人生は、人間関係が全て。人間関係で全部決まる。だから人間関係を一番大事にして、そこに時間をかけないといけない
吉川ゆりさんの「仕事も情報も手に入れる人づきあいの戦略書(総合法令出版)」を読みました。
吉川さんは、これまで、社長、管理職、芸能関係者,芸術家、医療関係者など、様々な分野のリーダーに、コーチングを通して可能性を広げていく仕事をしており、累計2万人以上のサポートをしてきた方です。
今の職に就く前は、アメリカの金融業界で20年以上、管理職をされていました。
順風満帆にすいすいと人生を渡っているように見えますが、アメリカに渡った当初は、コネなし・職歴なしの移民一世で、ひたすらひとりで頑張っていました。
履歴書を300枚以上送り続けても、思うような就職先が見つからないという絶望的な状況でした。
ある会社には大学院の専攻と仕事内容が合致しないという理由で落とされました。
その会社の社長から言われました。
人生は、人間関係が全てだよ。人間関係で全部決まる。
だから人間関係を一番大事にして、そこに時間をかけないといけないよ
それまでは、学歴、経験、実力さえあれば欲しいものは手に入ると思っていた吉川さんでしたが、実はそれだけではないかもしいれないと思い始めました。
欲しいものが手に入る過程には、必ず他人が介在していることに気がつきました。
重要な情報は、いつも他人から入ってきます。
いつの時代も、情報は権力、お金、豊かさとつながっています。
出回りやすい一般情報の希少価値は下がりましたが、入手難度の高い一次情報は依然として影響力が高い。
そういう情報は、全て他人を通して入ってきます。

吉川さんは言います。
人間関係なんて、はっきり言って面倒くさいと思う人が多いかもしれない。
ここまで技術が発達したら、別に、自分はひとりでも生きていけるのでは? と思う人もいるでしょう。
しかし、誰でも人間関係を避けて通ることはできない。
なぜなら、人生は、個人の能力や努力だけで決まるのではなく、どんな人間関係の中で生きているかによって決まるからだと、吉川さんは断言します。
理由を三つ挙げています。
①この世の全ての機会は、人が運んでくる
②生物学的に、人間は他者とのつながりによって幸福と安全を感じる
③人は、自分ひとりでは自分の可能性を認識できない
つまり、質の良い人間関係は、質の良い人生を生みます。
公衆衛生学的に大事なのは②です。
社会的な孤立や人からの拒絶は、身体的な危険と重なる反応として脳で処理されることが分かっています。
誰かとつながっていると感じている状態そのものが、脳にとっては「守られている」「安心できる」状態です。
信頼できる人との関わりは、ストレス反応を和らげ、自律神経のバランスを整え、長期的な健康にも影響を与えます。
逆に、社会的に孤立している状態は、慢性的な脅威として処理されやすくなります。
悩みを相談できる友人のいる人は、うつ症状の発症率が低く、心臓疾患も低いことがしられています。
親しい人間関係を持たない人は、そうでない人に比べて寿命が短くなる傾向があるという研究結果があります。
社会的な孤立が健康に与える影響は、喫煙1日15本程度に匹敵するといわれています。

吉川さんは、最後に問いかけています。
あなたと関わる人が、あなたと過ごした後にどんな気持ちになっていてほしいですか?
この問いへの答えを胸に行動していけば、必ずあなたのキャリアも、人間関係も、人生そのものも、素晴らしいものになるでしょう、と。
なぜか、武田鉄矢さんが演じる3年B組金八先生を思い出しました。
人という字は、2本の棒が支え合って出来ている。
もはやギャグにされている有名なシーンですが、改めてそうだと感じました。
人は人を支え合いながら生きています。
海援隊の「人として」という曲があります。
作詞は、武田鉄也さんです。
人として人と出会い
人として人に迷い
人として人に傷つき
人として人と別れて
それでも人しか愛せない
人生には無限の可能性があると、感じました。
還暦プラス3ですが、あと30年以上もあると思うと、長い道です。
これからは、これまでの人間関係を反省し、金八先生の教えをあらゆる場面で思いだしながら、歩いて行こうと思いました。
