きんつばほど、手土産に最適な和菓子はない。きんつばは公衆衛生である
濱暢宏さんの「チャンスと味方がみるみる増える なぜか助けてもらえる人の小さな習慣」(東洋経済)を読みました。
筆者の濱さんは、一人でできることには限界があり、「助けてもらえる人」ほど、大きな成果を出していることに気づきました。
濱さんは、「助けてもらえる人」になるために必要なのは、特別な才能でもスキルでもない、ちょっとした「習慣」と「考え方」だと言っています。
そして具体的に「助けてもらえる人」になるための4つのステップを紹介しております。
➀「好印象」を作る
➁「気にかけてもらえる人」になる
➂「頼み方」を知る
④「話し方」で最終的な信頼を築く
濱さんは、今すぐできるシンプルだけど効果的な45個の習慣をピックアップしております。
そして、「今日からできる「小さな習慣」を一つずつ積み重ねていけばいい。その習慣が、あなたのキャリアを大きく変える日が必ず来る。」と断言しています。
「ありがとう」はきちんんと口に出す、
「ご馳走さまです」の御礼メッセージは翌朝7時台に送る、
など、ありきたりのことなのですが、相手の心に響く「小さな習慣」がちりばめられており、なるほど、これなら今日からできるものばかりだと感じました。
妙に説得力があるのは、実際に経験したことがあるからだと思いました。
また、私も読み進めるうちに、「そうそう」と思い当たることがたくさんありました。
その中で一番心に響いたのは「きんつば作戦」です。
これには感動しました。

濱さんは、会食の際の手土産が効果的であり、初対面で好印象を与える手土産の技術を磨くように言っております。
良い手土産となる3つのポイントを指摘しています。
➀高価過ぎない
➁自分なりの理由を用意する。渡す際には「なぜこれを選んだのか」を伝える。
➂渡すタイミングを大切にする。相手に負担を感じさせず、それでいて心に残るタイミングを意識する。
手土産を持参するという行動は、単なる「礼儀」を超えた力がある。
良い手土産は、あなたの気配りやセンス、そして相手への敬意と感謝をさりげなく伝える手段となる。
さらには相手にあなたの好みをつたえるメッセージになる。
そう言う濱さんが選択しているのが「きんつば」です。
そのシンプルさと普遍性、誰にでも喜ばれるバランスの良さが、初対面やビジネスの場面で効果を発揮すると言っております。
濱さんの「きんつば押し」は半端ないです。
主文は、「きんつばほど、手土産に最適な和菓子はない。」と判決し、次にその理由を述べております。
価格は手頃でありながら、適度な高級感があり、個別包装で分けやすい
職場や家庭でシェアしやすく、賞味期限も数日あるので、「すぐ食べなきゃ」というプレッシャーを相手に与えづらい
甘すぎずお茶との相性が良いため、老若男女問わず好まれる
きんつばを自分用に購入することは多くない
「ちょっと特別感があるけれど、万人に好まれる」そのような手土産は、初対面やあまり親しくない間柄でも、喜ばれる確率が高い
濱さん自身が、タクシー会社で働いていた時に、ある年配の経営者を訪問した際、会議室で差し出されたきんんつばに救われた経験がありました。
その上品な味わいに緊張がほぐれ、リラックスして話ができました。
この経験以来、「手土産に迷ったらきんつば」を心掛けるようになりました。
判決理由には、濱さんご自身もきんつばスキだということも、きんつばを選ぶ理由の一つだと付け加えております。
うーむ。
有史以来、きんつばをここまで賞賛した人はいないのではないかと感動しました。
もし日本きんつば協会のような団体があるとしたら、会長から感謝状を濱さんに手渡してもいいかも。
本の帯に、「日本きんつば協会推薦」とかあると、全国のきんつばファンが買うと思いました。

私もきんつばには思い出があります。
富山県庁に勤務していたときに、富山県立中央病院長さんから、金沢のお土産をいただいたことがあります。
この老舗のきんつばを、群馬県にいる母にお土産であげたら、美味しくてボケがなおっちゃったんだよ。
お茶と一緒にいただきましたが、本当に美味しいと思いました。
私の中では、ベストオブきんつばです。
そのきんつばをGeminiに聞いてみたところ、すぐに答えが帰ってきました。
金沢で「きんつば」といえば、昭和9年創業の老舗「きんつば中田屋」が最も有名です。地元の定番であると同時に、金沢土産の筆頭としても広く知られています。
中田屋のきんつばの特徴
厳選された大納言小豆
ふっくらと炊き上げられた最高級の北海道産大納言小豆を使用。粒がつぶれず艶やかで、小豆本来の風味と食感がしっかり残っています。
薄衣の絶妙な焼き加減
極薄の小麦粉生地を一面ずつ丁寧に焼き上げており、あっさりとした甘さの餡を引き立てています。
上品で甘さ控えめな味付け
塩味がほんのり効いており、甘すぎず後味がすっきりしているため、甘党でなくても食べやすい味わいです。
富山から東京に帰ってきて、しばらく忘れておりましたが、偶然見つけた石川県のアンテナショップで、中田屋のきんつばに再会したときは、涙が出ました。
きんつばは公衆衛生です。違うか……。
