30代で高血圧治療を始めるまで|皮膚科専門医の実体験 〜皮膚科専門医の高血圧治療 導入編①〜
私のように30代で高血圧の男性って、意外に多いんじゃないかと思います。
健診の血圧測定で
「136/85 mmHg、ではもう一度測定してみましょう、深呼吸して・・・、やっぱり高いですね、140/87 mmHgです」
なんて、実はよくあるやり取りのように思います。
結果はC判定。すぐに病院を受診するほどではないけど、生活習慣を見直す必要がありますと指摘される。
でもその後、きちんと生活習慣を見直したり、ましてや病院を受診する人、どれくらいいるんでしょうか!?
私は、レアだと思います(特に男性の方!)。
痛風のように激痛があればすぐにでも病院を受診するんでしょうけど。
しかし高血圧は無症状なので、いつの間にか血管が蝕まれて、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血などの致命的な症状を引き起こすんですね。
今回は、私が高血圧に気づき、どのように悩み、そして治療して現在に至るかを包み隠さずにお伝えしたいと思います。
1. 一発で測定をクリアする人たちが羨ましかった。でも白衣高血圧だと思って対策しなかった。
私は30代半ばのある時に、職場の健診で血圧で引っかかるようになりました。
収縮期血圧130mmHg台。
それまでも別に低かった訳ではないのですが、基準内でした。
健診で血圧が高めに出て再測定になって、やっぱり高い数値が出てしまうと、少し凹みます。また健康診断だと皆が周りにいて、なんとなく晒し者になっているような気もします。
リラックスしてもう一度測りましょうなんて言われても、さらに緊張するのが普通です。
しかし、この緊張がクセモノです。
緊張しているから血圧が高くなっているだけではないか。
だから治療するまでもないんじゃないか。
って考えてしまいました。
つまり白衣高血圧だから放置しておいて良いと考えていたんですね。
しかしこれ、大きな間違いです。
白衣高血圧は放置してはいけない。
フィンランドの前向き研究(Finn-Home study)です。
将来的に本当の高血圧に移行することを示した研究です。
正常血圧の人 → 11年で18%
白衣高血圧の人 → 11年で52%
仮面高血圧の人 → 11年で73%
と報告されており、白衣高血圧の方は正常血圧の方に比べてかなり移行しやすいことが示されています。
つまり白衣高血圧は、高血圧の前段階と捉え、生活習慣の改善に臨むべきなのです。
2. 減塩を意識した。しかし血圧はむしろ上がった(涙)。その値、150mmHg。
健診で血圧高値を指摘されてから半年の間。
一過性のものだろうと思いながら小心者の自分は、自分なりに減塩に努めました。
・ラーメンのスープは必ず残す。
・味噌汁も最後まで飲まない。
・漬物は食べない。
などなど。
しかし、もっと大事なことへの取り組みは不十分だったのです。
それは、
①減量
②節酒
この2点に尽きます。
こうして今振り返ると対策が不十分なまま、半年後の健診に臨みました。
血圧は今まで見たこともない数値となりました。
収縮期血圧150mmHg。
衝撃的だったので覚えています。
冬ということもあったのでしょう(寒いと一般に血圧は上昇します)、しかし治療を要するほどの数値を叩き出してしまいました。
そうすると、やはり小心者の私は、やっぱり焦ってしまいました。
このままでは、まずい。
そこで私は、近くの循環器内科のクリニックを受診することを決意したのです。しかしそこでの検査結果は、再度私に衝撃を与えるに十分なものでした。
続きます。
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