林野庁が提唱した「森林浴」は、世界に通じるグローバルスタンダードになっている
池田光史さんの「歩く マジで人生が変わる習慣」(ニューズピックス)を読みました。
これを読んでマジで人生が変わったような気がします。
今朝は、久々に天気が良かったので、家から職場まで歩いて行きました。
ほぼ1時間ほど歩いたことになります。
なぜに歩いたのか。それはこの本に、「歩くとアイデアは降ってくる」とあったのです。
フランスの哲学者のルソーは、こう言っております。
私が集中できるのは歩いているときだけだ。立ち止まると考えは止まる。
スティーブ・ジョブズは散歩魔でした。
大事な話をするときは、長く歩きながら行うのがジョブズ流だった、そうです。
フェイスブック(現メタ)を生み出したマーク・ザッカーバーグは、本社ビルの屋上にトレイル(自然歩道)を作りました。
樹木が生い茂る屋上の広さは、東京ドームをしのぐ大きさです。社員たちに「もっと歩ける場」を提供したとのこと。
「歩けば答えがひらめいた」という経験がある人は少なくないでしょう。
歩行と思考はつながっています。そのことにジョブズもザッカーバーグも気付いていました。
従業員のクリエイティビィティや生産性が向上することを目指していたのです。

「アイディア術」としての歩行の重要性を理解していたのは、この二人だけではありません。
ヒポクラテスは、歩くことは人間にとって最良の薬である、と言っています。
柏原益軒は、特に食後には、必ず数百歩歩くべきだ。生命力が十分に発揮されず、身体が弱くなってしまう、と言っております。
ベートーベンは、茂み、木々、森、草地、岩の間を歩くことほど幸せなことはない、と言っております。
キルゲゴールは、歩き続ければ、すべては上手くいく、ニーチェは、真に偉大な思想はすべて、散歩中に浮かんでくる、ラカンは、我々は脳で考えていると思っているが、私は足で考える、とそれぞれ言っております。
こうした偉人たちのいいぶりに、科学的根拠があるのか?
実は、あるのです。
歩くと脳が鍛えられるのです。
脳の海馬は記憶や学習をつかさどる部位であり、歳を重ねることに縮んでいくことがわかっています。
ところが、よく歩くことで、この海馬の体積の減少ペースを抑えられるだけでなく、逆に鍛え抜かれて大きくなることが明らかになっています。
アメリカのイリノイ大学やピッツバーグ大学を中心とした研究グループが、55歳から80歳までの120人の高齢者を対象に、1年間の運動介入実験を行いました。
被験者を2つのグループに分けて、1方は週3回のウオーキング、もう一方はストレッチ体操を行い、効果を比較しました。
結果は、ウォーキンググループの海馬は、約2%も体積が増加し、対照的にストレッチグループの海馬は、1.4%も体積が縮小していました。

また、都市歩行よりも森林歩行の方がより脳にいいというエビデンスも得られています。
千葉大学の研究によると、脳の前頭前野活動が沈静化するという結果が得られました。
現代人の脳は、常に強い覚醒・ストレス状態にあり、いわば「働き過ぎている」のです。
そうした現代人が自然に触れると、人としての本来あるべき姿に戻るのです。
我々は、普段、どうやって脳を効率よく働かせるか、ということばかりを考えていますが、本来はリラックスすることの方が求められているのです。
日本の林野庁発祥の「森林浴」という単語は、世界にでも通じるグローバルスタンダードになっていた。
ううう。知らんかった。Sinrin-yoku といえば、世界に通用するとは。
Geminiに聞いてみました。
デジタルデバイスから離れる「デジタル・デトックス」の手段としても、森林浴は世界的に注目されています。
都市化が進む現代において、人間が本来持っている五感を研ぎ澄ますための「もっとも手軽で効果的なリセット方法」として評価されています。
日本発の森林浴は、今やグローバルな健康習慣の一つとして、世界中の人々の心と体を癒やすキーワードになっています。

森林浴を提唱したときの林野庁長官は秋山智英(あきやま・ともひで)さんという方のようです。
私が高校生の頃の松形祐堯知事は林野庁長官をされていましたので、後輩にあたります。
松形知事は、フォレスト・パーク構想を推進しました。
宮崎県をひとつの大きな森林公園と見なして、豊かな森林資源を観光、教育、健康、産業に幅広く活用しようとした画期的な政策でした。
五ヶ瀬町には、フォレストパーク学びの森五ヶ瀬中等教育学校を作り、日本初の公立の中高一貫教育を実現させています。

話を戻すと、池田さんは、ポイントを3つにまとめております。
①歩きながらアイデアを考える
②週に3回、40分のウォーキングを習慣化する
③定期的に自然の中を歩く
これをやることで、ハベレオ通信のアイディアが浮かんでくるのならと覚悟を決めて、今朝は歩いてきたとです。
幸いなことに宮崎は自然が豊かです。まさにフォレストパーク。
先日、西都原古墳群に行ったら、まるでもののけ姫に出てくるような緑がありました。
新しくなった「このはな館」に行ったら、米良美一さんの「はりつめたー弓の……」という声が聞こえてきました。
大きな音量で、こ、これはラジオを流しているのではない、とわかりました。
店員の人に聞いたら、15時からコンサートがあるので、米良さんご本人がリハーサル中だということでした。
米良さんを見ました。生の米良さんです。西米良村ではなく生米良さん!

「犬も歩けば棒に当たる」ということわざは、歩けばアイディアが降りてくるということだったのかと理解しました。
ちなみに五ヶ瀬町の三ヶ所神社には、日本で唯一の海馬を守るお守りがあります。
森林浴と海馬守は相性がいいです。
ゴールデンウィークにお参りしてお守りをゲットするのもいいかも。
なにはともあれ、この機会に宮崎の自然を歩きましょう。森林浴は健康にいい。
となりのトトロも歌っています。
歩こう、歩こう、私は元気!
