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30代で指摘された心臓の肥大と動脈硬化。放置すればきっと未来は暗い。〜皮膚科専門医の高血圧治療 導入編②〜

↑の続きです。

1. 無症状の進行〜エコーで心肥大と頸動脈の石灰化が発見される〜

血圧が高いことをクリニックのおじいちゃん先生にお伝えしました。かなりのベテランで、しかし経験則をゴリ押しするようなところはなく、理知的な印象を受けました。

若年であり、本態的な高血圧か、それともアルドステロン症などの続発性の高血圧かの鑑別が重要になりますので、採血をされました。
1週間後の再診察では、異常は指摘されませんでした。

したがって、本態性の高血圧ということになります。

本態性というのは、要するに「原因の特定が困難である」ということになります。
高血圧の場合は、遺伝的に高血圧になりやすい背景があるところに、生活習慣の悪化(喫煙、過体重、ストレス、塩分・・・)が加わって発症します。

父は高血圧でしたが、それ以外の家族は皆低血圧の私は、少なからずショックを受けました。そっちの体質が遺伝したか・・・。

血液検査と同時に心エコーと頸動脈エコーの検査を受けました。

ここでさらなる衝撃

①心臓が肥大してきている
②頸動脈に石灰化(動脈硬化)がみられる

以上の2点を宣告されました。

①が高血圧から来ているのは間違いありません。血圧が高くてスムーズに血液が流れない結果、心臓が頑張って血液を押し出さなければならないので心筋が肥大してしまったんですね。いわば、常に重い負荷をかけられている状態です。

医師として知識としては理解していたつもりでしたが、
それが自分の心臓に起きていると知った時の衝撃は大きいものでした。

「30代なのに、もう心臓に負担がかかっているのか」

そんな思いが頭をよぎりました。

②もやはり高血圧が原因でした。糖尿病や脂質異常症は血液検査から否定されたので、他に原因はありません。

血管の石灰化とは、すなわち動脈硬化です。

動脈硬化という言葉は、どこか遠い未来の話のように感じていました。

しかし実際には、自分の血管にもすでに変化が始まっていたのです。高血圧は症状がないため、つい軽く考えがちです。

ですが、症状がない間にも血管は少しずつ傷つき、硬くなっていきます。

まさにそれを、自分自身の画像で突きつけられた瞬間でした。若くしての心肥大と動脈硬化・・・
少なからず私は大きなショックを受けました。

2. 「まだ大丈夫」は間違いだった

この時、私はようやく本当の意味で危機感を持ちました。

ただ数値が高いだけではなく、
すでに臓器障害のサインが出始めていた

ここまで来て初めて、

これは生活習慣の改善だけで様子を見る段階ではないかもしれないと考えるようになりました。

そして私は、治療について真剣に向き合うことを決めました。

続きます。



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