すら忘れていたものが、月に合計で3,000円近くありました。
固定費というと保険や通信費のような大きなものを想像しがちですが、実はこうした「忘れられた小さな支出」の積み重ねが家計を圧迫していることも多いです。まずは通帳とカード明細を見返すところから始めてみてください。1か月分だけでも、思わぬ発見があるはずです。
通信費と保険、見直しの実例
我が家で一番効果が大きかったのは通信費の見直しでした。以前は大手キャリアで家族3回線を契約していて、月に合計約2万円ほど払っていました。格安SIMに切り替えたところ、同じような使い方でも月に約8,000円まで下がりました。差額は年間で14万円以上。正直、切り替え作業は面倒でしたが、休日の午前中だけで手続きは終わりました。
保険についても、子どもが生まれたときに勧められるまま入った医療保険を見直しました。当時は必要だと思って契約したものですが、保険の効かないカウンセリングの費用が別にかかるようになった今、掛け捨ての保障内容が今の生活に合っていないと感じることがあります。保険は専門的な判断が必要な部分も多いので、私は保険相談の窓口を利用して、今の家族構成やお金の使い方に合ったプランに調整してもらいました。結果として月々の保険料が約3,000円下がりました。
保険や通信費の見直しは、一度やってしまえばその後はずっと効果が続くのが魅力です。特に発達特性のあるお子さんがいるご家庭は、療育費や通院費といった変動費がかさみやすい分、固定費の部分でゆとりを作っておくと精神的にもかなり違うと感じています。
見直すときは、複数の窓口や比較サイトで一度に見積もりを取ることをおすすめします。私は最初、1社だけに相談して「まあこんなものか」と思っていたのですが、別の窓口にも相談してみたら、もっと家計に合ったプランを提案してもらえました。比較する手間はかかりますが、その分の差額を考えると、時間をかける価値は十分にあると感じています。契約内容を見直すタイミングで、家族の年齢やライフスタイルの変化も一緒に伝えると、より的確な提案をもらいやすくなります。
サブスクと電気代、地味だけど効く節約ポイント
サブスクリプションサービスも見直しの対象になりました。動画配信サービスを2つ契約していたのですが、実際によく見ているのは1つだけだったので、片方を解約。月990円の節約ですが、年間だと1万円を超えます。
電気代については、契約プランの見直しと合わせて、夏場の使い方を少し工夫しています。エアコンの設定温度を1度上げるだけでも電気代が変わると言われていますし、我が家では扇風機やサーキュレーターを併用してエアコンの効きを補うようにしています。真夏の在宅ワークは体力勝負なので、無理に我慢はしませんが、ちょっとした工夫の積み重ねで電気代が月に1,000円程度下がった月もありました。
こうした細かい節約は、ひとつひとつの金額は小さくても、積み重ねると案外バカにできません。月990円、月1,000円と聞くと「その程度か」と思うかもしれませんが、年間で計算すると2万円近くになります。療育や習い事の費用の一部が、ここから捻出できると考えると、見直す価値は十分にあると思います。
我が家は食洗機を使っていますし、洗濯物も晴れた日以外は乾燥機に頼っているので、水道代や電気代はある程度かかる前提で家計を組んでいます。それでも、家電を使うタイミングを工夫するだけで多少の差は出ます。例えば、電気料金プランによっては夜間の電気代が安く設定されていることがあるので、食洗機や乾燥機は子どもが寝たあとにまとめて動かすようにしています。時短家電を手放す気は全くありませんが、使うタイミングを見直すだけでも、無理なく節約できる部分があるのだと気づきました。
教育費・療育費とどう付き合うか
発達特性のある子どもを育てていると、療育や定期通院、カウンセリングの費用に加えて、他のお子さんと同じように習い事をやりたがる場面が出てきます。うちの娘も音楽やイラスト、レジン、編み物など、興味の幅がとても広いタイプです。すべてを習い事にすると出費が大きくなってしまうので、我が家では「本人が本当にやりたいこと」を優先して、それ以外は家庭内でできる範囲で楽しめるように工夫しています。
例えば、通信教材やDuolingoのような無料・低価格のアプリを活用することで、習い事にかかる費用を抑えつつ、本人の興味を伸ばす時間を確保するようにしています。息子も工作が好きなので、材料は100円ショップでそろえることが多いです。すべてを完璧にやろうとせず、優先順位をつけることが、結果的に家計にも子どもの気持ちにも無理のない形になっていると感じています。
将来の不安から、月5,000円という少額ですが積立NISAも続けています。教育費や療育費にお金がかかる中で、投資に回す余裕なんてないと思っていた時期もありました。それでも、固定費を見直して浮いたお金の一部を積立に回すようにしてから、「使うお金」と「増やすお金」を分けて考えられるようになった気がします。無理のない金額で構わないので、固定費の見直しとセットで、少しずつでも先々のための積立を検討してみるのもおすすめです。
見直しを続けるためのコツ
固定費の見直しは、一度やって終わりではなく、半年に一度くらいのペースで見直すのがおすすめです。私は子どもたちの夏休みと冬休みの前、生活が大きく変わるタイミングで通帳をチェックする習慣にしています。忙しい時期だからこそ、無駄な出費に気づきやすいという面もあります。
三日坊主になりがちな私でも続けられているのは、「完璧を目指さない」からだと思います。家計簿を毎日つける必要はなく、通帳とカード明細を見返すだけでも十分効果があります。ワンオペで日々のことに追われていると、家計の見直しまで手が回らないと感じる方も多いと思いますが、まとまった時間がなくても、隙間時間で少しずつ進められます。
最近は、家計の見直し作業そのものにAIを使うこともあります。カード明細をスマホで撮影して「この中で不要そうな支出はどれか」を聞いてみたり、通信費のプラン比較をお願いしたりすると、自分ひとりで調べるより格段に早く終わります。子どもが学校に行けない日や、家事の合間の細切れの時間でも、スマホひとつでできるのが助かっています。完璧な家計管理を目指すのではなく、使える道具はどんどん頼っていく、というスタンスの方が、結局は長続きすると感じています。
おわりに
固定費の見直しは、地味な作業に思えるかもしれませんが、我が家では月1万円という具体的な形で結果が出ました。通信費、保険、サブスク、電気代と、ひとつひとつは小さな見直しでも、積み重ねると年間で十数万円の差になります。療育費や習い事など、発達特性のあるお子さんを育てるご家庭ならではの出費がある分、固定費の部分でゆとりを作っておくことは、心の余裕にもつながると感じています。
今すぐできる1ステップとして、まずは今月の通帳やカード明細を1枚だけ見返してみてください。忘れていた契約がひとつでも見つかれば、それだけで十分な収穫です!夏休みで出費がかさみやすいこの時期だからこそ、小さな見直しが、後々の気持ちの余裕につながっていくと思います。
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