ルアー釣りの楽しみ方
水面の少し先へルアーを投げ、着水した音を確かめてから、ゆっくりリールを巻き始める。
手元へ伝わるのは、ルアーが水を受けて動く小さな振動です。
魚が触れたのか。
水草へ当たったのか。
流れが変わっただけなのか。
違いがまだ分からなくても、同じ場所へ何度か投げているうちに、一度だけ手元へ強い重さが返ってくることがあります。
竿先が曲がり、糸の向こうで魚が動く。
自分で投げ、自分で動かしていた小さな疑似餌へ、本当に魚が食いついた。
その瞬間の驚きが、ルアー釣りの大きな魅力です。
ルアー釣りは、魚や虫、エビなどに似せた疑似餌を使う釣りです。
ルアーを投げる。
水中へ沈める。
リールを巻く。
竿先を動かす。
止める時間を入れる。
こうした操作によってルアーへ動きや振動を与え、魚の反応を引き出します。シマノも、ルアーフィッシングを本物の餌に姿や動きを似せた疑似餌で、魚をどう誘い、食いつかせるかを考えるゲーム性の高い釣りとして紹介しています。
ただ待つだけではなく、自分から魚を探していく。
釣れなければ、巻く速さを変える。深さを変える。色を変える。少し場所を移動する。
一投ごとに試すことがあり、その結果が手元へ返ってきます。
一方で、初めて挑戦するときには疑問もあります。
どのルアーを買えばよいのか。
海と川で同じ道具を使えるのか。
遠くまで投げられないと釣れないのか。
エサ釣りより難しいのか。
釣れない時間に何を変えればよいのか。
ルアー釣りには数多くの魚種と釣り方があります。
すべてに使える万能な竿やルアーを探すより、まずは「どこで、何を狙うか」を一つ決めることが大切です。
初めの一回なら、ルールと範囲が分かりやすい管理釣り場でニジマスを狙う方法や、スタッフのいる釣り施設で小型ルアーを試す方法が向いています。
今回は、海・川・湖を含むルアー釣り全体の入口として、エサ釣りとの違い、ルアーの種類、始め方、費用、道具、安全、続けるほど変わる楽しみ方をまとめました。
※時間や費用は、管理釣り場や近郊の水辺へ月に一度ほど出かける場合の目安です。対象魚、釣り場、季節、交通手段によって変わります。
まず知っておきたい基本情報
釣りをする時間 約1〜3時間
準備や片付けを含む現地滞在 約2〜4時間
おすすめの始め方 レンタルのある管理釣り場や初心者教室
初回体験の費用 約5,000〜10,000円+交通費
道具を購入する場合の初期費用 約20,000〜40,000円
一回の当日支出 約1,000〜7,000円+交通費
年間費用の目安 約30,000〜120,000円
おすすめの頻度 月一回から、または魚が釣れやすい季節に数回
施設への依存 慣れれば低いが、初心者は管理施設がおすすめ
天候への影響 とても大きい
楽しさの中心 投げること、動かし方を試すこと、魚の反応を引き出すこと
入力データでは、標準的な釣り時間を約160分、短く楽しむ一回を約55分、準備や片付けを含めて約180分としていました。
この時間は、近くの釣り場で道具の準備に慣れている場合には考えられます。
初回は糸の結び方、投げる練習、ルアーの交換などにも時間がかかります。移動まで含め、半日ほど予定を空けておく方が落ち着いて楽しめます。
また、「初心者の始めやすさ5」という入力値は、管理釣り場で体験する入口としては近い部分があります。
