日本の他の業種では「M字カーブ」は消えたが、女医の世界では依然として残っている
「M字カーブ」という言葉があります。
Geminiに聞いてみると、以下の答えがありました。
日本の女性の年齢別労働力率(働く意欲のある二との割合)をグラフにした際に、アルファベットの「M」のような形を描く現象のことを指します。
働く女性が直面してきた社会的な構造や、ライフスタイルの変化を象徴する言葉です。

1 なぜ、「M」の形になるのか?
グラフの形を左(若年層)から右(高齢層)へ追いかけると、以下のような動きをします。
・左側の山:学校を卒業して就職する20代前半
・中央の谷:結婚・出産・育児などのライフイベントが重なる30代~40代前半。ここで一度、離職をするため、労働力率がガクンと下がります。
・右側の山:子育てが一段落し、再び働き始める40代後半~50代。
・右肩下がり:定年退職に向かう60代以降。
2 現代の変化:M字から「台形」へ
近年、このM字カーブには大きな変化が起きています。
・谷が浅くなってきている:共働き世帯の増加や、育休制度の普及、社会の意識変化によって、出産・育児期に仕事を辞めない女性が増えました。
・晩婚化・未婚化:そもそも「谷」にあたる時期に家庭に入らないケースも増えています。
その結果、現在のグラフは以前ほどの深い谷がなくなり、欧米諸国のような「台形(逆U字型」に近づきつつあります。

3 残されている課題
グラフの形が改善された一方で、新たな課題も浮き彫りになっています。
・L字カーブの問題:出産後に復職しても、正社員ではなく、「パート・アルバイト(非正規雇用)」を選ぶケースが多く、キャリアや賃金が停滞してしまう現象です。
・ワンオペ育児:働き続けてはいるものの、育児負担が女性に偏っているという実態は以前として根強く残っています。
ワンオペ育児とは、「ワンオペレーション(単独操作)」という飲食店などのビジネス用語と「育児」を組み合わせた言葉です。文字通り、配偶者や周囲の助けがなく、一人きりで家事や育児のすべてをこなしている状態を指します。
この言葉は、2014年頃からSNSを中心に、「誰にも頼れず、一人で子どもを抱えて奮闘する育児の過酷さ」を表現する言葉として広まりました。
単に独身だからというわけではなく、パートナーがいても以下のような理由で発生します。
・パートナーの長時間労働:仕事で帰宅が遅く、平日の育児に参加できない。
・単身赴任:物理的にパートナーが不在。
・地域のつながりの希薄化:近隣住民との交流がなく、孤立しやすい。
ワンオペ育児には以下のようなリスクを孕んでいます。
・精神的・肉体的限界:24時間丸々休みがなく、睡眠不足や慢性的な疲労が溜まる
・産後うつ・孤立:社会から切り離された感覚に陥り、精神的に追い詰められる
・児童虐待のリスク:精神的な余裕がなくなることで、感情のコントロールが難しくなる
最近では、M字カーブの解消とともに、「共働きが当たり前」になったため、「ワンオペ=異常な状態」という認識が広まり、以下のような対策が進められています。
・男性育休の推進:制度として父親が休みを取りやすくする
・家事代行・ベビーシッター:外部のプロに頼るハードルを下げる
・産後ケア:自治体が宿泊や日帰りで母子のケアをサポートする。
ワンオペという言葉が広まったことで、これまで「母親なんだから当たり前」と片付けられてきた負担が、実は「過酷な労働環境と同じくらい大変なこと」だと可視化された意義は大きいと言われています。

AIは勉強になります。
実は、厚労省の森光敬子医政局長の講演で、医師免許を取得(医籍登録)した後の就業率のグラフが示されました。
女性医師は、登録後12年が就業率は76%で最低となり、その後上昇するという典型的なM字カーブになっていると指摘していました。
日本の他の業種では、M字カーブは消えましたが、女医の世界では、M字カーブは依然として残っていました。
森光局長は、女性はじめての医政局長で、おそらく森光局長がいなければ、このようなグラフを作らなかったのではないかと思いました。
医師になって12年後。推定年齢は36歳。
一番活躍できるときに休まないといけない……。
医療界も他の産業に追いつかないといけないなと感じました。
