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高松凌雲の五稜郭の戦いにおける敵味方関係なく治療をした活動は、赤十字のさきがけである

新札がなじんできましたね。

出始めは、貴重な気がしており使うことができませんでしたが、最近では普通に使っています。

1万円の渋沢栄一は、幕末にフランスに渡っています。

パリの万国博覧会に派遣された徳川将軍の代理の徳川昭武の随員として、選ばれたのです。

渋沢を選んだのは、昭武の兄で15代将軍の徳川慶喜です。

幕府のパリ万国博覧会に派遣された一行には、医師もいました。 

幕府の奥医師の高松凌雲が、参加しています。

凌雲は、大坂の適塾出身です。 

フランスの病院で医学を学んで、帰国しました。

凌雲が帰ってきたときには、徳川幕府は崩壊していました。

幕府が倒れても、幕府海軍副総裁の榎本武揚は、新政府への軍艦の引き渡しを拒否して、艦隊を引き連れて蝦夷地(北海道)の箱館(函館)に向かいました。

榎本は箱館五稜郭を拠点にしました。

ここには、新政府に抵抗する旧幕府の幹部や東北諸藩から逃れてきた武士が結集しました。

新撰組の土方歳三もいました。

明治2年の箱館五稜郭の戦いでは、
凌雲は箱館病院で、
敵味方区別せずに戦傷者の治療を行いました。

凌雲は、「赤十字」の考え方を
パリで学んでいたのです。

新政府軍の中の薩摩藩の小隊が、
凌雲が院長をしている箱館病院に侵入しました。

凌雲は
「ここは病院であり、ここにいるのは病人であって敵ではないっ!」
と傷ついた幕府軍の兵を殺すのをやめよ
と説得します。

薩摩藩の小隊長は、
凌雲の話を聞いて、刀を鞘におさめました。

「薩州隊改め箱館病院」と木札に書いて、
病院の入り口に掲げて引き上げました。

この結果、
箱館病院は新政府軍の攻撃を免れました。

新政府軍の参謀である薩摩の黒田清隆は、 
敵味方関係なく治療を行う箱館病院の院長の凌雲に注目しました。

「榎本武揚に降伏を勧告する使者となって欲しい」と頼みました。

凌雲は榎本に会って、
黒田参謀の降伏勧告を伝達しました。

降伏を拒絶した榎本は、
「オランダに留学したときの国際法の本を黒田参謀に渡して欲しい」
と凌雲に託しました。

「自分は死ぬが、この本が焼かれるのは惜しい。新政府で使ってもらいたい」
と凌雲は榎本の言葉を伝えました。

黒田は、榎本から渡された本を見て、
こういうものが読める人物を殺すのは惜しい
と思うようになりました。

黒田は、本の返礼と称して、
酒5樽と肴を
敵軍のいる五稜郭に届けさせました。

最終的に、榎本武揚は降伏します。

反逆者榎本に対しては、
死罪を求める声が高かったのですが、
黒田清隆が髪を切って坊主頭になって、
明治政府の幹部を回って助命を嘆願した結果、
命は助かります。

黒田は、獄中の榎本への支援をしたり、
出獄後は、北海道開拓司に採用して
北海道の開発を託しています。

黒田と榎本は、
その後、明治政府の閣僚となり、
盟友となりました。

その友情は生涯変わりませんでした。

黒田は総理大臣になっています。

榎本は幕臣でありながら、
逓信大臣、文部大臣、外務大臣、農商務大臣
を歴任しました。

凌雲の五稜郭の戦いにおける
敵味方関係なく治療をした活動は、
我が国における赤十字活動のさきがけ 
といわれています。

明治の半ばに、薩摩藩の小隊長と偶然に再会し、「貴殿のおかげで、多くの人の命が救われた」
とお礼を言っています。

作家の吉村昭さんが
「夜明けの雷鳴」
に高松凌雲の生涯を描いており、おすすめです。

私が高校生のときのNHKの大河ドラマ「獅子の時代」では、高松凌雲を尾上菊五郎さんが演じております。

挿入歌のOUR HISTORY AGAIN -時の彼方へ-
がかっこよかった。
作詞は阿木陽子さん、作曲は宇崎竜童さん。

これから、歴史が好きになった気がします。

ドラマの脚本は、山田太一さん。
主役は、菅原文太さんと加藤剛さん。

時代は、幕末から明治。
会津藩士と薩摩藩士がパリでチャンバラをすることから始まります。

一万円札の渋沢栄一も登場します。角野卓造さんが演じております。

江藤新平が細川俊之さん、大久保利通が鶴田浩二さん。実在の人物とそっくりでした。

オープニングのライオンのシーンは、宮崎のサファリパークで撮影されました。

まさに、ハベレオ Have leo 通信にふさわしいドラマで、マイ歴代大河No.1です。

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