一方、自然の海や川を自分で選び、魚と安全条件を判断する段階は簡単ではありません。
体験へ参加しやすいことと、どこでも一人で釣れることは分けて考えます。
ルアー釣りをおすすめしたい3つの理由
自分の動かし方が魚の反応へつながる
エサ釣りでは、魚が食べる餌を仕掛けへ付け、浮きや竿先の動きを待つ方法があります。
ルアー釣りでは、食べられない疑似餌を本物らしく見せなければなりません。
ただリールを巻くだけでも、ルアーは水を受けて揺れたり、左右へ泳いだりします。
そこへ、
巻く速さを変える。
途中で止める。
少し沈める。
竿先を小さく動かす。
底の近くを通す。
といった変化を加えます。
自分で動かしていたルアーへ魚が反応すると、「この動きで興味を持ったのかもしれない」と考えられます。
釣れた一匹が、偶然だけではなく、自分の選択の結果として感じられる。
この手応えが、ルアー釣りをおすすめしたい一番の理由です。
魚を探しながら歩く楽しさがある
ルアー釣りでは、一か所で長く待つだけでなく、魚がいそうな場所へ少しずつ移動します。
川なら、流れが緩む岩の後ろや木陰。
湖なら、水草の際、岬の周辺、深くなっている場所。
海なら、堤防の角、明暗の境目、潮がぶつかる場所、小魚が集まっているところ。
一つの場所へ数回投げて反応がなければ、次の場所へ進む。
水辺を歩きながら、小さな変化を探していきます。
釣りをしながら自然を観察できるため、ずっと同じ姿勢で待つより、少し動きのある休日を過ごしたい人にも向いています。
ただし、魚を追って危険な足場へ入ることは避けます。
釣れそうな場所より、安全に立てて、必ず帰れる場所を優先します。
生き餌を使わず、準備を比較的まとめやすい
ルアー釣りでは、虫餌や冷凍餌を用意せずに始められます。
基本的な道具は、竿、リール、糸、ルアー、小物類です。餌の鮮度を保つ容器や、使い切れなかった餌の処理が必要ありません。
生きた虫へ触れることが苦手な人にも選びやすい釣りです。仕掛けも、糸の先へルアーを結ぶ比較的シンプルな構成から始められます。
ルアーは繰り返し使えるため、毎回すべて買い直す必要もありません。
ただし、岩や水草へ引っ掛かって失う「根掛かり」があります。
お気に入りのルアーを一つだけ持っていくのではなく、同じ役割の予備を少し用意します。
エサ釣りとの違い
エサ釣りとルアー釣りは、同じ魚を狙える場合もありますが、釣りをしている時間の使い方が少し違います。
エサ釣りは、魚が食べるものを針へ付け、魚のいる場所で反応を待ちます。
ルアー釣りは、疑似餌の形、色、動き、振動によって魚へ働きかけます。
エサ釣りが合いやすい人
浮きや竿先を静かに眺めたい。
初めての一匹へ近づきやすい方法を試したい。
魚が餌を食べる瞬間を待ちたい。
生き餌や練り餌を扱うことに抵抗がない。
ルアー釣りが合いやすい人
竿とリールを動かしながら楽しみたい。
釣れないときにも、いろいろ試したい。
生き餌を使わずに釣りたい。
魚を探しながら場所を移動したい。
ルアー釣りは、準備が少ない代わりに、投げ方と動かし方を覚える必要があります。
魚がいるのに、ルアーへ反応しないこともあります。
どちらが優れているというものではありません。
同じ魚をエサとルアーの両方で狙ってみると、それぞれ違う面白さが分かります。
ルアーにはどんな種類がある?
