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ゲーム「キラ☆キラ」感想

※この感想は男性向け18禁ゲームの感想です。ご注意ください。

 なんか面白いらしいと噂の本作。ライターの別作品をプレイして楽しみながらも心に傷を負ったので、さらに傷を負うべく手を伸ばしてみました。
ずいぶん前にクリアして感想を書こうとメモをしていたのに、Windows11環境ではゲーム起動ができなくしまったので、画像ほぼ無しで思い出しながら書いていきます。ちゃんとプレイ済みなんです!本当です!楽しくゲームできたんです!

ジャンル:アドベンチャーゲーム
プレイ時間:約35時間
媒体:PC

■ あらすじ

 公式から引用します。

前島鹿之助はミッション系の学校『欧美学園』に通う学生だ。

部活にも顔を出さず、受験勉強にも身を入れずにアルバイトにばかり精を出すちょっとダメな毎日を送っている。
そんな彼が、バイト先でかなり変った女の子『椎野きらり』と出会い思いがけずパンクバンドを結成してしまうところから、鹿之助の物語が始まるのであった。
バンドのメンバーは、鹿之助、きらり、幼馴染の『石動千絵』、それから病弱な資産家令嬢の『樫原紗理奈』。

彼らは、存在感のほとんどない、もう廃部も決定してしまった
『第二文芸部』の部員たちである。最後の晴れ舞台、文化祭で
目立つために立ち上がったのだ。

無謀かと思えた挑戦だが、エキセントリックな特訓を繰り返し、平和だった欧美学園にロックの騒乱を引き起こしつつも文化祭ライブを成功させてしまう。
これでもう満足。バンドは解散。
普通の学園生活に戻るはず…だった。

だけれども、最後にライブハウスで行った演奏の模様がインターネットで配信されると、彼らの元に地方のライブハウスから出演の依頼が舞い込んでしまう。

どうしよう? もう受験だよ? 家族も反対してるよ?
知ったことか!

そして四人は今にも壊れそうなオンボロワゴンに楽器と夢とそれぞれの期待を積み込んで学園生活最後の冒険として長い旅に出発してしまうのであった。

「まずは名古屋だ!」

あらすじ

あらすじが長い!!

 このあらすじの通り、「メンバー集めから文化祭でロックライブを発表」の流れなんですが、ここまでの話がとても丁寧だったんです。なのでプレイ当時の私は文化祭でストーリーが終わりだと勘違いしていました。違いました。これは序章でした。ここから展開していく話でした。やった~~!!(長シナリオ大好きマン)

 しかしプレイし終わって改めてプレイ時間を雑に計測してみたところ、大体35時間くらいでクリアしました。普通のクリア時間。はて?濃密すぎて時間間隔バグった?
つまらなくて時間が長く感じたとかいう訳ではないため、そこはご安心ください。


■ ゲームシステム

UI

 見せられないけどUIが素晴らしいんですよ!「サウンドライブラリー」という言葉から、BGM集を想起していたら、なんとバンド曲集だったんです!しかもCDプレイヤーみたいなカッコいい形!すごく良いUI!

BGM

 BGMもすごく良んです!様々なBGM、SEの入るタイミング、バンド曲の演出方法!シーンごとにガヤも違うし、「音」に力入れてるな~ってわかる。伝わってくる。サウンドが素晴らしい!

