空軍は日本では独立しないまま第二次世界大戦に突入し、戦後の自衛隊の創設の際に航空自衛隊ができた
「空軍創設と組織のイノベーション 旧軍ではなぜ独立できなかったのか」という本を読みました。
空軍は、第一次世界大戦後に欧州主要国で、陸軍や海軍から独立して創設されています。
日本では独立しないまま第二次世界大戦に突入し、戦後、自衛隊の創設の際に航空自衛隊ができました。
英国は第一次世界大戦でドイツ軍によりロンドン空襲を受けたこと、ドイツは再軍備の際に陸軍と海軍が無かったこと、米国はトルーマン大統領の政治力で、それぞれ成し遂げています。
日本も英国、ドイツの影響で、空軍創設の動きがありましたが、海軍の反対でできませんでした。
陸軍航空の力が圧倒的で、埋没してしまうという声が大きかったからです。
また、空軍の創設は、憲法改正が必要でした。
憲法が不磨の大典だったことも、消極的になった理由として挙げられています。
現実に合わない憲法は、よくないですね。

戦後は、サイパン陥落後の空襲により制空権の重要性を理解した旧陸軍航空は、空軍の独立を何よりも望み、米国も後押ししました。
ソ連軍がたびたび北海道の領空侵犯を起こしたことが、直接の契機となりました。
空軍創設に動いた二人の軍人で、イタリア軍陸軍のドウチェや、米国陸軍のミッチェルは、上官に対する不敬で軍当局から逮捕投獄されています。
ミッチェルは、全ての軍艦は飛行機による空爆を受けると軍艦不要論を主張して、予備役に入れられました。
米国の駐在武官だった山本五十六は、ミッチェルの影響を受けています。
空軍創設は、過去の栄光の歴史との戦いだと思いました。
変革を拒むのは、過去の栄光にしばられた提督たちでした。
海軍は病院、空軍は在宅医療と置き換えると、物事の本質が見えてきます。