ルアーは、硬い素材でできたハードルアーと、柔らかな素材でできたソフトルアーへ大きく分けられます。
そこから形、沈み方、泳ぐ深さによって、さらに多くの種類へ分かれます。シマノの初心者向け解説でも、ルアーは種類ごとに動きや使う場所が異なり、巻く、止める、竿先を動かすなどの操作を組み合わせるものとして紹介されています。
ミノー
小魚に似た細長いルアーです。
巻くと左右へ泳ぎ、川のトラウト、湖の魚、シーバスなど、幅広い釣りに使われます。
浮くタイプ、止めた深さを保つタイプ、沈むタイプがあります。
クランクベイト
丸みのある形で、巻くと大きく揺れながら一定の深さを泳ぎます。
ただ巻くだけでも動きが出やすく、管理釣り場やバスフィッシングで使われます。
バイブレーション
平たい形をした物が多く、巻くと細かく振動します。
比較的遠くへ投げやすく、広い範囲を探るときに使われます。
沈みやすいため、底へ引っ掛けないよう、水深を考えて使います。
スプーン
金属製の薄い板を曲げたようなルアーです。
巻くとひらひら揺れ、管理釣り場のニジマスや渓流魚を狙う代表的なルアーです。
初心者向けとして、重さの異なるスプーンなどをまとめた1,000円の公式セットも販売されています。
スピナー
金属製の小さなブレードが回転し、光と振動で魚を誘います。
巻くだけで動きが出やすく、川や湖のトラウトなどに使われます。
メタルジグ
魚の形をした金属製のルアーです。
重さがあり、遠くへ投げたり、深い場所まで沈めたりできます。
海のショアジギングや船釣りで使われますが、重い物は周囲へ当たったときの危険も大きいため、初心者は広い場所で投げ方を学びます。
ワーム
柔らかな樹脂でできたルアーです。
小魚、虫、エビなどを思わせる形があり、針や重りと組み合わせて使います。
ゆっくり動かしたり、底へ落としたりでき、バス、アジ、メバル、カサゴなど幅広い魚を狙えます。
トップウォータールアー
水面に浮かべて使うルアーです。
水面を揺らしたり、音を出したりして魚を誘います。
魚が水面を割って食いつく様子を見られることがあり、反応が出た瞬間の印象が特に強いルアーです。
最初からすべてをそろえる必要はありません。
その日に狙う魚へ合うルアーを、三〜五個ほどに絞ります。
最初は管理釣り場がおすすめ
ルアー釣りの最初の場所として選びやすいのが、ニジマスなどを放流している管理釣り場です。
釣る範囲と営業時間が決められ、レンタルの竿やランディングネットを用意する施設があります。魚がいることが分かっているため、自然の川で一から魚を探すより、投げ方や巻き方の練習へ集中できます。
現在の公式料金例では、トラウトの三時間券が3,850円、レンタルロッドが2,000円で、そのうち1,000円は保証金という施設があります。ルアーは別途購入です。
初めての施設を選ぶときは、次の内容を確認します。
初心者を受け入れているか
竿とリールを借りられるか
ルアーを現地で購入できるか
スタッフから投げ方を教わえるか
釣った魚を持ち帰れるか
使用できる針やルアーの規則
ライフジャケットの貸出
荒天時の営業判断
管理釣り場には、針の返しをつぶしたバーブレスフックだけを使用する、持ち帰れる魚の数を制限するなど、独自の規則があります。
自然の釣り場より自由なのではなく、決められた範囲の中で安全に練習できる場所と考えます。
最初に狙う魚を決める
ルアー釣りでは、対象魚によって道具が大きく変わります。
管理釣り場のニジマス
軽い竿と小さなスプーン、クランクベイトなどを使います。
レンタルのある施設が多く、初心者の入口に向いています。
海のアジやメバル
小さなワームやルアーを使うライトゲームです。
軽い道具で、小さな当たりを見つけます。アジやメバルだけでなく、サバ、カマス、カサゴなど、さまざまな魚が反応する可能性があります。
ブラックバス
湖、池、川などで、ワーム、ミノー、クランクベイト、トップウォーターなどを使います。
場所によって釣りの可否、立入範囲、遊漁券、魚の扱いが異なるため、地域ルールを確認します。
シーバス
河口、港、堤防などでスズキを狙います。
