杉村太蔵さんの「100歳! 若い力で日本を変える!」は、最高の公衆衛生の人生プランである
「杉村太蔵の押し株「骨太」投資術」(文藝春秋社)を読みました。
杉村太蔵さんは、言わずと知れた元国会議員。
テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアで活動している一方、派遣社員から国会議員、落選して無職からタレントに転身するなど、自身の経験を交えながら語る政治・経済をテーマとした講演活動を全国で行っている方です。
公衆衛生学は、実践の学問。
そんな中で、杉村さんが書かれたこの本は、人生百年時代を見据えて、公衆衛生的な株式投資術をあますことなく開陳した「奇跡の書」であると私は確信しました。

杉村さんは、冒頭で「100歳まで生きるためのお金足りてますか?」と問いを突き付けます。
その姿は、いつものテレビに出る「薄口政治評論家」ではありません。
そして、次の質問をぶつけるのです。
世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けているこどもはどれくらいいるでしょう?
A:20%
B:50%
C:80%
どうですか?
多くの人はAの「20%」を答えます。
実際に7割くらいの人がそう思うのだそうです。
ところが、正解はCの「80%」
これ驚きませんか?
杉村先生も、初めて知ったときに「えっ、そんなに多いのかと!」とびっくりしたそうです。
私たちは、どうしてもネガティブなニュースや衝撃的な映像を見ると、実態よりも悪い状況だと思い込んでしまう。
この思い込みが、未来を考えることに一番の邪魔になる。
大事なのは、思い込みをできるだけ排して、客観的なデータや事実に基づいて考えることです。

元総理の小泉純一郎さんが、初入閣したのが、1988年の竹下改造内閣で、厚生大臣としてでした。
厚生省の事務方が、若き小泉大臣に質問をしました。
「大臣、今、日本に100歳以上の方が何人いらっしゃるかご存じですか?」
小泉大臣は、「そうだなあ、100人くらいかな」と答えられたそうです。
すると事務方が「そんなことおっしゃってたら笑われますよ。ぜひ覚えてください。今はなんと3000人ほどいらっしゃいます」と。
それから37年。令和7年で100歳以上の方は、なんと9万9700人。
80歳以上となると、何百万人となる。
だからもう、80歳のおじいちゃんに「長生きですね」なんて言えない。
これからは、80歳まで働くのが当たり前の時代がやって来ると、杉村さんはいいます。
裏を返すと、80歳まで必要とされる人材じゃなきゃいけない。
そのためにどうするか。

10代・20代で学んだことをそのまま60年間使い続けるなんて、ありえませんよね、と杉村さんは言っております。
30代・40代で一度学び直し、50代・60代でもう一度学び直し。
これが絶対に必要になってくる。

杉村さんは、投資を「自分のお金を、社会をよりよくする使命感から投ずる行為」だと定義しています。
未来を信じて成長に賭ける。
これは資産形成とは全く異なるスタンスで、「推し」がビッグになれるように応援する「推し活」と似た行為と断言しています。
「推し活」と同様に、一人ひとりが、社会をよりよくしていこうと考え、その視点から同じように努力している企業を探し出し、大切なお金を投じることで、投資家は社会の重要な構成員として、未来にコミットしていく。
杉村さんは、46歳。
80歳まで活躍できると考えれば、あと35年は現役でいられる。
60歳が定年ではありません。80歳まで働けます。
80歳を過ぎて、もう仕事もできなくなったら、中退した筑波大学に戻って、人生最後には、大学の卒業証書をもらってから死にたいという夢を持っています。
卒業までに6年かけて、卒論のテーマは、生涯スポーツと財政再建。
大学を卒業したら、8年くらいかけて博士論文を書く。
大学院を卒業したら94歳。
その後は、
ドブ板選挙をやって100歳で立候補!
杉村さんは、最年少当選を果たしましたので、前人未踏の最年長当選を狙うのも面白いと、おっしゃっています。
キャッチフレーズは、「100歳! 若い力で日本を変える!」
これは、最高の公衆衛生の人生プランだと思いました。
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