公式がOPやバンド曲を公開してくれているので貼っておきます。良い曲だ……。






~~~~ネタバレするよ~~~~






■ ストーリー

 本作はあらすじ(バンドを結成して文化祭で発表して大成功)までが序章になっており、序章以降にキャラクタールートやエンディングに向かっていきます。大雑把にまとめると「大成功した高校生バンドが苦労しながら全国ツアーをする話」になっています。名古屋、京都、大阪までが共通のストーリー。


■ 攻略対象

 一応キャラの紹介をしておきます。参考画像はありません。

主人公:前島 鹿之助

 元テニス部で日々バイト三昧だったが、バンド結成に巻き込まれて女装して舞台に立つ羽目に。ベース担当。

きらり

 鹿之助がバイト先で知り合った少女。家が貧しい勤労少女。ボーカル担当。

紗理奈

 きらりの親友。おしとやかで資産家令嬢。ギター担当。

千絵

 鹿之助の幼馴染。家庭の事情で留年しており、同級生だが年上。第二文芸部の部長でもある。ドラム担当。

恩田

 女装した鹿之助に惚れてしまうイケメン御曹司。


■ 各エンディングについて

 基本的に攻略した順番に書いてますが、キャラでまとめるために前後してるものもあります。

恩田エンド

 女装した鹿之助にいきなりキスをかまし、薔薇と手紙を贈られ、ツアー合間の観光にまで押しかけるストーカーだったので最初はドン引き。けれど、顔良し頭良し運動神経良し資産良しの高スペックなだけでなく、「鹿之助が実は男だ」と明かしても愛は変わらず、「結婚してほしい、嫁になるのが嫌なら自分が嫁になる。性転換だってしてもいい。資産もたくさんある」とプロポーズし、さらに恩田くんを選ぶか選ばないかの選択肢を鹿之助に委ねてくるの、最高じゃないか!?初手失敗したけど、ちゃんと理性的で愛情溢れる良い男じゃないか……!

 嫌がってる鹿之助をプレイヤー権利で捻じ曲げて受け入れたら鹿之助が「愛はない、金目当てだ」と答え、バンドのみんなと疎遠になってしまったので、残念に思っていたら本当に恩田くんが性転換してとんでもない美人になってました。幸せになってね恩田くん!いや正子ちゃん!!
※ちなみに、断ったらちゃんと引き下がります。引き際をわきまえたストーカー、素晴らしいじゃないか!キスぶちかましは許せないが!

ツアー断念エンド

 ツアーが大阪までで終わっちゃうエンド。
主人公が「バンドが(自分の)何かを変えてくれることを期待してたのかもしれない」って言ってたのが印象的だった。本当は「何か」を買えたかったんだね。

紗理奈ルート

 熊本から沖縄までツアーに行く話。自身の病気や、亡くなった両親や祖父についての家庭環境の話。

BADエンド

 紗理奈ちゃんの意を組まず沖縄でバンドしなかったエンド。というより紗理奈ちゃんに何の返事もせずヘタレた話だった。

GOODエンド

 紗理奈ちゃんの家族や、主人公の家のこととかがわかるエンド。最初反対されていた紗理奈ちゃんの祖父にちゃんと認めてもらって、おじいちゃんと仲良く散策するところまで描写してくれるのかと思ったらそんな事なかった。でもすごく良かったー!明るくなれる終わり方だった!
家族の問題ってのも難しいけど、主人公がすごくカッコいい話だったな!紗理奈ちゃんもめっちゃ可愛いし、お爺ちゃんも可愛いよ。
 1回目のエロシーンはもうちょっと周り気にして!ってなったし2回目のエロシーンは普通のエロゲっぽい描写だなと思ってしまったのが面白かった。

千絵ルート

 神戸から岡山に行く話。父親の浮気が原因の離婚問題が語られる話。

GOODエンド

 バンドものとして考えると千絵ちゃんのお話が一番王道って感じしたな。卒業式までやりきるのがとても良かった!

ただ、千絵ちゃんの「自分の欲しいものは手に入らない」「手に入ったとしても自分はいつか捨てられる可能性がある」って発言は「自分は絶対に心変わりしないけど、他人は絶対に心変わりするものである」ってことだと思うんだけど、それを普通に言えちゃうのすごいな。この考えは離婚問題の影響なのかと思ったけど、「主人公のことを前から好きだけど諦めてた」って言葉を額面通り受け取るなら小さい頃からの考えってことだよね。ってことは潜在的にそう思わせる(影響させる)家庭環境だったのかな。浮気問題も直接の離婚原因じゃなくて、以前から信頼関係が失われていたんだろうなぁ。
 千絵ちゃん本人は父親の影響(浮気する可能性)が存在しないって思い込んでそうなのもすごい。実際するかどうかって話ではなく、「親がこうなら私もそうなるのでは」って考え方があるのに、父親が実際やっていた浮気遺伝子は受け継いでいない、と思い込んでるんだよね。自覚無しっぽいのがまた面白かったな。

きらりルート

 広島から博多までツアーに行く話。きらりちゃんが滅私奉公すぎて全部辛い。

BADエンド

 きらりちゃんが家庭問題の影響で就職()することになり、就職先が、あの、ちょっと、ひどすぎませんか?と思っていたら鹿之助くんの影響でなんとかなり、ほっとしたのもつかの間、父親の暴走の結果、きらりちゃんが死んでしまうエンド。は?