魚のいる範囲が広く、潮や時間帯を読む面白さがありますが、夜間や足場の悪い場所へ行く機会もあるため、最初は経験者やガイドと始める方が安心です。
初めは、道具の使い回しより、一匹へ近づきやすい対象魚を一つ決めます。
一回にかかる時間と費用
管理釣り場で試す場合は、二〜三時間ほどの短時間券が利用しやすいと思います。
受付。
道具のレンタル。
糸の結び方。
投げ方の練習。
ルアーの交換。
魚の取り込み。
道具の返却。
初回は釣っている時間以外にもやることがあります。
現地には約3〜4時間見ておくと慌ただしくなりません。
初回体験の費用
釣り場利用料 約2,000〜5,000円
レンタルロッド 約1,000〜2,000円
ルアー 約1,000〜3,000円
交通・駐車場 約500〜5,000円
飲み物・軽食 約500〜1,000円
合計 約5,000〜12,000円
入力データにある一回300円は、自分の道具を持ち、無料の釣り場へ徒歩などで行く場合に近い金額です。
自然の釣り場でも、駐車場、遊漁券、消耗した糸やルアー、交通費がかかります。
道具を購入する場合
入門用ルアーロッド 約10,000〜15,000円
スピニングリール 約5,000〜12,000円
糸と必要なリーダー 約1,000〜3,000円
ルアー数個 約2,000〜6,000円
プライヤーやはさみ 約1,000〜3,000円
ライフジャケットや靴 手持ち品〜約15,000円以上
合計 約20,000〜40,000円
現在の公式製品例では、ルアー入門向けのロッドが税別9,700〜12,200円で展開されています。対象魚や使えるルアー重量がモデルごとに異なるため、価格だけでなく、狙う魚と場所を伝えて選びます。
入力データの初期費用12,000円は、竿やリールの安価なセットだけを考えれば近い場合があります。
安全装備、予備ルアー、小物まで含めるなら、もう少し余裕が必要です。
最初に用意したい道具
最低限必要なもの
対象魚に合うルアーロッド
スピニングリール
釣り方に合う糸
必要に応じてリーダー
スナップなどの接続金具
ルアー三〜五個
プライヤー
糸を切るはさみ
身体に合うライフジャケット
滑りにくく脱げにくい靴
防水したスマートフォン
飲料水
使用済みの糸を持ち帰る袋
続けるなら用意したいもの
ランディングネット
ルアーケース
偏光サングラス
予備の糸とリーダー
針を交換するための小物
雨具と防寒着
帽子
救急用品
釣行記録用のノートやアプリ
最初は買わなくてよいもの
魚種別の竿を何本もそろえること
高価なリール
大量のルアーセット
船釣り用の大型タックル
夜釣り専用の道具
魚群探知機
大型クーラーボックス
ルアーは数が多いほど釣れるわけではありません。
最初は、巻くだけで動く物を中心に、重さや色が少し違う物を用意します。
糸は扱いやすさも含めて選ぶ
ルアー釣りでは、ナイロン、フロロカーボン、PEなどの糸が使われます。
PEラインは細くても強く、飛距離やルアー操作に利点があります。一方で、先端へリーダーと呼ばれる別の糸を結ぶことが多く、結び直しには慣れが必要です。
シマノの初心者向け解説でも、ナイロンやフロロカーボンは比較的扱いやすく、PEは飛距離や操作性にメリットがある一方、リーダーの結束が必要になると説明されています。
最初は、対象魚と釣り場に合う糸を、釣具店や管理釣り場で一緒に選んでもらいます。
細いほど魚に気づかれにくいと考えて、必要以上に細くしないことも大切です。
ルアー釣りを楽しむ一日の流れ
前日までに場所とルールを確認する
海では、都道府県ごとに使用できる漁具・漁法、禁止区域、禁止期間、魚種ごとの大きさなどが定められています。内水面では、漁協の遊漁規則や遊漁券が関係する場合があります。
ルアー釣りなら、どこでも自由にできるわけではありません。
釣り禁止区域。
立入禁止区域。
ルアー使用禁止。
特定の針だけ使用可能。
キャッチ・アンド・リリース限定。
場所ごとの規則を確認します。
現地で安全な範囲を決める
釣れそうな場所を探す前に、足場と周囲を見ます。
後ろへ竿を振れるか。
頭上に枝や電線がないか。
人や車が通る場所ではないか。
岸が崩れやすくないか。
波や流れが強くないか。
暗くなる前に戻れるか。
