アクションゲームの楽しみ方
画面の端へ向かって助走をつけ、崩れかけた足場の手前でジャンプする。
少し早ければ向こう岸へ届かず、遅ければ足場と一緒に落ちてしまう。何度か失敗したあと、思いどおりの瞬間にボタンを押し、キャラクターが軽やかに着地すると、ほんの数秒の操作にもはっきりした手応えが残ります。
「反応が速くないと遊べないのかな」
「何度も失敗したら、途中で嫌になってしまわないだろうか」
「ゲーム機やパソコンを最初からそろえる必要があるのかな」
アクションゲームは、キャラクターをリアルタイムに動かし、跳ぶ、避ける、攻撃する、物をつかむといった操作で場面を進めるゲームです。激しい戦闘を中心にした作品だけでなく、仕掛けを越えるもの、静かに探索するもの、少人数で協力するものもあります。
素早く操作できることだけが大切なのではありません。画面の動きを見て、次に何が起こるかを予想し、前回とは違う動きを試す。その小さな繰り返しが、一つのステージを自分の手で越える喜びにつながります。
アクションゲームの基本情報
一回の標準実施時間 約160分
短く楽しむ場合 約55分
準備や終了後の整理を含む総所要時間 約170分
想定頻度 週1回程度
主な場所 自宅のテレビ、パソコン、携帯型ゲーム機、スマートフォンなど
55分ほどの日は、操作練習をして一つのステージや任務へ挑戦するところまで進められます。約160分取れる日は、途中で休憩を挟みながら、複数のステージを進めたり、難しかった場所を練習したりできます。
毎回長く遊ぶ必要はありません。体験版を少し進める日、前回失敗した場所へ数回だけ挑む日、設定を調整する日も一回として楽しめます。オンライン協力や対戦に対応した作品では、家族や友人と少人数で遊ぶこともできます。
アクションゲームの費用
初期費用 0円〜約180,000円
標準的な初期費用 約36,000円
一回の費用 0円〜約1,000円
標準的な一回の費用 約200円
年間費用 約21,500円
今回の想定は、自宅で週1回、年間48回ほど遊ぶ場合です。すでに対応する端末があり、無料作品や体験版を選べば、新しい道具を買わずに始められます。
標準的な初期費用は、入門向けのゲーム機や対応端末、コントローラー、最初のゲームソフトなどをそろえる編集上の目安です。高性能なパソコン、モニター、複数の入力機器まで新しく購入すると、初期費用は大きくなります。
一回約200円は、通信、電気、オンラインサービス、ゲームソフトや追加コンテンツの購入費などをならした目安です。遊ぶたびに必ず200円を支払うわけではなく、購入済みの一人用ゲームを進める日は、その日の追加支出が0円になることもあります。
年間約21,500円には、機器代を数年に分けて考えた分や、年間に購入するソフト、必要に応じたオンライン料金などを含めています。初年度に約36,000円分の機器をまとめて買えば、その年の現金支出は年間目安より大きくなります。
節約するなら、最初から複数の作品を買わず、体験版や短い作品で操作感を確かめます。基本無料のゲームでは、衣装、抽選形式のアイテム、追加の物語などへ料金が発生する場合があるため、月ごとの上限を決めておくと落ち着いて遊べます。
3つのおすすめ
1.押したボタンへ、画面がすぐに応えてくれる
アクションゲームでは、ボタンを押すとキャラクターが跳び、スティックを倒すと画面の中を走り出します。自分の操作と結果の間が近く、「いま動かした」という感覚を得やすいところが最初の魅力です。
細い足場を渡る。飛んできたものをぎりぎりで避ける。敵の攻撃が終わった瞬間に一度だけ近づく。同じボタンを使っていても、押す時刻や方向によって結果が変わります。
初めは思いどおりに動かせなくても、キャラクターがどれくらいの距離を跳ぶのか、止まるまでにどのくらい進むのかが少しずつ分かります。昨日は越えられなかった段差へ、今日は自然に着地できる。その数秒の変化が、数字とは違う上達として手元に残ります。
2.失敗した場所が、次の手掛かりになる
アクションゲームでは、同じ場所で何度も落ちたり、同じ攻撃を受けたりすることがあります。ただし、失敗するたびに状況がまったく同じに見えるとは限りません。
足場が崩れる前に、小さな音が鳴っていた。敵が振り向いたあとに、少しだけ動かなくなる時間があった。慌てて攻撃するより、ひと呼吸待ったほうが通りやすかった。前回は見えなかった合図が、一度失敗したあとには見つかることがあります。
