病院内で成功するためには、リーダーは、社会的・政治的な資本を十分にもっておく必要がある
「医療者のためのリーダーシップ30の極意」では、普段から仲間を作っておくことの重要性を説いております。
英語だと、Make a Friend before You Need One.
簡単で、誰にでも覚えられると思います。無理だという人も、二つに切れば暗記できます。
Make a Frend.
Berore You Need One.
病院内で成功するためには、リーダーは、社会的・政治的な資本を十分にもっておく必要があると言っております。
しかし、「この資本は一朝一夕に身につくものではない」と断言しています。
日々、出会った人たちに好意と親しみを持って接し続ける必要があります。
その結果、少しづつですが、確実に膨大なメリットを与え続けてくれるようになります。
周囲の仲間や友人は、あなたが最も必要としているときにこそ、あなたを助けてくれることになる。
職場に友人や仲の良い同僚がいることは、仕事上でもプライベートでも有益でしかありません。
スマホの使用が劇的に増えた昨今ではなおさら重要です。
以前は知り合いと廊下ですれ違う際にあったアイコンタクトも、下を向いてスマートフォンの画面に集中する視線に乗っ取られてしまいました。
その結果、私たちは社会的に孤立しつつあるのです。
一番良い方法は、職場の同僚、病院の廊下にする患者や家族に、適切なアイコンタクトでうなずき、挨拶をする。
初対面でも挨拶をする。
廊下や病院周辺でよく会うスタッフの名前を覚えていたら、金メダル。

ある大学で、新しい部門長を探していました。
学部長は、最終候補者を2人に絞りました。
学部長は、2人の出身校を訪問して、候補者に案内をして欲しいと依頼しました。
候補者Aさんはと歩いていると、遭遇する誰もが彼女を知っているように見えました。さらに、彼女は笑顔で数多くの人に挨拶をしていました。
しかし、候補者Bさんは、そうではなく正反対でした。
さて、学部長が採用したのはどちらだでしょうか(笑)。
コミュニケーションは、重要な社会の潤滑油であり、院内の共通の意識やチームワークを育みます。
また、組織の上下関係から生じる溝をなくすことにもつながります。
スタッフにリーダーとしての親しみを感じてもらうことができます。
笑顔が素敵で「おはようございます!」の一言がすぐに言える人という評判は、最終的に莫大な利益をもたらせます。
このような評判がいいリーダーであれば、いつかはリーダーとして必要となるネガティブフィードバックや、悪いニュースもスタッフに伝えやすくなります。

このように、ギバーは、より広く深い人間関係を築き、人々は、自分を追いかけるのではなく、自分を応援してくれます。
テイカーは、ゼロサムの世界を信じています。
すなわち、一方が利益を得たならば、もう一方は同じだけの損をし、全体としてはプラスマイナスゼロになるという世界です。
こうした考えは、上司、同僚、顧客からも信頼されない世界を作ってしまいます。
自分の利益を優先させるテイカーではなく、惜しみなく人に与えるギバーになることが、成功します。
テイカーとギバーを紹介した、アダム・グラント教授は、その著書「GIVE&TAKE」で、「与える人」こそ成功する時代だと言っています。