活動範囲と終了時刻を先に決めます。
投げる前に毎回後方を確認する
初心者向けの公式解説でも、ルアーを投げる前には後方の人や障害物、投げる方向の船などを確認することが基本とされています。
一度安全を確認したあとも、人は移動します。
投げるたびに振り返り、針が周囲へ向いていないことを確かめます。
最初は、ゆっくり巻くだけでいい
ルアーを投げたら、糸のたるみを取り、一定の速さで巻きます。
まずはルアーがどの程度沈むか、手元へどんな振動が来るかを覚えます。
慣れてきたら、
少し速く巻く。
ゆっくり巻く。
途中で二秒止める。
竿先を一度動かす。
水面近くと底近くを比べる。
一つずつ変えます。
釣れなくても、変えたことを覚える
ルアー釣りでは、反応がない時間も珍しくありません。
すぐ大量のルアーへ交換するより、何を試したかを覚えます。
色。
重さ。
巻く速さ。
水深。
投げた方向。
時間帯。
一つ変えて数回試す。
その繰り返しによって、次の一投へ理由が生まれます。
釣れた魚を安全に取り込む
魚が掛かったら、リールを急いで巻きすぎず、糸を緩めないようにします。
岸へ近づいたら、必要に応じてネットを使います。
ルアーには複数の針が付いていることがあります。
魚が暴れている間に素手でつかまず、プライヤーを使って外します。
安全に楽しむために
ルアー釣りは、投げる動作と鋭い針を扱います。
水辺の危険に加え、周囲の人へ針を掛けない注意が必要です。
基本として、次の点を守ります。
水辺ではライフジャケットを着用する
投げる前に後ろ、横、頭上を見る
ルアーを付けたまま竿を振り回さない
針先をむき出しで持ち歩かない
防水した携帯電話を身体へ付ける
強風、高波、増水、雷では中止する
一人で危険な場所へ入らない
釣れないからと立入禁止区域へ移動しない
海上保安庁は、釣りの際には公的な安全基準への適合が確認された、信頼できるライフジャケットを着用するよう勧めています。
船でルアー釣りをする場合は、船長の指示に従い、航行区域や船に適合したライフジャケットを着用します。船上では立ち位置、投げる方向、仕掛けを落とす合図も陸上とは異なります。
釣り場へ糸とルアーを残さない
根掛かりによって糸が切れることはあります。
それでも、回収できる糸をそのまま足元へ捨ててはいけません。
細い釣り糸は鳥や水辺の生き物、ほかの利用者へ絡む危険があります。
切れた糸は小さくまとめ、袋や専用ケースへ入れて持ち帰ります。
ルアーを失いたくないからと、危険な岩場へ下りたり、水へ入ったりしません。
一個のルアーより、自分の安全を優先します。
水産庁も、資源保護だけでなく、漁業者や周辺住民への配慮、自然環境を大切にすることを遊漁の基本として案内しています。
運動量は穏やかでも、意外と身体を使う
入力データでは、ルアー釣りの平均的な運動強度を約2.5METsとして整理しています。
これは釣り全体を穏やかな活動として平均した編集上の目安です。
実際には、同じ場所で軽いルアーを投げる場合と、重いルアーを繰り返し遠投しながら海岸を歩く場合では、負担が大きく違います。
肩や腕だけで投げ続けると、疲れや痛みが出ることがあります。
大きく力むより、竿のしなりとルアーの重さを使って投げます。
一時間ほど続けたら、水分をとり、肩、腰、手首を休ませます。
夏は暑さ、冬は風と濡れによる冷えにも注意します。
ルアー釣りから広がる楽しみ方
管理釣り場のトラウト
ニジマスなどを、小さなスプーンやクランクベイトで狙います。
レンタルとスタッフの案内があり、ルアー釣り全体の入口に向いています。
渓流ルアー釣り
山間部の川で、ヤマメやイワナなどを狙います。
流れの中へ小さなミノーやスピナーを通す面白さがありますが、遊漁券、禁漁期間、増水、滑落への備えが必要です。
バスフィッシング
湖、池、川でブラックバスを狙います。
ワーム、ミノー、クランクベイト、トップウォーターなど、特に多様なルアーを使い分ける釣りです。
アジング
小さなワームやルアーでアジを狙います。
軽い道具を使い、手元へ伝わる小さな当たりを見つけます。
メバリング
港や堤防でメバルを狙います。
夜間に行われることも多く、明暗や岩場などを丁寧に探る釣りです。