難しい場所を越えたときのうれしさは、偶然通れたことだけではありません。「ここで跳べばよい」「この攻撃のあとは近づける」と、自分なりの答えを見つけたことから生まれます。
難度を下げたり、補助機能を使ったりしても、その発見は変わりません。自分が画面を観察できる余裕を作ることも、攻略の一部です。
3.同じステージにも、別の遊び方が見つかる
一度クリアしたステージでも、別の道を通る、見落としていた物を探す、違うキャラクターを使うと、新しい場面が見つかることがあります。
速さを競うのではなく、敵と戦わずに進む。強い技を使わず、基本の操作だけで挑む。友人と役割を分けて進む。作品によっては、一つのステージが複数の遊び方を受け止めてくれます。
慣れてくると、画面の景色だけでなく、音や動きのリズムにも目が向きます。前回より少ない失敗で進めた、別の道を見つけた、苦手だった場面を落ち着いて越えられた。勝敗や記録を追わなくても、同じ場所の見え方が変わっていくところに、続ける面白さがあります。
最初の遊び場所では、操作より先に設定を整える
ゲームを始める前に、画面、座る位置、コントローラーを無理のない場所へ整えます。更新データや大きなダウンロードがある場合は、遊ぶ時間より前に済ませておくと、せっかくの休日を待ち時間だけで終えずに済みます。
ゲーム内では、画面の明るさ、文字の大きさ、カメラの速さ、振動、音量を確認します。カメラの動きが速く感じる場合は感度を下げ、モーションブラーや画面揺れを調整できる作品では弱めてみます。
操作方法を変更できる場合は、押しにくいボタンを無理に使い続ける必要はありません。ボタン配置、長押しと切り替えの違い、照準や移動の補助など、自分が状況を見やすい設定を探します。
終了時刻も先に決めます。ボス戦や長いステージへ入る前に、次に保存できる場所まで進むのか、今日は手前で終えるのかを考えておくと、夜更かしになりにくくなります。
最初の一本は、難しさより「もう一度動かしたいか」で選ぶ
初心者向けの作品を選ぶときは、人気や映像の豪華さだけでなく、チュートリアル、難易度変更、途中から再開できる地点の多さを確認します。
キャラクターの動きや世界の雰囲気を見て、「この場所を歩いてみたい」「この操作をもう一度試したい」と感じる作品は、失敗しても戻りやすくなります。体験版がある場合は、画面酔いの有無、文字の読みやすさ、コントローラーの感触も確かめられます。
パッケージや販売ページには、表現内容に基づくCEROの年齢区分が表示されます。これは操作の難しさを示すものではありません。A・B・C・D・Zの区分があり、Zは18歳以上のみを対象としています。購入する本人や一緒に遊ぶ人の年齢に合うものを選びます。
最初から競争の激しいオンライン作品を選ぶ必要もありません。一人用の短いステージや、難度を変更できる作品で、操作そのものが楽しいかを確かめる入口もあります。
初めての一日は、最初の区切りまで進む
初日の目標は、長い物語を進めることでも、強い敵に勝つことでもありません。チュートリアルを終え、最初のステージか、途中から再開できる区切りまで進むことにします。
まず、移動、ジャンプ、基本攻撃、回避や防御のうち、その作品でよく使う操作だけを試します。画面に多くの技が表示されても、一度にすべて覚えなくて構いません。
失敗したときは、すぐに同じ動きを繰り返す前に、何が起きたかを一つだけ見ます。「早く跳びすぎた」「敵へ近づきすぎた」「カメラが後ろを向いていた」など、次に変えることが一つ分かれば十分です。
最初の区切りへ着いたら、そこで一度終了します。最後に、次に使いたい技や、もう一度挑みたい場所を一つ覚えておくと、翌週も画面の中へ戻りやすくなります。
最初に必要なもの
最低限必要なもの
遊びたい作品に対応するゲーム機、パソコン、スマートフォンなどの端末と、ゲームソフトが基本です。作品に応じてコントローラー、キーボードとマウス、タッチ操作を使います。必要な保存容量と対応機種は購入前に確認します。
あると便利なもの
充電ケーブル、コントローラーを置く場所、飲み物を機器から離して置ける小さな台があると、途中の中断が減ります。音の合図が重要な作品では、適度な音量のスピーカーやヘッドホンも役立ちます。
続けるなら用意したいもの
長く持っても手が痛くなりにくい入力機器、セーブデータのバックアップ環境、追加ゲームを保存できるストレージを検討します。オンラインで遊ぶ場合は、安定した通信環境も確認します。
後回しにできるもの
