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人類の摂取カロリーの約8割は、イネ、コムギ、ダイズ、ジャガイモ、トウモロコシなどたった14種類の植物性食物であり、人類の弱点は農業テロである

新しい公衆衛生漫画を見つけました。

竹良実さんの「植物病理学は明日の君を願う」(小学館)です。

漫画によると、現在、菌類、ウイルス、細菌、害虫など、4千種を超す植物病があって、人類の農作物の3分の1を収奪しているそうです。

最初に登場するのは、1845年のアイルランドで発生したジャガイモ疫病です。

疫病は、アイルランド国内にスキップの早さで広がって、なんと100万人もの餓死者が出ました。

当時のアイルランドは、イングランドの植民地でした。

貧しい人々にとってジャガイモは、命をつなぐ唯一の糧でした。

ジャガイモを襲った病の正体は、卵菌の一種で、100分の1mmにも満たない微生物でした。

それが、島中の畑を枯らし、アイルランドの通りを飢えた人々の死体で埋め尽くしたのです。

うーむ。

ワンヘルスに植物を入れるべきか迷いましたが、漫画の主人公の帝央大学植物病理学准教授の叶木先生の次の言葉で目が覚めました。

世界の食用作物は900種類もある。

人類の摂取カロリーの8割近くは、イネ、コムギ、ダイズ、ジャガイモ、トウモロコシなどたった14種類の植物性食物だ。


我々農学者たちはかねてからこの点を危機とみなしているが、その声はなかなか聞き入れらずにいる。

人類の弱点、”農業テロ”は間違いなくそのひとつ……。

もし私が人類の半分を滅ぼすとしたら、この人類の弱点を利用する。

だが、人類を飢餓から救うことこそ、植物病理学者の究極の使命だ。


植物の防疫はワンヘルスであると確信しました!

植物病理学者は、「植物のお医者さん」ですです。

叶木准教授のところに、診断依頼がありました。

「静岡県でミカンの木に謎の大量死が発生している。このままだと20億円以上の被害が出る、助けて欲しい」と連絡がありました。

静岡の災害現場を調べた叶木先生の診断は、「カンキツグリーニング病」

「この村のミカン樹はすべて、伐採、焼却する覚悟をしていただきたい」と集まった村人たちにマイクで説明しました。

病原体は細菌の一種で致死的な被害をもたらす。

葉を黄色く枯死させる激烈な病状から、中国語では「黄龍病」と呼ばれる。

世界各地で猛威をふるい、ブラジルでは4年間で80万本の木が失われた。

アメリカ政府が農業テロへの使用を警戒している病原体のひとつ。

治療法はなく、現在人類にできるのはただひとつ。

感染拡大を止めるため、一刻も早く伐採処分を行うことだけ。


農協の指導員が質問します。

「グリーニング病は日本では南西諸島でのみ発生すると聞いています。1千kmも離れた静岡でなぜ発生したのでしょうか?」

これに対して叶木准教授は、「人為的に持ち込まれたと見てまず間違いないだろう」と答えます。

「ミカンキジラミ」という媒介昆虫のことを説明します。

グリーニング病細菌はこのミカンキジラミの中に棲み、ミカンキジラミが植物の汁を吸うのに乗じて植物体へ侵入する。

生きた破城追にして、トロイの木馬だと。

「ミカンキジラミ」という名前は、とってつけたようなものなので、作者のフィクションだと思いました。

Geminiに聞いてみたところ、実在する昆虫でした。

カメムシ目キジラミ科に属する体長3mmほどの小さな昆虫です。

柑橘類の新芽や若葉に飛来して吸汁します。

農業(特に柑橘栽培)においては、世界的に最も警戒されている重要害虫の一つとして知られています。

日本では主に沖縄県や奄美群島などの南西諸島に定着しています。

本州や九州といった一大柑橘産地への侵入を防ぐため、植物検疫法に基づき、発生地域からの生きた寄生植物の移動規制や防除対策が徹底して行われています。

うーむ。

全く知りませんでした。

ネタバレになるので続きは書けませんが、「植物病理学は明日の君を願う」は、公衆衛生の漫画であると認定します。

宮崎県職員的には、福祉保健部より農政水産部の人にお勧めします。


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