リーダーは、アマテラスよりも「ニホテラス」であり、ど根性ガエルではない
先日、管理職の研修に参加しました。
講師は、本間浩輔さんで、ソフトバンクなどの人事担当をされて現在は、パーソル総合研究所取締役会長で、立教大学の大学院の客員教授をされています。
リーダーとマネージャー(管理職)の違いについて学びました。
正直、こんなことは考えたことはありませんでしたが、リーダーとマネージャーは全く違うものだと気づかされました。
「目から鱗」とはこういうことか!、と感動しました。
産業医大のノストラダムス松田先生の講演以来です。
本間先生のご講演から、私が理解したリーダーシップについて、書いてみました。

リーダーシップには、3つの要件があります。
①リーダーには、喜んで従うフォロワーがいる!
キング牧師のように、ワシントンDCでの行進についてくる多くの人がいるのがリーダーです。
「私には夢がある」という、1963年の演説は心を打ちます。
およそ100万人が、行進に参加しました。
いつの日にか、かつての奴隷の子どもたちと、
かつての奴隷主の子どもたちが、
一緒に腰を下ろし、
兄弟として同じテーブルにつく時がくるだろう。
リーダーは、キング牧師のように、
組織を越えて、
あの人について行こう、
あの神輿を担ごう、
という動きになる人です。
漫画の例では、ワンピースのルフィです。
「海賊王に俺はなる!」
というルフィーの回りには、いろんなキャラが集まります。
たとえ敵であっても、喜んでルフィーのフォロワーとなります。
一方、マネージャー(管理職)には、
組織や職務を越えた
熱狂的なフォロワーは存在しません。
逆にいえば、
フォロワーのいないリーダーはいないのです。

②リーダーシップは、相互作用の場である!
リーダーシップは、部下との人間関係に左右されます。
ダンスのパートナーのようなものです。
リーダーは、声が大きいとか、ビジョンを示せる人という訳ではありません。
自分についてきてくれるか、
フォロワーのことを、誰よりも知っていることが
リーダーシップを形成します。
リーダーシップの「シップ」とは、
「関係性」という意味。
上が言ったからついてくるのではなく、
フォロワーが「なるほど」と納得しないと、
ついて行きません。
多様なフォロワーの性格を観察して、
その人ごとに言い方を変える、アプローチの方法を変える、
こういった手法を取ることにより、関係性がつくられます。
イタリア人には、今飛び込むと女性にもてる
アメリカ人には、今飛び込むとヒーローになる
ドイツ人には、規則でそうなっている
日本人には、みんなやっている
そのように言い方を変えたリーダーの一言に背中を押されて、
フォロワーは飛び込んでいくのです。

③リーダーシップは、ひとつの出来事である!
リーダーシップは人間関係であるので、
リーダーは
永遠にリーダーであり続けることはできません。
今日はリーダーであっても、
明日のリーダーとは限らないのです。
日産のカルロス・ゴーン社長は、
かつてリーダーとして君臨しました。
今では犯罪者で、
いうことを聞く人はいません。
リーダーシップは一つの出来事の連続であり、
次が成功するとは限らないのです。
フォロワーが、
どうしたら自分についてきてくれるか、
1回1回が真剣勝負となります。
リーダーの評価が、
部下から二分されることがあります。
全て自分にまかせてくれたので、最高の上司だった
と言う部下もいれば、
全て自分に丸投げだったので、最悪の上司だった
という部下もいます。
こうした評価の違いは、
部下に対する理解の差から来ています。
1回1回、
部下のことを観察しないといけません。
これからのリーダーは、「観察力」が大事です。
「今の仕事はどうなの?」
と部下に、毎回確認することが求められています。
ドラッカーは、
マネジメントとは、
管理職がやるべきことを
部下を通じてやらせることだ
と言っています。
自分の過去の成功体験で、
同じやり方、
同じ方法で、
一貫性をもった方針で部下に当たると、
必ず失敗します。
リーダーシップは、
発揮するものではありません。
矢印を、部下の理解に向けて、
リーダーの役割を演じることが大事です。
これまでに「信頼貯金」がたまっているリーダーには、
部下は従います。
部下から、信頼されていることが大事です。
加えて
リーダーの発するメッセージが
ワクワクするものであるかどうか。
上が言っている、
国が言っている、
厚労省が言っている
という言葉はNGです。
「リーダーの貴方は、どう思っているのか?」
これが一番大事です。
ワクワクするビジョンを示すために、
リーダーは、誰よりも勉強しなければなりません。
これからは、
聞き耳のリーダーシップの時代です。

「神輿の心理」というものがあります。
神輿を担いでいる人は、
みんなが担いでいるのでなく、
担がずに手を抜いている人、
ぶら下がっている人もいます。
誰かが、ちゃんとみていないといけません。
300キロの力がある人1人と、
100キロの力がある人が、3人が並んで綱引きをすると、
300キロの一人が必ず勝ちます。
リーダーの仕事は、
部下のモチベーションを上げることです。
リーダーには
部下のやる気を引き出す人と、
やる気を消す人がいます。
やる気を100%とすると、
やる気を引き出すリーダーがいれば、
20%~50%増となります。
逆に、
やる気を消すリーダーは、
△50%減となります。
これを人数に換算すれば、
やる気増のリーダーが、
10人の組織で20%~50%のやる気を引き出すと、12人~15人となります。
やる気減のリーダーでは、
10人の組織が、5人になってしまう。
リーダーの役割は、火を付けてくれるかどうかです。
新しいリーダーが来たら、
「とにかく火を消すな」
とアドバイスすることが必要です。
人は
ちょっとしたワクワクする言葉をかけるだけで、モチベーションが上がります。
世界のトップ企業のCEOは、
部下のやる気を引き出す力がある人たちばかりです。

リーダーは
「3歩先を見て、2歩先を照らす」のがいい。
1歩目は、自分の力で前に踏み出す。
2歩目は、リーダーのワクワクする言葉で足が前に出る。
リーダーが
部下の質問にいちいち答えていたら、
部下は育ちません。
それは、
自分の「劣化コピー」をつくることになります。
「自分を越えていく人をつくる」のが、
リーダーの役目です。
本間浩輔先生は、
人材育成は難しいですが、
宮崎県でも、
楽々と自分を越えていくような人材を
つくって欲しい
とおっしゃってました。
つまりは、アマテラスよりも「ニホテラス」。
ちなみに椎葉村では、カエルのことを「ワクドウ」と言います。
ワクワクして動くことを略したら「ワク動」
リーダーは、ニホテラスとワクドウの組み合わせというのが結論です。
なんとなく「ど根性ガエル」のシャツを着たアマテラスのような気がしますが、違います!