高価なゲーミングチェア、競技向けコントローラー、高性能モニター、映像を配信するための機材は、最初の一本には必要ありません。遊びにくい理由が機器にあると分かってから、必要なものだけ加えます。
安全に楽しむために
画面へ顔を近づけすぎず、肩を上げずにコントローラーを持てる位置へ座ります。厚生労働省の情報機器作業ガイドラインでは、画面との距離をおおむね40cm以上取り、ディスプレイの上端を目の位置より高くしすぎない姿勢が示されています。ゲームでも、首が前へ出続けない高さを目安に調整できます。
一つの場面へ集中すると時間を忘れやすいため、少なくとも一時間ほどで画面から目を離し、立って姿勢を変えます。任天堂の機器取扱説明書では、長時間の連続使用を避け、一時間ごとに10〜15分程度の休憩を取る目安が示されています。めまい、吐き気、目や手・腕の痛み、強い疲労感が出た場合はすぐ中止し、症状が続くときは医療機関へ相談します。
点滅や強い光の演出で体調に異変を感じた場合も、そのまま続けません。部屋を真っ暗にせず、画面の明るさと周囲の照明差を小さくします。ヘッドホンは、周囲から呼びかけられたことが分かる程度の音量に抑えます。
オンライン機能を使う場合は、本名、住所、学校や勤務先、連絡先を公開しません。不快な発言を受けたときは、言い返し続けるより、ミュート、ブロック、通報機能を使います。
ゲーム用アカウントには、他のサービスで使い回していない認証情報を設定し、パスキーや二段階認証が利用できる場合は有効にします。任天堂とPlayStationの公式サポートでも、二段階認証の設定方法が案内されています。
続けるほど変わる五つの楽しみ方
1.最初のステージを終える
移動と基本操作を覚え、最初の区切りまで進みます。何度失敗しても、自分の操作で終点へ着けば最初の一回です。
2.同じ動きを少し再現する
跳ぶ位置、避ける時刻、攻撃する順番を確かめます。偶然できた動きが、もう一度できる動きへ変わっていきます。
3.自分に合う進み方を選ぶ
正面から戦う、距離を取る、別の道を探すなど、作品の中で自分が落ち着いて動ける方法を選びます。キャラクターや装備を変えることも工夫の一つです。
4.難しい場面や一つのテーマを深める
高い難度、タイムアタック、隠された道、特定の技など、気になる要素を一つ掘り下げます。記録を競わず、好きなステージだけを繰り返す楽しみ方もあります。
5.誰かとの遊びや記録へ広げる
家族や友人と協力する、印象に残った場面を話す、短いプレイ記録を残すなど、自分に合う形で体験を分け合います。大会や配信へ進まなくても、以前できなかった動きを静かに増やしていくことが一つの完成形です。
この五つは正式な進級順ではありません。基本操作へ戻る日、難しい作品を休む時期、慣れたステージだけを遊ぶ休日も自然な続け方です。
あわせて楽しみたい関連する趣味
格闘ゲーム
格闘ゲームは、一人のキャラクターを操作し、攻撃、防御、移動を使って相手と向き合うゲームです。アクションゲームで感じた「相手の動きを見て、次の一手を選ぶ」面白さを、より短い試合の中で深められます。
アクションRPG
アクションRPGは、リアルタイムの操作に、物語、探索、装備や能力の成長が重なるジャンルです。操作だけでなく、少しずつ強くなりながら広い世界を進みたい人に向いています。
リズムゲーム
リズムゲームは、音楽に合わせてボタンや画面を操作し、時刻を合わせる手応えを楽しむゲームです。ジャンプや回避のタイミングを合わせる感覚が好きな人なら、音を手掛かりに動く別の面白さを見つけられます。
最初の一歩は、一つのジャンプから
次の休日にできる最初の一歩は、高性能な機器を探すことではありません。手持ちの端末で遊べる体験版や、難度を調整できる作品を一つ選びます。
キャラクターを少し歩かせ、最初の段差の前でボタンを押す。
一度目は届かず、二度目は早すぎる。三度目に向こう側へ着地し、そのまま数歩進めたなら、画面の中の動きはもう、映像を眺めているだけのものではありません。
自分が押した一つのボタンから、次の道が始まっています。
休日のよりみち帖では、気軽に試せるものから、少しずつ時間をかけて深めていくものまで、さまざまな趣味やレジャーを紹介しています。「次の休日は何をしよう」と迷ったとき、新しい楽しみを見つける小さなきっかけになれたらうれしいです。これからも、思わず試してみたくなる趣味を一つずつ丁寧に紹介していきますので、ぜひフォローして、次の記事も覗いてみてください。
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