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血圧は下がった。だが、戦いはこれから。 〜皮膚科専門医の高血圧治療 導入編④〜

↑続きです。

カンデサルタンを飲み始めて、1ヶ月もかからないうちに血圧は下がりました。

150mmHg→110mmHg台へ。

私に関して言えば、著効しました。
カンデサルタン(というよりARB)は以下の特徴がある高血圧の患者に効果が出やすいという特徴があります。

〜カンデサルタンの効果が出やすい人〜


1. もともとの血圧が高い

これはかなり大きいです。
治療前の血圧が高いほど、下がり幅は大きくなりやすいです。
カンデサルタンの研究でも、開始前の血圧が高い人ほど反応が大きいことが示されています。

例えば、
・150/95 mmHg→120 mmHg台
・160/100 mmHg→130 mmHg台

のように変化が実感しやすいことがあります。

2. レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系が強く関与している

ARBはレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系(Renin-Angiotensin-Aldosterone System ; RAAS)を抑える薬です。

つまり、
・ストレスで交感神経が高い
・体質的に血管が収縮しやすい
・若年〜中年で血圧が上がりやすい
・朝高い

こういうタイプが効果が出やすいことがあります。

3. 過体重・内臓脂肪が関与している

肥満・過体重ではRAASが活性化しやすく、ARBが奏効することがあります。
薬で下げつつ、減量すると相乗効果です。

4. 普段から血圧が高い(白衣高血圧ではない)

診察室や健康診断でだけ高い人より、家庭血圧でも高い人の方が薬の効果を実感しやすいです。
もし家庭血圧で
朝 135 mmHg以上
夜 130 mmHg 以上
が続いているならば、効果を実感しやすいでしょう。

〜私に効いたのはなぜ?〜

上に列挙した理由の中でどれが自分に合致するか考察してみると、結果から言えばおそらくすべて合致するのですが、その中で最も該当するのではないかと考えられるのは

3. 過体重・内臓脂肪が関与している

です。というのは、

体重が3〜5kg増えたのと血圧が高くなってきた時期が一致している

という自覚があるからです。実際に体重増加と血圧の上昇は関連があることがわかっています。

〜血圧が下がり、心臓が小さくなり、石灰化は消えた。それでも戦いは続く〜

1年後の診察で、私は心からホッとしました。
血圧が100〜110mmHg台(ときには90mmHg台も)で維持できていることはわかっていましたが、超音波検査で

・心臓が正常の大きさに戻った
・頸動脈の石灰化病変が消退した

これらのことがわかったからです。

先生からはカンデサルタンを減量してもよいと提案されましたが、私は同じ量で継続することを選択しました。特に低血圧によるふらつきなどの副作用を自覚しなかったからです。

こうして、一旦は私の高血圧治療は落ち着きました。しかし、終わってはいません。

高血圧は慢性疾患です。つまり、一生付き合っていく心づもりでいなければなりません。

特に私の場合、体重増加に伴って血圧が上昇しやすいのですが、その体重が増加しやすいのです(涙)。

一度、どうしても減量したくてマンジャロを内服していたことがありました。そのときは確かに血圧がずっと低いままでした(90〜100 mmHg台)。その後、リバウンドを経て(マンジャロはリバウンドしやすい!)、血圧は100〜120mmHg台になっています。
この経過を見ると、やはり体重のコントロールが非常に重要であることを改めて認識させられます。

また、私にとっては節酒も重要です。
独身だった当時、私は美味しい居酒屋を探しては、夜な夜な飲みに出かけていました。しかし、アルコールでも血圧が上昇することがわかっています。
健康に関して、少量であれば体にいいとか、いろいろな意見がありますが、
飲み過ぎがよくないのだけは間違いありません(ちなみに最近では少量でもよくないということがわかってきました)。

その他、減塩や十分な睡眠なども対策として挙げられますが、これらについては私は十分なのではないかと考えています。ラーメンはスープを残しますし(そもそもラーメンはあまり食べない!)、睡眠は7時間は確保しています。まあ、製薬会社が用意してくれたお弁当を食べると、塩分はかなり含まれているんでしょうけど・・・。

体重を維持し、できれば減量し、酒を飲みすぎない。
今後もこの生活を維持していくことが、未来の自分を守ることにつながると信じ、これからも学習し、実践し、時には発信していきたいと思います。

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