2年国債の入札の決算期間がT+2である理由

前回の投稿(GCレポの流動性)でGCレポについてはターム物であると、決算期間がT+1ではなくて、T+2が増えるという話をしました。その一因として、そもそも商品によってはT+2で決済される商品やニーズがあり、その取引と決済のタイミングを合わせたいということがあります。

その大きな一例が、2年国債の入札です。日本国債入札ではT+1が原則なのですが(つまり、今日入札した場合、翌営業日に発行が予定されています)、2年国債の場合、毎月の頭に発行されるため、入札の予定次第ではT+2になることがあります(2年債入札は月末に実施されますが、最終営業日とは限りません)。

下記は財務省資料からの抜粋ですが、原則T+1となったのは、2018年(平成30年)です。一方、2年債については「入札日にかかわらず入札翌月1日」とあります。

saimu2018.pdf (mof.go.jp)

2年債だけなぜ毎月の頭に発行になり、T+2となりえる理由について財務省の資料でも説明がなされています。具体的には下記の通りです。

これまで、入札日にかかわらず翌月15日(休日の場合は翌営業日)発行となっていた2年債については、平成30年5月1日以降の入札分から入札翌月の1日(休日の場合は翌営業日)に発行することとしました。また、 利払日及び償還日についても、1日に変更しました。 こうした方法によることとしたのは、次の理由によります。2年債については、毎月の入札を月末日近くに 行い、翌月に発行しているという特徴があります。こうした2年債を単純にT+1化しますと、入札日の設定次第で、入札の月内に発行される場合と、入札の翌月に発行される場合とが生じることになります。このため、 2年債の入札は毎月1回であるにもかかわらず、その発行については必ずしも毎月1回とはならず、月に2回 発行されることもあれば月に1回も発行されないこともあるという事態が生じ、混乱を招くおそれがあります。 そのため、毎月1回発行とするために、入札の翌月に発行するという2年債の特徴を維持した上で、できる だけ決済期間を短縮化できるように、入札の翌月1日(休日の場合は翌営業日)に発行することとしました。
saimu2018.pdf (mof.go.jp)

ちなみに、T+2になる入札の事例は下記です。下記をみると発行予定日が月の頭(8月1日)になっていることが確認できます。この場合、7月29日営業日があり、7月30-31日は週末なので、決済期間がT+2であることが分かります。

2年利付国債(8月債)の発行予定額等(令和4年7月21日公表) : 財務省 (mof.go.jp)

いいなと思ったら応援しよう!