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補い合う家族。と、小2三男の1年半ぶりの登校

シェル・シルヴァスタインのロングセラーに「ぼくを探しに」というのがある。

講談社HPより

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、
足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、
足りないかけらを……」

講談社「新装 ぼくを探しに」の紹介文から抜粋
(シェル・シルヴァスタイン、倉橋由美子訳)

同じシルヴァスタインの「おおきな木」(あすなろ書房/これは村上春樹訳)もそうだけど、いくら読んでもずーっと答えが見つからなくて、子どもの時から今にいたるまで、何度読んだか分からない。

この「ぼく」は欠けていて、あちこち転がりながらぼくの欠片を探し続ける。

ついに!
はまる欠片が見つかるのだけど……。

っていう話。

私と夫は、なんだかとてもいびつで、ふたりともあちこち欠けている。

前回書いた三男の記事のように、子どものよき父であり、誰よりも子どもの気持ちを理解するおおらかな人(おそらく夫がかなり、子どもの部分を持ち合わせているのだ)。

一方では、庭にいろんなものを出して出して出して片付けない、出かける直前にギターを弾いたり風呂に入っていて遅刻するというちょっと常識外れな人。超ポジティブ思考。
私はボヘミアンな夫と言っている。

私は私で、やるべきことを後回しにしたり、片付けられない女であり、変なところが完璧主義。
そしてとてもマイナス思考。

付き合っているとき、私たちは補い合わないとやっていけないふたりだと感じた。すてきな美談ではなくて、ほんとうに、実質的に。

最近気づいた。2人を足しても、なお欠けているところがたくさんある。

すると今度は子どもたちが、補ってくれる。

こないだ、夫が少しだけ車の中を片付けたあとは、ひたすら野外用のストーブの火を見つめて薪をいじっているだけなので次女に少しこぼしたら「でも、車を片付けたんでしょう?すごいじゃん。十分十分!」となんともおおらかな答え。

次女に言われて自分の小ささを知る。

私もずいぶん、子どもたちには声をかけられた。
何かをこぼしたり落としたりして「あ!」と言うと、何人かが「大丈夫だよ、大丈夫」と言い、何人かは「ケガしてない?」と心配してくれる。

欠け欠けの親からは、それを補う子が生まれるのか??
いや、そうさせているのは親で、これはある意味「毒親」?!

子どもたちもそれぞれいろいろ欠けていて、互いに補い合う。

家族全員が、欠けて補い、欠けて補う。

そんな家族。

「ぼくを探しに」は結局、ついにぴったりの欠片と出会い、まるくなった「ぼく」ははじめはうれしかったのに、スムーズに転がりすぎて、やっぱりだめだ、と欠片と離れることを決める。

欠けているからこそ、面白い。
欠けているからこそ、助け合える。

私ち夫婦は、補い合ってもやっぱりまだ歪んでいて、だから「ぼく」とは違って、このままでいいのかなと思う。

ずっと欠けている部分を探し続けると同時に、でもまぁ、これでいいじゃない?と認めちゃう。

そんな家族。
今日、長男とドライブしながら、こんなことも話した。


夫の言動に呆れることもあるけれど、明るい夫に支えられ助けられることも教えられることも多い。
子どもたちにとっての父さんも、同じで。

夫が欠け欠けの私をどう思っているのかは分からないけれど、どうやら必要ともしてくれているようなので、ま、これでいいか、と思ったり。

とりとめないけど、「ぼくを探しに」を実家からもらってきたので、ちょっと考えてみたのだった。


そうそう、昨日、「明日学校に行く!」と決意した小2三男。

1年半ぶりに、朝の学校に行きました!

朝、「あのさ、1時間だけでもいいんだよ」と私が言うと「え?普通にやるけど」と三男。
「あ、給食はどうする?その前に帰ってきてもいいんだよ。お迎え行くから」と私。
三男これにも冷静に「給食食べるけど。もういいよ」。

親ばっかりがアワアワしておかしかった。

無事に朝登校し、私は仕事。
どうしてるかな、楽しくやってるかな?と思いながら、いつお迎え要請の電話が来てもいいように携帯をそばに置いてチラチラ。

そのまま下校時間に。

長いこと不登校していて帰り方が分からないというので、お迎えに行くと、やっぱり淡々とした様子の息子。
先生によれば、一日中落ち着いて過ごし、給食も完食でしたよ、とのこと。

そうかそうか、よく頑張った。
家で、図工でコレ作った、音楽できよしこの夜を歌った、算数はこの工作をして、国語はこれを読んだ、など教えてくれた。

明日も行くのだと。疲れてあくびをしながら言う。

無理しないようにね、とは思いつつ、自分でいろいろ考えて前向いて動くようになった三男の成長ぶりに、なんだか感慨深かった。

そして姉さん2人は、三男の再登校をとても喜び、一緒に宿題をしたり、弟にテストを作ってあげたり。

きょうだいも、補い合い。

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