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経営理念は作るな ~意思決定を変えるための「判断基準」の作り方~

「まずは経営理念を作りましょう」

コンサルタントから、こう言われたことがある経営者は多いと思います。
ですが、私はこの進め方に強い違和感があります。

なぜなら――
経営理念は“作ること”が目的ではないからです。

きれいな理念ほど、現場では使われません。

  • お客様第一

  • 地域に貢献

  • 品質重視

どれも正しい。ですが、こういう場面ではどうでしょうか。

「利益を取るか、顧客満足を優先するか」
「価格を下げるか、品質を守るか」

このとき、これらのきれいな言葉は何の答えも出してくれません。
つまり、抽象的な理念は、意思決定に使えないということです。

経営理念の本質はシンプルです。
「迷ったときに、どちらを選ぶかを決めること」
これに尽きます。

理念とは、きれいな言葉ではなく「判断のための道具」です。

ここは正直に書きます。
私はスーパーの経営者時代、経営理念を言語化できるまでに10年かかりました。

特別なことをしていたわけではありません。

「どういう店にしたいのか」
「従業員に何を求めるのか」
「何を優先し、何を捨てるのか」

日々、判断し続けてきただけです。
つまり理念は、最初から存在していたのです。
ただし、整理されていなかっただけです。

多くの企業(やコンサルタント)はこう進めます。

  1. 理念を作る

  2. 浸透させる

しかし実務では逆です。

  1. 経営者の価値観を明確にする

  2. 日々の意思決定で使う

  3. その積み重ねを言語化する

つまり、理念は後からできるものです。

ここまで読んでいただいた方は、こう思うはずです。
「考え方は分かった。でも、どうやって整理すればいいのか?」

その通りです。
理念は放っておいても整理されません。そして、私のように10年もかける必要もありません。

ここからは、実際に

  • 価値観をどう掘り出すか

  • どうやって意思決定に落とすか

  • どうすれば現場で使えるようになるか

を、実務ベースで解説します。

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