エギング
エギと呼ばれる疑似餌で、主にアオリイカを狙います。
投げたエギを動かし、沈む時間をつくりながら反応を待ちます。
シーバスフィッシング
河口、港、川などでスズキを狙います。
潮、流れ、時間帯を考えながら、ミノーやバイブレーションなどを使います。
ショアジギング
堤防や海岸から金属製のジグを投げ、青物などを狙います。
広い範囲を探れますが、重いルアーを投げるため、安全な間隔と道具選びが特に重要です。
これらは同じルアー釣りでも、必要な道具、費用、季節、安全面が異なります。
最初は一つの釣り方を試し、自分が好きなのは繊細な当たりを探す釣りなのか、遠くへ投げる釣りなのか、魚の目の前へ正確に通す釣りなのかを見つけます。
続けるほど変わる5段階の楽しみ方
1.投げて巻く一連の動きを覚える
最初は管理釣り場や広い練習場所で、スタッフから投げ方を教わります。
遠くへ投げるより、同じ方向へ安全に投げ、ゆっくり巻いて戻せることが目標です。
2.一つのルアーで速さを変える
すぐにルアーを交換せず、巻く速さや止める時間を変えます。
同じルアーにも、いくつかの動かし方があることを知ります。
3.場所と水深を考える
水面、中層、底のどこを通すかを選びます。
魚がいそうな地形、流れ、明暗を探し、一投ごとの狙いが少しずつ明確になります。
4.対象魚と釣り場を広げる
管理釣り場から川へ。
淡水から海へ。
ワームからミノーやジグへ。
新しい釣りへ進むたび、道具だけでなく、遊漁規則、安全装備、季節を学び直します。
5.記録と共有を楽しむ
釣れた魚、ルアー、色、時間、水温、天候を記録します。
釣れなかった日も残しておくと、自分なりの傾向が見えてきます。
写真、記事、動画などへ記録を広げることもできます。大会、メーカー企画、釣り教室、販売や案内へつながる場合もありますが、簡単に収益化できる趣味ではありません。
まずは安全と地域ルールを守り、信頼できる情報を積み重ねることが先です。
こんな人におすすめ
待つだけでなく、自分から魚を探したい人。
道具を動かしながら釣りを楽しみたい人。
試した工夫が結果へつながる感覚が好きな人。
生き餌を使わずに釣りを始めたい人。
水辺を歩きながら自然を観察したい人。
海、川、湖へ楽しみを広げたい人。
一方で、初回から必ず一匹釣りたい人には、少し難しく感じるかもしれません。
魚がいても、ルアーへ反応しない時間があります。
だからこそ、釣果だけで一日を判断せず、投げ方が安定した、狙った場所へ届いた、魚の追う姿が見えたという小さな変化を楽しめる人に向いています。
最初は、一つのルアーをまっすぐ巻ければ十分
釣具店には、色も形も違うルアーが数え切れないほど並んでいます。
けれど、最初の一日に大量のルアーは必要ありません。
管理された場所を選ぶ。
狙う魚を一つ決める。
道具を借りる。
一つのルアーを結ぶ。
後ろを確認して投げる。
ゆっくり巻いて戻す。
針と糸を安全に片付ける。
そこまでできれば、最初の一回として十分です。
魚が釣れたら、投げてから手元へ重さが伝わるまでの一連の感覚が、きっと強く残ります。
釣れなかったとしても、
もう少しゆっくり巻いてみたい。
違う深さを通してみたい。
朝の時間にも来てみたい。
次に試したいことが一つ見つかります。
ルアー釣りは、偽物の餌で魚をだますだけの趣味ではありません。
魚がどこにいて、何を追い、どの速さへ反応するのか。
見えない水中を想像し、自分の手で小さな疑似餌へ命を与えながら、答えを探していく趣味です。
最初は、レンタルと案内のある管理釣り場から。
投げたルアーを巻いている途中、手元へ初めて「何かが触れた」感覚が伝わったなら、目の前の水辺は、それまでより少しだけ情報の多い景色へ変わっていると思います。
休日のよりみち帖では、気軽に始められるものから、少し時間をかけて育てていくものまで、さまざまな趣味やレジャーを紹介しています。
「次の休日は何をしよう」と迷ったときに、新しい楽しみを見つける小さなきっかけになれたらうれしいです。
これからも、次にやってみたくなる趣味を一つずつ丁寧に紹介していきますので、ぜひフォローして、次の記事も覗いてみてください。
