GCレポ市場のメモ

先日、現先オペについてのメモを記載をしましたが、そもそもGCレポ市場のイメージについて記載します(今後必要に応じて追加します。不正確な記述等があればご指摘ください)。

レポ取引とは、担保付き融通ですが、GCレポとは国債を担保にした(基本的に短期的な)資金融通です。下記は、私が「ファイナンス」で以前説明した図を引っ張ってきたものですが、例えば、読者が国債を購入したい場合、その資金を調達してくる必要があります。もっとも、この場合、国債を購入するので、国債という安全資産を担保にしてお金を借りることができます。これは住宅ローンの際、住宅を担保にすれば金利を下げられるイメージに近いです。

f01_2020_02.pdf (mof.go.jp)

短期市場には、証券会社のように担保を用いてお金を借りたい人と、銀行のように担保をもらって貸し出しをしたい人がいます。GCは国債を指定しない取引であるため、マクロレベルで見た短期資金の資金融通を行う市場になります。下記がそのイメージですが、GCレポの金利(GCレポレート)はその綱引きで決まるといえます。

厳密に言えば、レポ市場はこのように貸し手と出し手が直接やり取りするわけではなく、短資会社(日本では東短、上田八木、セントラル)がその仲介業者として存在しており、その仲介をしています。その意味では、GCレポ市場のイメージは下記の通りです。

これがマーケットの全体感ですが、GCレポレートはマクロで見た短期市場での貸し手と借り手の綱引きで決まるため、例えば、先週から今週にかけて見られたように、積み期というテクニカルな要因で、銀行側の資金の出し手がへった場合、GCレポレートが上がるということが起こります。また、証券会社が多く在庫をかかえており、お金をより借りたい場合もGCレポレートは上がります。

現在、日銀がマイナス金利政策を実施しているため、GCレポ市場で形成されるGCレポレートの目線は、ー10bpsです(より厳密には日銀の目線には無担保コールレート、すなわち、TONAがあるのですが、TONAとGCレポレートは裁定の関係にあります)。前述の通り、積み期というテクニカルな要因で、銀行側の資金の出し手が少ない場合、GCレポレートが上がるということが起こりえますが、日銀が資金の出し手にたつことで、GCレポレートを下げるということを行います(下記がそのイメージ)。これが買い現先です(その際のオペの金利の下限は-10bpsになっています)。

最近打たれた現先オペの詳細は下記をご覧ください。今回はここまでで、次回はもう少しデータの面からGCレポ市場を考えます。
本日(2023年7月10日)実施された買現先オペについて|服部孝洋(東京大学) (note.com)

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