あまりの突然の出来事に置いてかれて、どんなひどい事が起きても日常は続いていって、鹿之助くんは生きてくしかなくて、途中でこの事実を頑張って昇華したけれど、ラストシーンが本当に悲しくて嫌だった。だけど、エンディング曲で「思い出に消えてくけど君の歌が道になる」って言われて、この事実を飲み込むしかないんだと突きつけられた気持ちになりました。

 主人公がラストシーンで「物語なんてくそくらえだ」って言ってたのも印象深い。そうだね、これは物語じゃないんだ。延々と続く日常の中の一瞬を見せてもらってるだけなんだよな。物語なんてくそくらえだよな……。

きらり真エンド

 きらりちゃんは、元々能力的に飛び抜けてていたけど「普通になりたい」って願ったんですよ。だからこそ、プロデビューのスカウトを受けても断ってたんですよ。でも、主人公の告解を聞いて、私欲を捨てちゃってデビューを決意するところ、なんかもう、マジで辛い。なんできらりちゃんだけそんなひどいことするの?
きらりちゃんが望んでたものはどこに行っても手に入らない訳だけど、彼女は世の人のために奉仕する道(音楽活動)を選び、普通の人として生きていけなくとも幸せに……なれるわけないだろ!!!
いや幸せそうだよ?たしかに幸せそうだけどめちゃくちゃグロい話じゃない?精神的に。だって父親がそうなるとは思わなかったよ~!主人公もそんな行動するとは思わなかったよ~~!!紗理奈ちゃんルートみたいな感じで説得するのかなって思ってたら全然違ったよ~~!!
作中できらりちゃんも言ってたけど、あの出来事をきっかけに「普通の生活を取り戻す」のがひどい。きらりちゃんは本当に強い子だな。


■ いろいろ

 クリア後に思ったこといろいろ。

これは赦しの物語

 俯瞰的に見ると、この作品は全部「赦し」の話なんですね。罪があって、自己犠牲があって、赦されるお話。この世界はどうしようもなくて、それでも全力で命をかけて健やかに生きていこうって話なんだと思う。同じライターの作品だった「SWAN SONG」も同じだったな。「どうしようもないこと」が本当にどうしようもなくて鬱々とするんだけどね!

きらりルート以外について

 あの、きらりルート以外だと「きらり就職お祝いイベント」は決定事項なんですか?それなのに千絵ちゃんのルートではあんなに笑顔でライブをしてくれたんですか?鹿之助くんがきらりちゃんを選ばないと、この就職お祝いイベントは防げないんですか?そ、それならきらり以外を選べないじゃん……!でもきらりを選んでしまうと奉仕の精神できらりが望まない道に進むか死ぬかの究極の選択……ウワーー!!どうすればいいんだ!!

性描写

 男性向けエロって基本的に「抜けるか否か」が肝で、愛あるコミュニケーションって感じではないと思うんですけど、このライターさんの書く性描写は男女ともにコミュニケーションも取れてて愛のあるセックスって感じでした。エロゲの性描写でこれは愛情表現なんだな~って思えるのってあんまり無いんだよな。

性格のバランスがすごい

 このライターさんが書くキャラって、どんな性格でも必ず繊細さというかギリギリのバランスでその性格が保たれている感じがすごいです。押したら壊れそうな感じなのに、意外と大丈夫なところとか、その大丈夫なのも納得できちゃうところとか。この人の目から見える他人はどうなってるんだろ。

殿谷くん大好きすぎる

 あらすじでも個別エンディングの感想でもあえて書かなかった殿谷くん。第二文芸部のバンドのすべては殿谷くんに教えてもらった、いわば部活の先生みたいなポジションです。わたくし、彼がものすっごく好きでした。カッコ良くて可愛くて最高なんだよな~~!
音楽のこと以外はほとんど興味がなく、さらに有名バンドに所属しているのでツアーについてこなかったのも理解できるんです。その殿谷くんが!「一緒にツアーについていけばよかった」って言ってくれたのが熱い!いえ、それを引き出せたのは友情とかそういうのではなく、バンドメンバーたちが殿谷くんの憧れの人にツアーで出会ったからっていうだけなんですが。本当に音楽バカすぎる。大好きだ。






■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は35時間くらい。私は当初「爽やかな話だ!」とキャッキャしていたのですが、プレイを進めていくうちに本作は「赦しの物語なんだ」と感じました。どういうことだよ。温度差に風邪を引きそう。
でも本作をプレイできて良かったです。とても面白かったけど、やっぱりこのライターはプレイヤーの心に傷を負わせてくるんだ……!

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備忘録用メモ。SNSでの実況スレッドです。

同ライターの別作品感想を繋げておきます。

ゲーム感想まとめ

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